弊社はAmazonや楽天市場などのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の業務で培ったノウハウから、Amazon Vine 先取りプログラムについて徹底的に解説をしていきます。
AmazonなどのECモールでは購入前にレビューをチェックするユーザーが非常に多く、購入の決め手になる可能性も高くあります。
ただ、Amazonでは楽天など異なり「レビューを書くと300円クーポンを発行!」などの施策を行うことはできず、レビューの蓄積にお困りの店舗様もいらっしゃるのではないでしょうか?
その様なときに活用したいのが、Amazon Vine 先取りプログラムの活用をおすすめします。基本からAmazon Vine 先取りプログラムを理解して、施策の一つとして活用できるようにしていきましょう!
また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
ではまずAmazon Vine先取りプログラムについて概要からご紹介していきます。
Amazon Vine 先取りプログラムとは、Amazonから選ばれた「Amazon Vineメンバー」へ予約商品や新商品のサンプルを提供して、試してもらうことでレビューを書いてもらえるというプログラムです。
このAmazon VineのメンバーはAmazonが厳選した信頼性の高いレビュワーで構成されており、良質なレビューを一定数おこなっている方々なので、非常にわかりやすいレビューを書いてくださる傾向にあります。
ちなみにVineメンバーはAmazonが各ユーザーのレビューを分析して、独自の基準で決定されています。招待制で、Amazon Vine参加後も先取りプログラムへの貢献度などは継続的にチェックされて、条件を満たしていない場合はメンバーからの登録解除がされることもあるようです。
ただし、Amazon Vine 先取りプログラムはどの様な『出品者』でも活用できるというわけではありません。
以下の条件を満たす必要があります。
特にブランド登録は時間がかかりますので、もし行っていない場合は早期に対応することをおすすめします。
Amazonブランド登録については下記の記事でまとめていますので、ぜひご確認ください!
また、出品者としての条件を満たしていたとしてもどの様な『商品』でも活用できるというわけではありません。
以下の条件を満たす必要があります。
上記の条件を満たしている商品のみ、Amazon Vine 先取りプログラムの活用を行うことができます。
Amazon Vine 先取りプログラムでは主に3種類の費用がかかります。
Amazon Vine登録手数料は、登録された商品数に応じて、親ASINごとに1回請求が行われます。
詳細なプランは下記のとおりです。
登録済みの商品数 | Amazon Vine登録手数料 |
---|---|
1〜2点 | 無料 |
3〜10点 | 10,000円 |
11~30点 | 22,000円 |
※登録手数料は親ASIN事に対して支払いが発生することがポイントです。
また2023年までは一律で登録手数料が22,000円かかっていましたが、料金の変更によりレビュー獲得(Amazon Vine活用)のハードルは下がりました。しかしAmazon Vine先取りプログラムは一度登録を行うと、再度申請することができないため、活用のタイミングなどをしっかりと検討しましょう。
ちなみに登録手数料は、Amazon Vineの最初のレビューが公開されてから7日後に請求されます。
そして当然ですが、商品の原価分はコストとしてかかってきます。
Amazon Vine 先取りプログラムではVineメンバーに無料で商品を渡してレビューをおこなってもらうプログラムなので、あまり多くは発生してこないですが、商品原価もしっかりと販管費として計上しておく必要があります。
最後は、忘れがちなのですが、Amazon Vine 先取りプログラムでは販売手数料とFBA手数料もかかってきます。
Amazon Vine 先取りプログラムは通常の販売フローと同様で商品を提供することになるため、通常通り料金が発生してくるというわけです。
ではAmazon Vine 先取りプログラムにはどの様なメリットがあるのか、ここからご紹介をしていきます。
まずはやはり質の良いレビューを獲得できることでしょう。
Amazon Vineメンバーは先述しているようにAmazonが日頃のレビューを確認したうえで、選定されています。
選定基準は公開されていないものの、弊社の過去のご支援先の事例でも質の高いレビュー、つまり自社商品の良いところを伝えてくれる方が非常に多い印象です。
さらにわかりやすい言葉で第三者目線から伝えてくれるため、今後商品の購入を検討するユーザーからしても良いイメージを与えることができます。
またここで1つだけ抑えておいてほしいのが、Amazon Vine 先取りプログラムメンバーからのレビューは下記のようにレビュー画面に緑色の文字で「Vine先取りプログラムメンバーのカスタマーレビュー」と表示されることです。
基本的には多くのAmazonユーザーが気にすることはありませんので、覚えておくだけで問題はないです。
2つ目のAmazon Vine 先取りプログラム活用メリットは、商品の出品前にレビューを獲得できることです。
Amazon Vine 先取りプログラムは新商品や予約商品に対してもレビューを依頼することができるため、商品出品と同時にレビューを付けることができるようになります。
出品当初は売上をあげるためにレビューの獲得が必須である一方で、レビューの蓄積にはどうしても時間がかかってしまいますが、うまくAmazon Vine 先取りプログラムを活用することで出品後のスタートダッシュをかけることができるようになります。
3つ目のAmazon Vine 先取りプログラム活用のメリットはSEOの順位が上昇することです。
Amazonではレビューの件数や注文件数がSEOの順位と関連しているといわれています。そのため一定のレビューを獲得することができるAmazon Vine 先取りプログラムはSEO順位向上に良い影響を与えてくれます。
Amazon Vine 先取りプログラムについては弊社でも商品選定などについて無料でご相談に乗っておりますので、ぜひ一度お困りの際はご連絡くださいませ。
【Amazon Vine 先取りプログラムについて無料で相談してみる】
では、Amazon Vine 先取りプログラムにはデメリットはあるのでしょうか?ここからはAmazon Vine活用のデメリットをいくつかご紹介していきます。
まずはやはり商品原価(無料提供用)とAmazon Vine利用の手数料が発生してしまうことがAmazon Vine 先取りプログラムのデメリットになります。
登録料も22,000円と安い金額ではありませんので、Amazon Vine 先取りプログラムを活用する商品はしっかりと(相性も含めて)見極めて、運用を行っていく必要があります。
また2つ目のAmazon Vine 先取りプログラムの活用デメリットは「レビュー投稿の保証がないこと」です。
Amazon Vine 先取りプログラムを利用して商品を無料で受け取ったとしても、VineメンバーはAmazonのレビューを書く義務は発生しません。
ただし、多くのVineメンバーはメンバーから外されてしまう可能性があるのでレビューを投稿してくれる傾向にはあります。弊社のご支援実績でもおおよそ8割程度だと思っていただいてよいかと思います。
また先述したデメリットと近しいですが、レビューの投稿期限もありません。
そのため、特定のシーズンや商品販売前に商品レビューを希望していたとしても、希望の時期にレビューが書かれるとも限らず、うまく施策として回らない可能性も十分にあります。
一定の期待はして良いものの、期限がないことも必ず頭に入れておきましょう。
またマイナスなレビューや期待値と違うレビューが投稿される可能性も十分にあります。
Vineメンバーは指定することができないため、たとえば自社のターゲットは女性である商品を販売しているけれども、男性のVineメンバーがレビューを投稿するというケースもあります。
ターゲットと違うユーザーからのレビューであればまだ良いですが、場合によってはマイナスのレビューがついてしまうこともありますので、その点は念頭においておきましょう。
Amazonではあまりに悪質なレビューを除いて、削除や編集などを行うことはできません。
レビュー削除の条件などは以下の記事でまとめていますので、興味があればご確認ください。
そのAmazon Vine 先取りプログラムですが、うまく活用していくうえでポイントとなる箇所を4つご紹介します。
まずは他のモールや自社サイトで良いレビューが付いている商品を選定することをおすすめします。
デメリットの箇所でもご紹介しましたが、Amazon Vine 先取りプログラムでは否定的なレビューが付いてしまう可能性も一定数あります。そのため、他のモールなどで良い評価を受けている商品を選ぶことでリスクの回避にも繋げることができます。
また、基本的には万人受けする商品(色であれば白や黒、グレーなど)を選んでみることもおすすめです。あまりに個性的な商品だと「合う」「合わない」がはっきり分かれますので、注意してください。
次は利益率が高い商品を選ぶことです。
すでにご紹介しているとおり、Amazon Vine 先取りプログラムは様々な手数料が上乗せでかかってきます。そのため、基本的には利益率の低い商品とは相性がよくありません。
もし商品全体で利益率が低い場合は、リピート商材を選定してください。
そして3つ目はサブ画像でレビューに記載してほしい特徴をしっかりと訴求しておくこともポイントです。
もちろんA+などを活用できれば理想的ですが、まずはサブ画像で問題ありません。サブ画像を用いて商品の特徴を載せておくことで、レビュワーから書かれやすい傾向にあります。
そして最後は、可能であれば商品選定だけでもプロに依頼してみることも手です。もちろん予算などに余裕があればですが、相談してみても良いかもしれません。
弊社では価格や初期費用まで紹介しているAmazon運営代行業者21社の比較一覧表をご用意しています。短時間で各Amazonの運用代行会社の比較をしていただけますのでご検討の際はぜひご利用ください。
Amazon Vine 先取りプログラムを利用するには下記の手順で申請を出す必要があります。
Amazon Vine 先取りプログラムへの登録はこれで完了です。
ブランド登録でお困りの際は以下の記事からご確認ください。ブランド登録には早期審査制度を利用すしても審査期間が約2ヶ月かかりますので、注意しておきましょう。
申請が完了すると、Amazon Vineのダッシュボードよりレビューの獲得状況などを確認することができます。
管理画面ではAmazon Vineに登録している商品へのリクエストやレビューが投稿されたかという情報を確認できるほか、キャンセルなどもこちらからおこなっていきます。
ただ注意点としてAmazon Vineメンバーから申請が入っていると、商品のキャンセルをおこなうことはできません。
Amazon Vine 先取りプログラムの運用では以下の点に注意して運用をおこなう必要があります。
まずは在庫管理についてです。Amazon Vine 先取りプログラムに登録した商品は通常商品と同様の在庫に含まれます。
そのため、必ず先取りプログラムで利用される分を考えたうえで、FBAの在庫に入れておく必要があります。
そして2つ目のAmazon Vine 先取りプログラム活用の注意点は1度登録したASINは2度と登録できないことです。
1度登録してキャンセルをするだけでも、再登録ができない仕組みになっていますので注意してください。
そして3つ目はAmazon Vine 先取りプログラム規約の関係上、レビュワーと直接連絡を取ってはいけないことです。
Vineメンバーと連絡を試みただけでもAmazonからの調査対象になりますので、注意してください。
最後は、Amazon Vine 先取りプログラムの活用を『活用前』にしっかりと費用対効果を計算したうえで検討することです。
商品によってはAmazon Vine 先取りプログラムを活用したとしても効果が出づらい商品もあります。そのためただマイナスで終わってしまうという例を何度もみてきています。
もしどの様な商品を活用すべきか、どの程度の商品にAmazon Vine 先取りプログラムを適用すべきか検討される場合は一度ご連絡いただけますと幸いです。
皆様が損をしないAmazon Vine 先取りプログラム運用をおこなうために、無料の範囲内でノウハウをお伝えします!
本記事では「Amazon Vine 先取りプログラム」について解説しました。
記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。
弊社では、Amazon Vine 先取りプログラムについての運用相談はもちろんのこと、Amazonに関するほとんどの業務を承れますので一度ぜひご連絡ください。
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