【2024最新】Amazonブランド登録のやり方と申請方法を徹底解説

更新日:2024/07/25
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弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、Amazonのブランド登録について徹底的に解説をしていきます。

Amazonのブランド登録は非常に多くのメリットがあります。実際にAmazonのブランド登録をおこなっていなければ実行できない特有の施策などもあり、売上に直結する施策の1つです。

例えば以下のような施策が行えるようになります。

「活用できる広告の種類が増える」

「ブランドオーナーしか使えないコンテンツが増える」

ただしAmazonのブランド登録は商標なしでや商標申請中で登録をおこなうことができないほか、ブランドロゴや商品画像も必ず必要になります。

これからAmazonのブランド登録をおこなう担当者様は、本記事でメリット・デメリットや準備物、手続きの手順などを確認していき、基本からAmazonのブランド登録を理解することで、施策の一つとして活用できるようにしていきましょう!

また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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Amazonのブランド登録とは?

ではそもそもAmazonの「ブランド登録」とは何なのでしょうか?

(ご存知の場合は読み飛ばしていただいて問題ございません!)

Amazonにおけるブランド登録とは『Amazon内で自社のブランドを守り、ブランドの構築ができるAmazon内のプログラム』を指しています。

一般的にブランドの保護には時間が取られ、それでも解決が難しいこともあります。

しかしAmazonではブランド登録を行うことで、Amazon内でのブランドの保護(知的財産権侵害からの保護など)がAmazonの強力なツールを用いて行われます

ブランドの保護によって、競売での出品者が出てきた際にも自社のブランドを強く正式に主張することができたり、売上拡大に向けてブランド登録でしかできないAmazonの機能を活用することも出来るようになります。

基本的には商標を持っていない場合ブランド登録を行うこと自体ができませんし、商標権を登録中の場合も日本のAmazonのルールでは登録不可となっています。※超一部の例外はあります。

ちなみにですがAmazonのブランド登録は「ブランド保護」と「ブランド構築」を基本理念に置いていますので、費用などを求められることはありません。

Amazonとしても偽物が出回る悪質なECモールになることを避けたいという考えもあるようです。

Amazonブランド登録6つの重要メリット

ではAmazonのブランド登録には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

具体的には下記の6つのメリットがあります。

1. 転売業者への対策になる

2. スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告を出稿が可能になる

3. Amazonストアのオープンが可能になる

4. 商品ページの編集権限が強化される

5. Amazonブランド分析(brand analytics)が利用可能になる

6. レビュー先取りプログラム(Amazon Vine)に参加できる

1. 転売業者への対策になる

まずはなんといっても、Amazonのブランド登録を行うと『転売業者を排除できる』というメリットが挙げられます。

転売業者を自社で見つけた際にセラーセントラルよりAmazonに報告できるようになります。基本的にAmazonが判断する形式にはなりますが、Amazon転売業者(相乗り業者含む)にペナルティを課すことができることは大きなメリットになります。

また最近ではブランド登録を行うことで『AIによる自動プロテクション』の機能も動いています。

どの程度自動プロテクションが働いたかなどは知ることはできませんが、AI による自動プロテクションでは権利侵害品がAmazon販売ページに掲載される前に自動でブロックしてくれる機能です。

2. スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告を出稿が可能になる

2-1. スポンサーブランド広告について

Amazonのブランド登録が完了すると「スポンサーブランド広告」の利用が可能になります。

スポンサーブランドの広告の掲載位置は下記です。 

1)検索結果の上部と下部(カスタム画像、ストアスポットライト)

2)検索結果内(動画)

3)商品詳細ページ(カスタム画像、動画)

4)トップページ(カスタム画像)

スポンサーブランド広告はプッシュ型の広告で配信枠も非常に大きいため、認知拡大のための広告として非常に有効な広告になります 

2-2. スポンサーディスプレイ広告について

またその他Amazonのブランド登録完了後には「スポンサーディスプレイ広告」も活用できるようになります。 

スポンサーディスプレイ広告はリタゲ要素の強い広告となっており、過去に商品を購入したAmazon ユーザーや類似の商品を閲覧したAmazon ユーザーに表示される広告として知られています。

スポンサーディスプレイ広告を用いることでブランドのスイッチや既存顧客の維持にもつなげることができるメリットの大きい広告です。Amazon のブランド 登録後には活用してみることをおすすめします。

3. Amazonストアのオープンが可能になる

またAmazonストア」というmazon 内で自社ブランド商品を PRできるページを作成することが可能です。

そしてAmazonストアでは商品ページよりもさらに細かくレイアウトが設定できるためテキストや画像、そして動画を活用して自社ブランドの多様な魅力がPR可能になります。自社でブランディングを強化したい際には積極的に活用しましょう。

特に動画を活用できるのはかなり魅力的です。昨今、若いユーザーを中心として、商品ページ内でも動画を見て商品の購入を判断する傾向にあります。

画像だけでは伝わりにくい商品の薄さや大きさなどを動画を用いることで伝えることができるようになります。

4. 商品ページの編集権限が強化される

Amazonのブランド登録を行うことで商品ページの編集権限が強化されます。

ブランド登録を行うことで商品詳細ページの情報反映がスムーズになり、これによって出品者が提供する正確な情報やイメージをAmazonページで確実に伝えることができます。

また商品の情報や画像、価格等を他のセラーが無断で変更することができなくなります。 

Amazonは楽天市場と異なり、1ページで複数商品が掲載されるモールですので、商品ページの編集権限を持っていることは大きな強みになります。

5. Amazonブランド分析(brand analytics)が利用可能になる

Amazonのブランド分析ツールであるbrand analyticsも利用可能になります。

brand analyticsを用いることで、Amazon内で検索頻度の高いキーワードの一覧を調べることができたり、自分の商品と比較されて代わりに買われている競合商品のデータも取得することができます。

Amazonのブランド分析ツールであるbrand analyticsはAmazonの公式ツールです。

6. レビュー先取りプログラム(Amazon Vine)に参加できる

最後はAmazonのブランド登録をおこなうことで「Amazon Vine」とよばれるレビューを先取りするプログラムに参加できることも魅力でしょう。

Amazon Vine先取りプログラムは招待制のプログラムとなっており、Amazonによって選抜されたVineメンバーに商品を無料で提供することでレビューを書いてもらうことができます。

もし レビューの獲得に悩まれている Amazon 店舗様は Amazon Vineの参加をお勧めいたします。 

Amazonブランド登録のデメリット・注意点まとめ

ではここまで Amazonブランド登録のメリットについてお話ししてきましたが、Amazonのブランド登録にはデメリットもあるのでしょうか?

具体的には下記の2つのデメリットがあります。

1. 商標登録が必須であること

2. Amazonのブランド登録は時間と労力が非常にかかる

1. 商標登録が必須であること

通常、商標登録は半年から1年ほど時間がかかるため、Amazon のブランド 登録を行いたい日数を逆算しておく必要があります。 

ただし、早期審査制度を利用することで 審査期間を約2ヶ月に短縮できるなどの対応を行うことも可能です。その他、ファストトラック対応を利用すれば約半年ほどで承認が取れます。

いずれにせよ、数日や数週間などで対応できるようなものではありませんので、しっかりと事前に準備を行った上でAmazonのブランド登録を行っていきましょう。 

またその他Amazonのブランド登録では「ブランドロゴ」や「商品画像」の登録も必要ですので合わせて準備しておくことをおすすめします。 

2. Amazonのブランド登録は時間と労力が非常にかかる

これは Amazonのブランド登録を過去に行ったことがある方にはご理解いただけるかとおもいますが、正直なところ、かなりAmazonのカスタマーサポートとのやり取りを繰り返すため時間や労力を要します

具体的な手順はこの後ご紹介いたしますが、申請の準備・アカウントの紐付けなど、自社で行わなければいけない作業がかなり多く発生します。

さらに適切な準備をしていなければ進行が非常に滞ってしまう可能性があり、 不備があれば何度も何度もAmazonのカスタマーサポート担当者と連絡をすることになりますので多くの時間を要してしまいます。 

もし自社のリソースがあまりなくAmazonのブランド登録の経験がない場合については、弊社のようなAmazonブランド登録の代行業者への依頼も検討してみても良いかと思います

弊社へAmazonのブランド登録について相談したい際は→「こちらから」ご連絡ください。

Amazonブランド登録のやり方(申請方法)を解説

ではここまででAmazonブランド登録のメリット・デメリットをご理解いただけたところで、具体的な申請のやり方、申請方法をご紹介していきます。

具体的には以下の6ステップで申請を行っていきます。

1. ブランドレジストリアカウントを作成する

2. 新しいブランド登録をクリックする

3. ブランド情報の入力をする

4. 出品用アカウント情報の入力

5. 製造および販売情報の入力

6. 確認コードをAmazonに提出する

1. Amazonブランド登録のページでアカウントを作成する

①Amazonブランド登録のページにアクセスする

②「今すぐ登録する」をクリック。

③ブランド登録を行う国を選択するページで「日本」を選択する。

これでブランドレジストリアカウントが作成されます。

2. 新しいブランド登録をクリックする

続いてAmazonのブランド登録ページへ移行します。

①お持ちのブランドの下にある「新しいブランド」を登録をクリック。

②「ブランドを登録する」をクリック。 

3. ブランド情報の入力をする

以下の項目を入力していきます。

▼申請するブランド名【超重要です。

ここで入力するブランド名は登録された商品名と完全に一致していることが必要です。

Amazon から一致していると認められない場合については ブランド 登録の申請は承認されません。 よくあるミスとしては大文字や小文字、そのほかハイフンやカンマなどの使用には注意です

そしてAmazonのブランド登録ができるのは「文字商標」または「語句、文字または数字を含む図形商標」のどちらかに限られます。

Amazon のブランド 登録では『ブランド登録後にブランド名の変更はできません』のでしっかりと気をつけて入力をしていきましょう。

▼登録商標機関

商標登録が有効な国を選択しますが、日本の特許庁で商標登録されている場合には「日本」を選択してください。

▼登録番号

登録番号とは、登録証に記載される番号です。特許庁から付与される出願番号は、登録番号と異なりますのでご注意ください。

▼商品画像をアップロード

ここではAmazonで現在販売中、または販売予定の商品やパッケージの画像をアップロードしてください。

注意点としては商品やパッケージにブランド名のロゴマークがはっきりと表示されている必要があります。aiデータは活用できず、 使用できるファイルの種類は、jpg、png、 gifでファイルサイズは5MB以下である必要があります。

4. 出品用アカウント情報の入力

続いて出品者アカウント情報を入力していきます。

▼出品者またはベンダーの選択

「出品者」を選択。

▼ブランドカテゴリーの指定

商品が該当するカテゴリーを指定してください。

▼商品カテゴリーのASIN

ASINを入力します。商品ページの登録情報に記載されています。

5. 製造および販売情報の入力

・ブランド商品を他の小売り業者に販売していますか?:はい・いいえ

・ブランド商品の販売国(任意)

・商標権のライセンス供与:はい・いいえ

これらを入力して送信 をクリックすれば Amazon のブランド 登録の申請は完了です。

これで申請した内容についてAmazonで承認審査が行われます。

6. 確認コードをAmazonに提出する

Amazon での審査が完了すると、Amazonはブランド登録の申請が「商標権所有している企業自身で行われているかどうかを確認するため」に確認コードを送信します。

確認コードを受け取った後は Amazon ブランド 登録アカウントにログインしてこのコードを提出して完了です。

まとめ

本記事では「【2024最新】Amazonブランド登録のメリット・デメリットから、具体的な申請方法について解説しました。 

記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。

弊社では、Amazonのブランド登録についてのご支援はもちろんのこと、Amazonに関するほとんどの業務を代行可能ですので一度ぜひご連絡ください。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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