【元楽天ECCが選定】楽天市場のおすすめ広告代理店の選び方やROASが上がっても売上が伸びない理由を徹底解説

更新日:2026/10/13
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弊社は楽天市場などのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、楽天市場の広告代理店の選び方について徹底的に解説をしていきます。

楽天市場の広告代理店について「どの代理店に頼めば売上が上がるのか?」「今の手数料は妥当なのか?」といった悩みを抱えている店舗様も少なくないのではないでしょうか?

先に結論をお伝えすると、広告代理店に依頼して改善できるのは主に広告の費用対効果(ROAS)であり、売上そのものを保証できるわけではありません。本記事では元楽天ECCの視点から、この前提を踏まえた広告代理店の選び方と注意点、そしておすすめの広告代理店5社までを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者
Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗 Finner株式会社 代表取締役/元楽天ECC 荻野 勇斗 慶應義塾大学商学部卒業。楽天グループ株式会社、株式会社セールスフォース・ジャパン、ECコンサルティング会社を経て、Finner株式会社を設立。 楽天ではECコンサルタントとして、SOY受賞店舗を含む500店舗以上のEC事業者の売上拡大を支援。カテゴリー内で3度の表彰に加え、楽天賞も受賞。 現在は楽天市場をはじめ、Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10・自社ECを横断した戦略設計から運用までを支援。
本記事では、楽天ECCとして多くの店舗様の広告運用を見てきた私の経験から、「広告代理店に何を任せ、何を期待すべきか」を本音で解説します。代理店選びで遠回りしないための判断材料として、ぜひ最後までお読みください。

目次

楽天市場の広告代理店とは?選ぶ前に押さえたい基本

楽天市場の広告代理店とは、RMSから出稿する楽天市場内広告の設計・入札・効果検証・改善提案を、店舗様に代わって行う事業者のことです。

まずは代理店に依頼できる業務の範囲と、運営代行・コンサルティングとの違いを整理していきましょう。

楽天市場の広告代理店に依頼できること

広告代理店が主に扱うのは、以下のような楽天市場内の広告です。

広告の種類 課金方式 主な役割 代理店に任せられる主な業務
RPP広告 クリック課金 検索結果の上位に商品を表示する検索連動型広告 キーワード設計、CPC調整、除外商品の設定
クーポンアドバンス広告 クリック課金 クーポン付きで検索上位に表示し、取得したユーザーの再訪を促す 割引率・対象商品の設定、除外登録
CPA広告 成果報酬(広告経由売上の20%) ジャンルページやイベントページなどでの露出 配信対象と除外商品の判断(利益率の確認)
TDA広告 インプレッション課金 楽天内の各所へのバナー配信(認知拡大・リターゲティング) 配信セグメントの設計、バナー制作、入札
イベント・掲載型広告 枠ごとの固定費 スーパーSALEなどの特集枠での露出 枠の選定、入稿素材の準備、効果検証

代理店によって対応範囲は異なり、RPP広告だけに特化した会社もあれば、TDA広告やイベント時の掲載型広告まで一括で対応する会社もあります。依頼する前に「どの広告を、どこまで任せられるのか」を確認しておきましょう。

※関連記事:【2026最新】楽天市場 広告別効果と売上アップポイントを解説!

運営代行・コンサルとの違い

楽天市場の外部パートナーには、広告代理店のほかに運営代行やコンサルティング会社があります。違いを一言でいうと、広告代理店は「広告」を、運営代行・コンサルは「店舗全体」を見るという点です。

項目 広告代理店 運営代行 コンサルティング
主な担当範囲 楽天市場内広告の運用 ページ制作・更新、イベント対応、広告運用などの実作業全般 戦略設計、課題分析、施策の優先順位づけ
改善できる主な指標 ROAS、広告経由のアクセス アクセス・転換率・客単価の全体 全体(実行は店舗様または代行会社)
向いている店舗様 ページや販促は社内で回せていて、広告運用だけ手が回らない 社内のリソースが足りず、実作業をまとめて任せたい 社内に実行する人はいるが、何を優先すべきか定まらない

実際には、広告代理店を名乗りながらページ改善や楽天SEOまで提案する会社もあれば、運営代行メニューの一部として広告運用を提供している会社もあります。名称ではなく「どこまで見てくれるのか」で比較することが大切です。

※関連記事:【2026最新】楽天市場のコンサル、運営代行とは?サービスの概要と検討基準について

RPP広告のROASは悪くないのに、店舗全体の売上が伸びない状態になっていませんか?

Finnerでは広告運用だけでなく、楽天SEOや商品ページまで含めて売上の伸びしろを分析しています。ベビー用品ブランド様では楽天SEOの見直しで検索経由の流入が約3.5倍に増え、RPP広告費を30%削減しても売上を維持できました(※社名非公開)。

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前提として、楽天市場は「広告だけ」では売上が伸びないモール

広告代理店を選ぶ前に、ぜひ押さえておいていただきたい前提があります。それは、楽天市場が広告・楽天SEO・商品ページ・イベント・レビューなど、複数の施策を組み合わせて売上を伸ばしていくモールだということです。

この前提を理解しているかどうかで、代理店に期待すべきことも、選ぶべき代理店も変わってきます。順に解説していきます。

楽天の売上は複数の施策の組み合わせで決まる

楽天市場の売上は「アクセス人数×転換率×客単価」に分解できます。それぞれを動かしている要素を整理すると、以下のとおりです。

  • アクセス人数:RPP広告などの広告流入、楽天サーチ(自然検索)、イベント・メルマガ・LINEからの流入
  • 転換率:商品ページの訴求、サムネイル、レビュー数と評価、価格・ポイント・クーポン、配送条件
  • 客単価:セット商品、まとめ買いの導線、送料無料ライン

この中で広告が直接動かせるのは、アクセス人数の一部にすぎません。どれだけ広告で集客しても、商品ページで購入につながらなければ売上は伸びず、むしろ転換率が低いまま広告費を増やすと、クリック費用だけがかさんでROASが悪化していきます。

※関連記事:楽天市場の転換率を上げるには?目標値の設計から改善の具体手段まで徹底解説

広告と楽天SEO・商品ページ・イベント・レビューの関係

楽天市場では、各施策が互いに影響し合っています。代表的な関係は以下のとおりです。

  • 広告→楽天SEO:RPP広告経由の販売実績も検索順位の評価に加味されるため、広告で売れると自然検索の順位も上がりやすくなります
  • 商品ページ→広告:転換率の高いページほどRPP広告の費用対効果が上がり、同じ予算でより多く売れます
  • レビュー→広告・SEO:レビュー数と評価は、転換率と検索順位の両方に影響します
  • イベント→すべて:スーパーSALEやお買い物マラソンではアクセスと転換率が大きく動くため、広告・ページ・クーポンをまとめて準備できるかで結果が変わります

つまり楽天市場において、広告は売上を伸ばすための「加速装置」です。土台となる商品ページやSEOが整っていてはじめて、広告は本来の効果を発揮します。

※関連記事:【2026最新】楽天SEO対策まとめ版!10の施策で検索上位を目指す~元楽天社員監修~

広告代理店にできるのは「ROAS改善」まで、売上は保証できない

ここまでの前提を踏まえると、広告運用だけを任される広告代理店が責任を持って改善できるのは、広告の費用対効果(ROAS)までです。キーワード設計や入札調整、除外設定によって無駄な広告費を削り、同じ予算でより効率よく売れる状態を作ることはできます。

一方で、売上そのものは商品ページの転換率、レビュー、価格、在庫、競合の動きなど、広告以外の要素に大きく左右されます。そのため誠実な広告代理店ほど、「売上を◯倍にします」とは約束しません。

弊社がご支援したトランス・ファー様(高級カシミアニットの販売)では、RPP広告の運用開始に合わせて、商品ごとの分析にもとづくページ・サムネイルの改善とスーパーSALE対策を同時に進め、施策の振り返りと改善を短いサイクルで回しました。その結果、スーパーSALEを起点に翌月の売上が前月の約6倍まで伸びています。広告単体ではなく、ページとイベント施策を組み合わせたからこそ出た成果です。

⇒ 楽天スーパーSALE起点で売上6倍を達成|高級カシミヤのアパレルEC

荻野勇斗 一言コメント Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗 元楽天ECC・500店舗以上のEC支援実績
「広告を回しているのに売上が伸びない」という店舗様の多くは、広告ではなく商品ページ側に原因があります。転換率の低いページに広告で人を送っても、クリック費用が増えるだけです。広告代理店を選ぶときは、広告の数字だけでなく「ページのどこを直すべきか」まで指摘してくれるかを見ていただくと、失敗はぐっと減るはずです。

楽天市場の広告代理店に依頼するメリット・デメリット

前提を押さえたうえで、広告代理店に依頼するメリットとデメリットを整理していきます。メリットだけでなくデメリットも理解しておくことで、依頼後の「こんなはずではなかった」を防ぐことができます。

楽天市場の広告代理店に依頼する5つのメリット

  • 無駄な広告費を削ってROASを改善できる:成果の出ないキーワードの停止や除外設定など、自社では後回しになりがちな細かい調整を継続的に行ってもらえます
  • イベント時の入札・予算調整を任せられる:スーパーSALE期間などは競合もCPCを上げてくるため、日単位での調整が必要になります
  • 楽天独自の広告ロジックに沿った運用ができる:RPP広告の表示順位は入札額だけでなく商品の実績やレビューも加味されるなど、楽天特有の仕組みを踏まえた運用が可能です
  • 社内リソースを商品ページ改善などに回せる:広告運用の工数が減る分、転換率に直結するページ改善やレビュー施策に時間を使えます
  • 広告データから店舗の課題が見える:商品別・キーワード別の転換率を見ることで、どの商品ページに改善余地があるかが明らかになります

弊社がご支援した生活雑貨メーカー様では、RPP広告を月300万円以上投下しているにもかかわらず、ROASが200%程度にとどまり利益が出ていない状態でした。全商品の広告効率と利益率をマトリクスで分析し、利益貢献度の高い商品に広告費を寄せた結果、ROASは200%から450%に改善。広告費を月300万円から220万円に抑えながら、広告経由の売上は維持できています(※社名非公開)。

ただし、この事例も広告経由の売上を「維持」したのであって、広告だけで売上を大きく伸ばしたわけではありません。広告代理店の成果は、まずROASや利益の改善として表れると考えておくのが現実的です。

楽天市場の広告代理店に依頼する4つのデメリット

  • 手数料分のコストがかかる:広告費とは別に運用手数料が発生するため、改善幅が手数料を下回れば赤字になります
  • 運用ノウハウが社内に残りにくい:任せきりにすると、内製化や代理店の切り替え時に引き継ぎで苦労します
  • 担当者によって品質に差がある:同じ代理店でも、担当者の経験によって提案の質が大きく変わります
  • 広告以外の課題が放置されやすい:広告運用だけの契約では、ページやレビューに課題があっても踏み込んだ提案が出にくくなります

特に注意したいのが4つ目です。ROASは改善したのに売上が横ばいという状態が続く場合は、広告以外のところに原因があると考えましょう。

楽天市場の広告代理店の料金体系と手数料の考え方

広告代理店の費用は、楽天に支払う広告費と、代理店に支払う手数料に分かれます。ここでは手数料の料金体系と目安、そして見落とされがちな構造上の注意点を解説していきます。

料金体系は大きく3種類

楽天市場の広告代理店の料金体系は、主に以下の3種類です。固定報酬と成果報酬を組み合わせた複合型を採用している会社もあります。

料金体系 費用の決まり方 メリット 注意点
広告費連動型 広告費の一定割合(10〜30%程度が目安) 広告費が少ない月は手数料も抑えられる 広告費を増やすほど代理店の報酬も増える
固定報酬型 月額固定(月5万〜30万円程度が目安) 予算管理がしやすく、増額提案の動機が働きにくい 広告費が小さい店舗では割高になりやすい
成果報酬型 広告経由売上の一定割合など 成果が出なければ費用も小さく済む 「どの売上を成果とするか」の定義を必ず確認する

手数料・費用の目安

代理店に依頼する際にかかる費用の目安は以下のとおりです。金額は代理店や依頼範囲によって大きく異なるため、あくまで比較の参考としてご覧ください。

費用項目 目安 確認しておきたいポイント
初期費用 0〜10万円程度 初期設定や現状分析がどこまで含まれるか
月額手数料 料金体系による(上表参照) 最低手数料の有無、対象となる広告の範囲
広告費 店舗の売上規模による(月数万円〜) 楽天へ支払う実費で、代理店手数料とは別
最低契約期間 1〜12ヶ月程度 途中解約の条件、解約時の設定・データの引き継ぎ

そもそも広告費をいくらに設定すべきかは、売上目標と利益率から逆算して考えることが大切です。詳しくは以下の記事をご参照ください。

※関連記事:【最新版】楽天市場の広告費の正解は?ジャンル別・売上別の最適予算を徹底解説!

広告費連動型に潜む「広告費を増やすほど代理店が儲かる」構造

広告費連動型は分かりやすく、多くの代理店が採用している料金体系です。ただし構造上、広告費を増やせば増やすほど代理店の報酬も増えるという点は理解しておく必要があります。

もちろん多くの代理店は店舗様の成果を第一に運用していますが、「イベントなので広告費を倍にしましょう」「露出を増やすために予算を上げましょう」という提案ばかりが続く場合は、その増額で利益が残るのかを冷静に確認することをおすすめします。具体的には、以下の3点をチェックしてみてください。

  • 増額した場合のROASと利益の見込みを、数字で示してくれるか
  • 増額だけでなく、減額や除外の提案もしてくれるか
  • 広告費ではなくページ改善に投資すべき場面で、そう言ってくれるか

弊社では、広告費を減らす提案が弊社の売上減につながる場合でも、店舗様の利益構造の最大化を優先してご提案しています。広告費の増減はあくまで手段であり、目的は店舗様に利益が残る状態を作ることだからです。

楽天市場の広告代理店の選び方6つのポイント

ここまでの前提と料金の考え方を踏まえ、楽天市場の広告代理店を選ぶときに確認したい6つのポイントを解説していきます。

1. 広告以外(ページ・SEO・イベント)まで提案できるか

最も重要なのがこのポイントです。前提で解説したとおり、楽天市場は広告だけで売上が伸びるモールではありません。商談の段階で、自社の商品ページやレビューの状況、イベントの準備について具体的な指摘が出てくるかを確認しましょう。

自社で改善を実行できる体制があれば広告特化型の代理店でも問題ありませんが、ページ改善まで手が回らない場合は、運営代行やコンサルティングも提供している会社を選ぶほうが成果につながりやすくなります。

2. 「元楽天」「正規代理店」の肩書きより提案の中身を見る

楽天出身のスタッフが在籍していることや、楽天から認定を受けていることは一つの安心材料です。ただし肩書きは「楽天の仕組みを知っている」ことの証明にはなっても、「自社の商品で成果を出せる」ことの証明にはなりません。

提案書に自社データにもとづく分析や施策の優先順位、売上・利益のシミュレーションが含まれているかを確認しましょう。テンプレートのような提案であれば、運用もテンプレートになる可能性が高いと考えられます。

3. 料金体系が自社の目的と合っているか

料金体系の向き不向きは、店舗様の目的によって変わります。

  • ROASと利益を重視したい:増額の動機が働きにくい固定報酬型が向いています
  • 広告費が小さく、まず試したい:広告費連動型や短期契約のプランが始めやすいです
  • 新商品の立ち上げで一時的に広告費を増やす:増額時の手数料がいくらになるかを事前に試算しておきましょう

4. レポートで何を開示してくれるか

代理店の透明性は、レポートの中身に表れます。最低限、以下の項目が開示されるかを確認しておきましょう。

  • 商品別・キーワード別のROASとCPC
  • 主力キーワードでの表示順位の推移
  • 広告経由売上と店舗全体の売上の比較
  • 前月の施策の振り返りと翌月の改善方針

数字の報告だけで「次に何をするか」が書かれていないレポートは、運用が惰性になっているサインです。

5. 自社商材に近いジャンルの実績があるか

楽天市場ではジャンルによって、競合の強さやCPCの相場、リピートのしやすさが大きく異なります。自社商材に近いジャンルの支援実績がある代理店であれば、キーワード設計やイベントの勝ち筋を早く見つけてもらえます。事例ページに載っていない非公開の実績もあるため、商談で直接聞いてみることをおすすめします。

6. 実際の運用担当者と事前に話せるか

提案は役員やベテランが行い、契約後の運用は経験の浅い担当者に引き継がれるというケースは珍しくありません。契約前に実際の運用担当者と話す機会を設けてもらい、担当者の知識や相性を確認しておきましょう。担当者が変わる条件や、変更時の引き継ぎ体制もあわせて確認しておくと安心です。

弊社がご支援したNAPO様(化粧品の企画・販売)では、RPP広告である程度の成果は出ていたものの、指名検索中心の流入で伸び悩んでいる状態でした。RMSのデータを20を超える観点で分析し、潜在キーワードまで踏まえた運用戦略を設計。スーパーSALEなどのキャンペーン施策と合わせてアクセスを改善した結果、RPP広告のROASは2倍以上に改善しています。

⇒ RPPのROAS2倍以上改善!提案段階で詳細な販売戦略をいただけたことが発注の決め手に

荻野勇斗 一言コメント Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗 元楽天ECC・500店舗以上のEC支援実績
商談では「当店の課題を3つ挙げるとしたら何ですか?」と聞いてみてください。広告の話しか出てこない代理店と、ページやレビュー、イベントの準備まで具体的に指摘してくる代理店とでは、運用が始まってからの提案の幅がまったく違います。契約前に無料分析を受けられる会社であれば、その分析の中身で実力はかなり見極められます。

楽天市場の広告代理店で失敗しないための注意点

選び方とあわせて、依頼前・依頼後に気をつけたい注意点を4つ解説していきます。

「売上保証」「売上◯倍確約」をうたう代理店には注意

前提で解説したとおり、広告運用だけで売上を保証することはできません。それでも保証をうたう代理店がある場合は、以下の点を確認しましょう。

  • 大幅な広告費の増額が前提になっていないか
  • 保証の対象となる「売上」の定義(店舗全体か、広告経由のみか)
  • 保証が達成されなかった場合の扱い

広告費を大きく増やせば売上が一時的に上がることはありますが、利益が残らなければ店舗様にとっての成果とはいえません。

ROASだけでなく全体売上と利益を一緒に見る

ROASは「広告経由売上÷広告費」で算出される指標です。そのため、成果の出ないキーワードや商品を除外していけばROASは上がりますが、その分広告経由の売上が減ることもあります。

ROASが良いからといって成功とは限りません。ROAS、広告経由売上、店舗全体の売上、利益の4つを並べて評価するようにしましょう。

最低契約期間と解約条件を確認する

RPP広告はキーワードやCPCの調整を重ねながら効果を高めていくため、成果が安定するまでに一定の期間がかかります。ただし、長期契約による値引きを理由に、いきなり長い期間で契約するのはおすすめしません。

まずは短い期間で相性と成果を確認できるか、解約時にキャンペーン設定やデータを引き継げるかを、契約前に必ず確認しておきましょう。

任せきりにせず、店舗側で見る数字を決めておく

代理店に依頼した後も、店舗様側で毎月確認する数字を決めておくことが大切です。最低限、以下の数字は自社でも把握しておきましょう。

  • 広告費とROAS
  • 広告経由売上と店舗全体の売上
  • 粗利(広告費・手数料を差し引いた後の利益)
  • 主力商品の転換率

この4つを毎月並べて見るだけでも、代理店の運用が売上と利益に貢献しているのかを判断しやすくなります。

広告代理店を変更すべきタイミング

すでに広告代理店に依頼している店舗様は、以下のような状態が続いていないか確認してみてください。当てはまる場合は、代理店の変更や依頼範囲の見直しを検討するタイミングです。

ROASは良いのに売上が伸びていない

広告の効率は改善しているのに店舗全体の売上が横ばいの場合、課題は広告以外にある可能性が高いです。ページやレビュー、イベント施策まで含めて提案してもらえない場合は、依頼先の見直しを検討しましょう。

レポートが数字の報告だけで改善提案がない

毎月のレポートが数字の羅列だけで、「なぜその数字になったのか」「次に何をするのか」が書かれていない場合は、運用が惰性になっているサインです。

広告費の増額提案ばかりされる

増額提案が悪いわけではありませんが、利益の見込みが示されないまま増額ばかりを求められる場合は注意が必要です。売上が伸び悩む原因を特定しないまま広告費を増やしても、利益を圧迫するだけになりかねません。

弊社がご支援したNOL.dict様(プチギフトを中心としたライフスタイルアイテムの販売)は、他社から「まずは広告予算を大きく投下する」というプランを提案されることが多かったそうです。弊社からはRPP広告の話に入る前に売上が伸びない根本的な原因を整理し、楽天SEOや商品ページ、R-mail・LINEなどの施策の優先順位を明確にしてご提案しました。その結果、需要期の売上は昨年対比2.3倍、年間の売上も前年比1.72倍に成長しています。

⇒ 楽天市場で売上昨対2.3倍を実現|プチギフトEC

楽天市場のおすすめ広告代理店5選

ここからは、本記事の選び方のポイントを踏まえて、タイプの異なる楽天市場の広告代理店を5社ご紹介します。各社の強みと「どんな店舗様に向いているか」を中心にまとめていますので、自社の状況と照らし合わせてご覧ください。

会社名 タイプ 主な強み 料金・契約 向いている店舗様
Finner 広告+ページ・SEO一体型 元楽天ECCの代表が在籍。広告と店舗全体を合わせて改善 初期費用0円・単月契約可。業務範囲に応じて見積もり 広告だけでなく売上全体を伸ばしたい
いつも. 運営全体の総合支援型 楽天特化のコンサルプログラムと独自レポート 要問い合わせ 体制の整った大手に運営全体を任せたい
Wacworks 広告×楽天SEO同時最適化型 独自ツールで検索アルゴリズムを分析し、売れるキーワードを特定 要問い合わせ 広告と自然検索をセットで強化したい
ファイブスプリングス 手数料明確型 自社開発のRPP自動調整ツール、楽天・Yahoo!に特化 RPP手数料は広告出稿額の10% 手数料を明確にしてコストを管理したい
トゥルーコンサルティング RPP特化・広告費抑制型 RMS分析と検索順位チェックで広告費を抑えつつ利益を重視 初期費用0円・3ヶ月単位の契約 RPP広告の費用対効果を立て直したい

Finner(フィナー)

Finnerは、元楽天ECCの代表が立ち上げたEC支援会社です。楽天市場の広告運用代行に加えて、コンサルティング、運営代行、商品ページ制作まで対応しているため、本記事の前提である「広告とページ・SEO・イベントをセットで改善する」支援を一社で受けられるのが特徴です。

初期費用0円・単月から契約でき、パッケージではなく必要な業務を選んで依頼できます。契約前には無料で店舗分析を行い、データにもとづいて優先度の高い施策をご提案しています。

こんな店舗様におすすめ:広告のROASだけでなく、店舗全体の売上と利益を伸ばしたい店舗様

いつも.

いつも.は、楽天市場やAmazonを中心にEC支援を行う東証グロース上場企業です。売上のフェーズに応じた楽天特化型のコンサルティングプログラムと独自レポートを持ち、広告運用だけでなく商品ページの改善やメルマガ・クーポン施策まで含めた包括的な支援を行っています。

こんな店舗様におすすめ:実績と体制の整った大手企業に、楽天運営全体を任せたい店舗様

Wacworks(ワックワークス)

Wacworksは、楽天市場の検索アルゴリズムを分析する独自ツールを持ち、売上につながるキーワードの特定に強みを持つ会社です。RPP広告の入札調整だけでなく、楽天サーチでの上位表示も見据えて広告とSEOを同時に最適化する方針をとっており、120店舗以上の楽天市場支援実績があります。

こんな店舗様におすすめ:広告に頼りきらず、自然検索からの流入もあわせて伸ばしたい店舗様

ファイブスプリングス

ファイブスプリングスは、楽天市場とYahoo!ショッピングに特化した運営代行・広告運用の会社です。RPP広告の手数料を広告出稿額の10%と明確に設定しており、自社開発のRPP自動調整ツールでキーワード別の入札単価を最適化します。支援先には楽天SOYの受賞店舗も多く含まれています。

こんな店舗様におすすめ:料金体系が明確な代理店で、広告コストを管理しながら運用したい店舗様

トゥルーコンサルティング

トゥルーコンサルティングは、RMSのデータ分析と独自の検索順位チェックツールを使ったキーワード選定に強みを持つ会社です。競合の少ないロングテールキーワードで流入を確保しつつ、主要キーワードでは自然検索と広告の両輪で露出を強化するなど、広告費を抑えながら利益を最大化するアプローチをとっています。初期費用0円・3ヶ月単位の契約で始められます。

こんな店舗様におすすめ:RPP広告に費用をかけているわりに成果が出ず、費用対効果を立て直したい店舗様

※各社のサービス内容・料金は2026年10月時点の公開情報をもとにしています。最新の情報は各社の公式サイトをご確認ください。

より多くの代理店を比較したい方は、楽天の広告運用代行業者19社の特徴をまとめた以下の記事もあわせてご覧ください。

※関連記事:楽天の広告運用代行業者19選!広告の概要から代理店の選び方まで徹底解説

まとめ

本記事では、楽天市場の広告代理店の選び方について、前提となる考え方から料金体系、選び方のポイント、注意点、おすすめの代理店まで解説してきました。改めて重要なポイントを整理すると、以下のとおりです。

  • 楽天市場は広告・楽天SEO・商品ページ・イベント・レビューを組み合わせて売上を伸ばすモールであり、広告だけでは売上は伸びない
  • 広告代理店が改善できるのは主にROASであり、売上そのものは保証できない
  • 広告費連動型の手数料は、広告費を増やすほど代理店の報酬が増える構造になっている
  • 選ぶときは、広告以外まで提案できるか、提案の中身、料金体系、レポート、ジャンル実績、運用担当者を確認する
  • 依頼後もROAS・広告経由売上・全体売上・利益を店舗側で並べて見る

広告代理店は、上手に活用すれば広告費の無駄を減らし、売上を伸ばすための強力なパートナーになります。本記事が、自社に合った広告代理店を選ぶための判断材料として、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。

楽天市場の広告運用・代理店選び、こんなお悩みありませんか?

広告代理店に任せているが、ROASは良くても店舗全体の売上が伸びない
RPP広告の調整に追われて、商品ページの改善まで手が回らない
スーパーSALEやお買い物マラソンのたびに、広告と販促の準備が追いつかない
広告費の増額提案ばかりで、店舗全体の戦略や利益の見通しが見えない

Finnerの支援実績

化粧品の企画・販売を行うNAPO様では、RMSデータを20を超える観点で分析し、潜在キーワードまで踏まえた運用戦略を設計。RPP広告のROASを2倍以上に改善しました。

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Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学商学部卒業。楽天グループ株式会社、株式会社セールスフォース・ジャパン、ECコンサルティング会社を経て現職。

楽天ではSOY受賞店舗を含む500店舗以上のEC事業者を担当し、売上拡大を支援。カテゴリー内で3度の表彰に加え、楽天賞も受賞。

その後、開業2期目のECコンサルスタートアップに参画し、責任者としてすべてのECモール・自社ECを横断した戦略設計から運用まで一気通貫の支援を推進。

これらの経験を経てFinner株式会社を設立。EC運営の実務とCRMの知見をかけ合わせた「商品・顧客起点のマーケティング設計」が強み。

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