弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の業務で培ったノウハウから、楽天のSEO対策について徹底的に解説をしていきます。
各社が様々なSEO記事を出している中で、どれを読めばいいかわからないという方も多いかと思います。そこで今回は元楽天社員の弊社代表監修の元、楽天SEO対策について主な施策を取りまとめました。まずは、本記事を見ていただければ楽天SEOについては問題ないかと思います。
基本からSEOの重要性を理解して、施策の一つとして活用できるようにしていきましょう!
また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
楽天検索最適化(楽天SEO対策)とは、GoogleのSEO対策と同様、楽天検索窓で検索したときに検索結果ページの上位表示させるための手法です。
基本的に、楽天市場では上記画像のように「商品名の先頭に[PR]と付くRPP広告枠」と「自然検索枠」に分けれられています。楽天のSEOで上位を狙うことが出来るのは「自然検索枠」になります。
楽天市場内で売上を増加させていくためには楽天内のSEOを意識して、自然流入の(購入意欲が高い)顧客を集めることが非常に重要です。
広告予算にも上限があるかと思いますので、SEO対策を行いながら自然流入を増やしていきましょう!
出店(出品)初期に限った話になりますが楽天市場においては約7~8割のユーザーが楽天市場内の「楽天サーチ(検索窓)」を活用して商品を見つけると言われています。
※自社担当者や関係者、代行業者のアクセスを除く
その後は売上が上がっていくにつれてRPP広告に表示されやすくなったり、すでに出店してから長い場合はLINE・メルマガ配信によって新商品のアクセスが取れることがあるかもしれませんが、基本的には楽天サーチからの検索がほとんどであるため、SEOは非常に重要になります。
また、一般的にECモールに関しては、特定のキーワードを検索した際に表示された1ページ目で商品購入を判断するユーザーが7割程度と言われています。ここからも2ページ目については約3割のユーザーしか閲覧しません。
そのため、2ページ目以降に表示されていると、どんなに商品が良かったとしてもアクセスについては7割程度の機会損失が発生してしまいます。
そして楽天市場については1ページ目の上限はPCは45商品(RPP込だと49商品)、スマートフォンブラウザでも同様に45商品(RPP込だと51商品)です。SEO対策をしっかりと行っていくことで、少なくとも45商品以内に表示されていないと7割のユーザーに見られないという現状があります。
ちなみにスマートフォンアプリは制限がありませんが、弊社でご支援をしているお客様でもPC/モバイルブラウザと同様に50商品以内に表示されていないとアクセスが下がっているケースがほとんどです。そのため、楽天アプリでもSEO対策を行っていくことが重要だと考えられます。
楽天では日々莫大な数の商品が検索されています。
ビッグワードで検索するユーザーもいますが、基本的に楽天ユーザーは例えば「美容液 オーガニック 韓国」など、ある程度キーワードを絞った形で商品を検索する傾向にあります。
もちろんビッグワードで検索順位上位を取ることができればよいのですが、ビッグワードの場合競合が多いことも事実で、楽天市場におけるSEOは直近2週間の売上実績・売上件数だけではなく、レビューの数などに応じて商品が出てきますので、多少のSEO対策を行ったとしてもSEOで検索上位を取れるというものでもありません。
そのため「ミドルワード・スモールワード」での対策が非常に重要になります。多くの場合は正しく対策されておらず、少なからず本来対策することで獲得できていた顧客を取りこぼしています。
RMSを用いて自社に流入しているキーワードを調べてみましょう。もしくは自社サイトを持っている場合は、ラッコキーワードや有料のSEOツールなどを用いることで自社にどの様なキーワードで流入しているか調べてみましょう。
先述している通り、検索結果には広告枠(PR)と自然検索枠があります。またモバイルについて見てみると上位6商品がRPP広告で占められています。
そのため視認性や独占率の観点から、極端なことをお伝えすると上位20商品程度に表示されていないとなかなか見つけてもらいづらい状況にあるかと思います。
ただPRを避けて、商品を選ぶユーザーも一定数存在するため、広告単体だけではなくSEO対策を実施していくことは非常に重要ですし、そもそもビッグワードだと広告金額(CPC)が非常に高額になってしまいますので、楽天市場で大きな投資を行うことは難しい場合にはSEO対策が重要になってきます。
ここまでの記事でもご理解いただいている通り、楽天市場において「楽天サーチ」からの検索は顧客流入を増加させる上で非常に重要です。
弊社も最初のご面談では仮説としてキーワード調査ツールを用いて、お客様ごとに流入数が増える可能性のあるワードをご紹介しています。その他、まずは無料で競合との比較などをご紹介しております。
基本的に商品名は文字数でいうと最大127文字入力できるようになってます。
プラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みについて
上記は楽天が公式で出している取り組み内容のページです。その中に以下のように検索順位を決定する基本的事項について記載もされています。
簡単にまとめると下記です。
①商品の説明に出てくるキーワードの「出現頻度や希少性」を加味して商品のスコアリングを行ってSEO検索順位を決定している
②検索を行ったユーザーが「各商品にどう反応したかをモニタリング」して「ユーザーが支持した商品」に対して検索キーワードのSEOスコアリングを高く評価している
楽天のSEOにおける出現頻度とは、楽天内でSEO順位をあげるためには「商品名やキャッチコピーなどにとにかく取りたいキーワードを散りばめましょう!」という意味になります。
ただしユーザー目線で読みづらい商品ページになるのは楽天市場としてもよろしくないと考えているため、同じキーワードを大量にいれるなどはやめておきましょう。
楽天のSEOにおける希少性とはシンプルで「競合店舗が設定していないキーワードを狙う」ということです。もちろんある程度のキーワード検索ボリュームは必要でありますが、弊社では流行をある程度先読みしたキーワード選定が良いかと考えています。
たとえば今では非常に検索ボリュームが大きくなってしまっていますが、少し前だと「シートマスク 美容液 CICA」などはある程度検索ボリュームはあったものの、シートマスクの中でも希少性の高いワードでした。
この様に他社がそこまで重視していないスモールワードをうまく商品名などに挿入することで、希少性の高いキーワードを獲得していく必要があります。
楽天のSEOにおけるユーザーの支持した商品とは『トレンド』をイメージしていただければと思います。
簡単に言うと、例えば「短い期間の中」で「特定のキーワードを楽天市場で検索したユーザー」が検索で出てきた商品を「1,000人楽天市場ユーザーが購入した」場合、検索順位が飛躍的に向上する可能性があります。
楽天市場の基本的なアルゴリズムとして、売れている商品が売れるようになります。これは当然で楽天としても売れる商品を売っていきたいので、この様なアルゴリズムになっています。
では楽天市場で検索対象となる項目は何なのでしょうか?
楽天市場では下記がSEOの対象になると言われています。
上記の項目に狙いたいキーワードが入っているか確認しましょう。特に重要なのは商品名です。
※すでにご対応をされている場合は読み飛ばしてください。
弊社ではカラーバリエーションやサイズ違いなどがあれば、早期にSKUプロジェクトに対応するように商品ページを統合することをおすすめしています。統合することで一つの商品にレビューや販売実績を溜め続けることができますし、楽天としてもおそらく今後SEO対応店舗を検索上位にすると言われています。
また顧客目線で考えてみても、ニーズに合わなかった場合でもすぐに別の商品を見つけることができるため、購買意欲も向上します。機会損失を少しでも減らしていくことで、検索順位を上げることもできます。
ただし、ページ独占率の観点から言うと悪い面があることも事実です。以下は(時期はすぎてしまいましたが)、年賀状での検索例です。年賀状の枚数を様々に分けて、ページを独占していることがわかるかと見て取れるかと思います。この様な場合には一概にすぐに対応する必要もないかもしれませんのでよく検討していきましょう!
では楽天市場内でSEOを上げるためには何をするべきなのでしょうか?
ここからは【完全版】としてSEOで行うべき施策をまとめていきます。
楽天サーチの検索結果順位は「商品の実績(売上)」の影響を受けます。ですので、最初は販売実績を増やしていくための施策を取っていきましょう。
自社の中で狙いたいキーワードをしっかりと定めていく必要があります。まずオススメはRMSで自社にどの様なキーワードで顧客が流入しているのか調べることをオススメします!
RMSでは「データ分析 > アクセス・流入分析 > 楽天サーチ」から確認可能です!
またその他、自社のECサイトを持っている場合はラッコキーワードなどを用いて流入キーワードを調査していくことで、SEOに強いキーワードを選定していくことも可能です。
サジェストキーワードとは、検索窓に何か調べたいキーワードを入力したときに自動的に表示される検索候補のことです。
一例では「キャンプテーブル」で調べたときの「キャンプテーブルセット」などを指しています。楽天市場ではキーワードを入力した後、スペースを押すとサジェストされるキーワードは最大10個出てきます。
まずは楽天内のサジェスト機能で表示されるキーワードを入力していきましょう。
簡単に改善できる取り組みとして、ゆらぎワードの挿入があります。楽天サーチはGoogleの検索窓と異なり、ゆらぎ(表記ゆれ)と言われるワードでは検索にヒットしません。
ゆらぎワードの一例ですが「ファイア」「ファイヤ」「ファイアー」などです。また、ブランド名では「ランコム」「LANCOME」「らんこむ」などが該当します。
楽天市場ではイベントごとのキーワードを入れることがSEO的にも重要です。またギフトのイベントも多く、重要になりますので、以下にギフト対応が必要な「季節ごとのキーワード」を記載します。
また、楽天市場では季節ごとに「その季節に応じたキーワード」をいれていくことも重要です。
例えば自社が「長靴」を商品として扱っている場合でも梅雨の時期にはサジェストキーワードで「長靴 雨」という単語が増えていき、冬の時期には「長靴 雪用」などが増えていくでしょう。
これはご理解いただけるかと思いますが、楽天でもGoogleと同様に「すべての商品名」が検索結果に表示されるわけでは有りません。約30文字が表示されると考えていただいて問題有りません。
たとえば以下のような文言を最初に入れておくことをオススメします。
そしてキーワードをある程度入力できた後に必ず行わなくてはいけないことが「ジャンルの登録」です。具体的には全商品ディレクトリIDと商品属性を用いて登録を行う必要があります。
そして、楽天SEOで上位化を目指すにあたって、ジャンル設定がとても大切です。現在、楽天SEOの施策に取り組んでいるのに中々上位表示されないどころか、登録した商品ですら検索結果に表示されない店舗も珍しくありません。
全商品ディレクトリIDとは、楽天市場の中でどのジャンルに入るか1商品に1つずつ設定する必須項目です。一方、商品属性とは下記に「タグID」と呼ばれていたもので、該当ジャンル内の属性で、例えば「ナイキ」「ブルー」など細かな設定をすることができます。
これらのIDを誤っている、もしくはそもそも登録すらできていないと、商品が表示されません。そのためSEOで上位を取っていくためにID設定なども必ず行いましょう!
これはビッグワードでの検索を狙っていく際には特に必要になってきます。
以下は「美容液」と検索した際のレビュー件数を記載しています。
この様のビッグワードだとレビューの数は少なくとも400件程度必要だとわかります。
レビューについては一長一短であがるものではありませんが、クーポン発行などによって少しずつ蓄積するしかないかと思います。一部レビューの代行会社などもありますが、かなりグレーですので弊社としてはオススメしていません。
(楽天がレビュー件数と売上件数のバランスを見ているとも言われています。)
SEOは地道に上がっていくものですが、すぐに順位を上げたい場合はRPP広告の活用を検討しても良いかと思います。
理由としては先述している通り、楽天のSEOについては直近2週間の売上金額・件数が大きく関わってきます。特にスーパーSALEの時期と重ねてアクセス・売上を一気に上げることで、RPP広告を辞めたあとでも検索順位が大幅に向上することが期待できます。
実際にすぐに順位を高めたいお客様については弊社でも施策としては行っており、効果としても非常に良い傾向にあります。
楽天市場においてはクリック率(CTR)も検索順位に影響すると言われています。
特に楽天では購入者の約8~9割がモバイルからの流入ですので、まずクリック率を上げるためにはモバイルについて、具体的に下記の様な部分を見直していくと良いでしょう!
本記事では楽天市場内の検索最適化(SEO対策)について解説しました。SEOは新規ユーザ獲得に向けた対策として非常に重要です。
SEOについては漏れがないようにすることが大事です。
もちろん売上連動であることは間違いありませんが、漏れなく対応を進めていきましょう!
弊社では貴社の楽天市場店の検索最適化(SEO対策)について、無料でご相談に乗ることも可能ですのでぜひお気軽にお問い合わせください。本記事を閲覧頂きありがとうございました。
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