【2024最新】楽天市場のコンサル、運営代行とは?サービスの概要と検討基準について

更新日:2024/08/19
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自社商品の販路や売上の拡大にあたりEC事業を検討する際、多くの企業様が楽天市場への出店を検討されます。

しかし、楽天市場におけるノウハウ不足やモール運営経験者の採用難、楽天対応の優先順位がどうしても後回しになり売上を伸ばす体制を整えられない等の理由から、コンサルティング会社や運営代行会社に相談をするケースが増えてきております。

各社表面的なサービスは似通っており選定に苦労するとの声も多く頂きますので、本記事では一般的なコンサルティングサービスや、運営代行の業務内容の解説とともに、選定基準についてもお伝えして参ります。

弊社では楽天市場における売上向上につきまして無料でのご相談も承っておりますので、お気軽にご連絡頂ければと存じます。

また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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楽天市場のコンサルティング、運営代行サービスとは

楽天市場のコンサル・運営代行サービスの概要

楽天市場におけるコンサルティングサービスは数あるEC販路の中でも楽天市場の特性を考慮した上で売上、利益を上げるコンサルティングの提供サービスの総称です。企業や金額帯によって提供サービス内容は異なりますが、概念としては同一です。

具体的には内外部の市場分析、商品の企画から購入までの導線設計、楽天市場内SEO、広告運用などが挙げられます。

加えて楽天市場での売上規模が大きくなってくると、EC業務は兼任の方が殆どだと思いますので他業務へ割くべきリソースが増加すると、楽天市場運営の人手が足りなくなるため、コンサルティング会社によっては運営代行のメニューもサービスとして提供している場合がほとんどです。

運営代行業務の「運営」という言葉は主にフロント業務を指す事が多く、サイトの更新や商品ページ登録、バナーや商品画像の作成、お買い物マラソンや楽天スーパーSALEなどの企画ページの作成や更新が主な業務となります。

例えば受発注やカスタマーサポート対応などのバックオフィス業務につきましては対応外のコンサルティング会社が多いです。

最初から委託をお願いされるケースもあれば、売上規模が小さい場合は自社対応もしくはコンサルティングのみ依頼し自走、出店済で楽天市場における売上が大きい場合や、大手企業の楽天市場新規出店の場合は予算の確保ができるため、最初からコンサルティングとセットで運営代行を依頼されることもあり、さまざまです。

楽天市場のコンサル・運営代行サービスを活用するメリット

前提として楽天市場では、出店店舗数が約56,000店舗、商品登録数3.6億点以上と競合がかなり多く、適切な対策を取らないと売上があがりづらいという状況があります。

引用:数字で見る「楽天市場」25年の歩み

またそれに付随して、EC未経験や楽天市場に初出店の場合、売上を作るためには長い時間と労力が必要であるため、売上が上がりきる前に退店してしまうケースも多く見てきています。

そこで代行業者が持つノウハウとリソースを活用して、楽天市場を効率的に運用するために代行業者へ依頼をする店舗様が多くなっています。

代行業者へ依頼をするメリットは前述した下記2点です。

・楽天市場のノウハウを持っているため、効果的な楽天市場運用が可能

・自社リソースの確保ができるため、空いたリソースを商品開発などに回せる

①楽天市場のコンサルティングサービスの主な内容

コンサルティングサービスの概要は上述しましたが、ここからは具体的にどういったサービス内容であるか解説します。

1.売上向上戦略設計、施策への落とし込み

まずは自社/競合/市場分析を通じ、売上向上に向けた戦略設計や、実施施策の方向性を決めていきます。上記をもとに売上、利益の目標を設計していきます。

店舗様の取り扱う商品やターゲット層、オペレーションによって課題は様々なため、楽天市場の仕組み、特性をしっかりと把握した上で店舗様の強みを生かしつつ、課題に優先順位を付け1つずつ解決していく戦略を立てることが大切です。

楽天市場は5万7 千(2022年12月時点)もの店舗様が出店しており、競合が非常に多いECプラットフォームであるため、いかに多店舗の施策に遅れを取らず、かつ差別化できるかが、売上アップにあたっては重要となります。

2.自社現状分析を通じ、課題点や解決策の洗い出し

楽天に限らず、ECサイトの売上の構成要素は「アクセス」「転換率」「客単価」に分解できます。

これら三大指標を踏まえ、売上目標を達成するために商品ジャンル、注力商品も加味しながら3つの要素に優先順位を付け、目標との乖離や、過去好調、もしくは不調だった要因を探り今後に活かします。

楽天RMSというシステムに蓄積されているデータや、楽天市場内の競合他社をもとに分析を行い、具体的な改善策、マイルストーンに落とし込みます。

3.課題の改善提案を実施し、PDCAサイクルを回す

自社現状分析を実施し課題を特定した後は、優先度を付けて改善策をご提案していきます。
楽天市場は他ECモールと比較し施策の自由度が非常に高い(=やれることが多い)ため、優先順位付けが難しいモールでもあります。

EC運営においては他業務との兼任である担当者様がほとんどであるため、担当者様の業務範囲や対応可能な範囲を考慮し、優先順位とコストを明確にした上でご提案を実施することがコンサルティング業務の肝になります。

②楽天市場の運用代行サービスの主な内容

ここからは運用代行サービスにつきましてご紹介します。

1.商品ページ(LP)、バナーの作成

楽天市場ではお買い物マラソンやスーパーSALE等のイベントが開催され、イベントのタイミングに売上を最大化させる動きが最重要になります

上記背景から、イベント期間に応じてクーポンの発行ならびにページ内への設置、イベント用の特設ページを作っている店舗様も多く、楽天市場で売上を上げていくためには制作物の作成対応がマストになります。

ただし、必須である一方で制作物の作成は専門性がないと時間も取られかつ成果物のクオリティーが低くなってしまうため、外注で対応する店舗様が多くいらっしゃります。

更に、作成にあたっては作るだけでは効果が薄く、競合分析やキャンペーン時のクリエイティブ変更(ポイント変倍のサムネイル変更など)、A/Bテストを通じた効果検証も必要になります。

リソースもかなりかかってしまうので、外注を依頼するケースが多いです。

楽天における商品ページの作り方の詳細につきましては以下記事を併せてご参照ください。

2.広告運用代行

楽天市場で売上を上げるためには、新規ユーザーのアクセス獲得が必要です。

そもそも店舗様へのユーザーからの流入経路は大別すると検索(検索広告含)・広告・メルマガの3つのみなので、新規ユーザーを獲得するためには広告運用が必須となります。

楽天市場の広告は運用型広告・ディスプレイ広告の2つに大きく分けられ、それぞれメニューが大量にあります。また、運用型広告に関しては日々の運用・管理に非常に時間を取られるほか、費用対効果を高めるため定期的な効果検証をおこなって行く必要もあるため、かなり多くの時間を要してしまいます。

そのため、運用代行という選択肢を取られる店舗様がいらっしゃるという状況です。

特に広告配信作業における工数の削減ならびに効果の改善については実績が見えやすいため、現在広告配信の運用・分析についてのリソースがない店舗様はご活用をおすすめします

具体的な楽天における広告の種類に関しては以下をご参考にしてください。

3. SEO対策

楽天市場のSEO対策は、アクセスを増やすために最重要な施策です。

現在の楽天市場は顧客の大半がスマホから入り、検索窓から商品を探すので楽天サーチ(楽天検索窓)でいかに自社商品を上位表示させるかが売上向上の鍵となります

引用:楽天市場TOPページ

商材トレンドや新たな競合の出現、楽天市場で行われる季節性イベント(母の日やお中元、お歳暮 など)に合わせ、アクセス獲得に繋がるキーワードは変わります。

なので定期的にキーワードをの見直す必要がありますが、日々の受発注業務に追われる店舗様では日々対策することが難しいケースが多く、SEO対策の代行事業者の需要があります。

楽天SEOに関しては下記記事も合わせてご参照ください。

内製化を検討されている場合に楽天における具体的な業務内容が気になる店舗様もいらっしゃると思いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
無料にて最新のトレンドも合わせてお伝えいたします。

▼無料ご相談はこちらから

楽天市場コンサルティング、運用代行の選定基準

1. サービスの範囲

店舗様の実現したい未来が契約したサービス内容で実現するかどうかは慎重に検討しましょう。

他モールにも言えることですが楽天市場においては「特定の業務だけやれば売上が上がる」ということはなく、それぞれの要素が複合的に絡んだ結果、売上向上に繋がります。

サービス会社の話を聞きながらでもいいですが自社でできる業務、任せるべき業務の具体的な業務をイメージを持てるようにしておきましょう。

また弊社も行っていますが、契約前に代行業者(代理店)に楽天市場の無料分析をお願いしてみることを強くオススメしています。もちろん弊社でなくても良いので、まずは必ず依頼してみてください。

楽天市場ではデータを分析することが施策決定の鍵になります。そのデータに基づいた代行サービス範囲の決定をしてもらえるかどうかという部分は非常に重要になってきます。

結局、楽天市場内で最短で売上を上げるために、優先度の低い業務をお願いするのではなく、優先度が高い業務を依頼する必要があります。この施策の優先度を決定するのがデータであることが非常に重要ですので、改めてにはなりますが、必ずデータ分析を受けてみましょう。

その上で、上記画像のように契約時には「業務範囲の明確化」を求めることも重要です。「ふわっとした運営代行」はトラブルに繋がることも多く、双方にとってメリットがありません

↓ちなみに無料分析については、各社以下のようなバナーが設置してあるかと思います↓

弊社にご相談をいただける際はこちらからお申し込みくださいませ。

2. 料金体系

コンサルティングや運用代行サービスは「成果報酬型」と「固定報酬型」に大別されます。

上記に付随してですがサービス会社によっては作業範囲も異なるため、事前にサービスと料金を紐づけて判断しましょう。

特に「追加料金が必要な業務」については明確化しておく必要がありますし、安易に「成果報酬型」を選択すると売上もあがらず成果報酬ゆえにサービス会社に指示もできなく売上が停滞する、ということも起こり得ます。

各種業務をごちゃまぜにしたパッケージでの契約ではなく、契約前に具体的な業務を確認することをおすすめします。

3. 支援実績

楽天市場のコンサルティング、運用代行会社によっては当然ですが得意、不得意分野があります。

大きく分けて「作業内容」と「商品理解」に分かれ、店舗様が実現したい未来に適切な作業内容に強いかどうか、商品の特性を熟知しているか否かは事前に見極めましょう。

ホームページやLPの導入事例を確認するのはもちろんですが、非公開事例もあるため問い合わせもしくは導入前のお打ち合わせ時に意識して確認することをおすすめします。

4. 契約期間

コンサルティングサービスは特定のプロダクトと違い、提案時に中身が見えづらいのが特徴です。

提案時は風呂敷を広げるだけ広げられた一方、いざ支援プロジェクトがスタートすると聞いていた内容と全然違う、といったことはよくある話です。

なので弊社としてはリスクヘッジも兼ね、なるべく短期間での契約を依頼するようオススメしています。契約期間の長さに伴っての安易な値引きに誘導されないように注意しましょう

5. 担当者の確認

業界あるあるですがコンサルティングや運用代行サービスにおいては、営業担当者(提案時の窓口)と、実務担当者が異なる場合が多くあります。

よくあるケースとしては提案時は代表や役員が出てきてしっかりと提案してくれるのですが、いざプロジェクトが開始すると知識があまりない担当がついてしまうことがあります

なので提案を受けている段階で実際の担当者の確認、ならびにその方との直接の面談機会を設けることをおすすめします。

まとめ

楽天市場は多くの店舗様がいらっしゃるほか総流通金額も高いため、どうしても競合店舗も多くなってしまいます。

売上を上げていくためには、楽天市場の仕組みを理解してアクセス・転換率・客単価を効率的に高めていくことが重要です。とはいえノウハウがない場合がほとんどだと思いますので、外部のコンサルタントを活用することでスピード感をもって目標を追うことができるため、将来的な内製化や直近の社内工数削減が期待できます。

コンサルタントや運用代行を選定する際は、料金形態やサービス範囲、契約期間をしっかりと考慮しましょう。弊社では無料での相談会も実施しておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。本記事を閲覧頂きありがとうございました。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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