弊社は楽天市場・Amazon・Qoo10などのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の楽天に携わる業務で培ったノウハウから、楽天の予約商品(予約販売)の仕組み・メリット・デメリット・ランキング攻略方法について徹底的に解説をしていきます!
「予約販売を設定しているのに思ったより売上に繋がっていない」「ランキングを狙うために予約商品を活用してみたいが、具体的な手順がわからない」といった悩みを抱えている店舗様も少なくないのではないでしょうか?
本記事では予約商品の基本概要から設定手順、活用シーン別の使い方、注意点まで網羅的に解説します。ぜひ最後までご覧ください!
楽天市場の予約商品(予約販売)とは、商品の発売日よりも前に注文を受け付け、発売日のタイミングで注文を確定させる販売方法です。
通常の商品販売では、購入手続きが完了した時点で決済・注文が確定します。一方、予約商品の場合は「予約かご」を通じて申し込みを受け付け、ショップ側が注文確定処理を行うまで決済は保留される仕組みになっています。
ユーザーの購入画面では、通常商品の「ご購入手続きへ」ボタンが「予約する」というボタンに切り替わるため、ユーザー側にも予約商品であることが明示されます。
また、予約商品として登録できる発売日は、商品登録日から365日以内の日付に限られています。年間を通じた販売計画を立てながら、計画的に予約受付を開始できる点が特徴です。
予約商品は「新商品の発売前に注文を集める」用途だけで使われると思われがちですが、実際の活用シーンはそれ以外にも複数あります。以下のようなケースで活用される店舗様が多くいらっしゃいます。
なお、発売日が変更になった場合は予約商品の発売日を後から更新することも可能です。また、予約販売を終了して通常販売に切り替えたい場合は「通常購入」へ変更することで継続販売が可能です。
「予約販売を設定してみたいけれど、自店舗で有効に使えるのか判断できない」とお感じではありませんか?
Finnerでは楽天市場の運営代行・コンサルティングを通じ、予約販売を含む販促施策の設計・実行まで一気通貫でご支援しています。弊社のご支援先では、スーパーSALEを起点に翌月の売上が前月比約6倍に成長した実績もございます。
店舗無料分析に申し込む(無料) →楽天市場の予約商品はRMS(楽天市場店舗管理システム)から設定します。なお、2025年3月のリニューアルにより、予約商品機能の利用に別途申し込みや月額利用料は不要になっています。具体的な設定手順は以下の通りです。
※関連記事:【2024最新】楽天のRMSとは?活用マニュアルや売上の確認方法を解説!
予約商品の設定で見落としやすいのが「お届け準備期間」です。これは注文確定後に商品を発送するまでの準備日数を指し、1〜14日の範囲で設定できます。お届け準備期間は商品ごとではなく、店舗全体の設定です。設定場所は以下の通りです。
【設定場所】 RMSトップ > 店舗設定 > 基本情報設定 > 予約・定期購入・頒布会の設定 >「お届け準備期間」欄で1〜14日を選択 >「登録する」をクリック
注文確定日は「ユーザーが指定したお届け希望日」から「お届け準備期間」を差し引いた日付になります。そのため、ランキング掲載を目的とする場合はお届け準備期間を「1日」に設定することが鍵になります(詳しくは後述のランキング攻略セクションで解説します)。
ただし、お届け準備期間を短く設定するほど梱包・配送の準備時間が少なくなるため、発送体制の整備とセットで検討することをおすすめします。
予約商品の価格や発売日はRMS上で後から変更することが可能です。やむを得ず発売日が延期になった場合も、発売日を更新した上でユーザーへ連絡を取ることで対応できます。
キャンセル対応については、注文確定前はユーザーからのキャンセル申請に原則応じる必要があります。発売中止や長期遅延が生じた場合は早めの告知を行い、顧客満足度の低下を防ぐ対応が求められます。
予約商品を活用することで得られる主なメリットは以下の5つです。それぞれ解説していきます。
楽天市場のような複数の競合店舗が並ぶECモールでは、在庫切れで購入できないと判断されると、ユーザーは即座に他店へ流れてしまいます。予約商品として受け付けを維持しておくことで、在庫がない状態でも機会損失を防ぎ、注文をつなぎとめることができます。
特に人気商品や季節需要が集中しやすい商材では、欠品タイミングのロスが大きくなりがちです。予約販売を組み合わせることで、需要を取り逃がさない仕組みを構築できます。
予約商品では、発売前に注文数が把握できるため、必要な仕入れ量を逆算して決定できます。通常販売では実績やトレンドから需要を予測して仕入れを行うため、過剰在庫や在庫不足のリスクがつきまといます。
予約販売を活用すれば、受注数に合わせた仕入れが可能になるため、不良在庫の発生や保管コストの膨らみを抑えることができます。特に高単価商品や季節品を取り扱う店舗様に有効な手法です。
父の日・母の日・お歳暮などの繁忙期は、一度に大量の注文が入り発送業務が集中します。予約販売では受付から発送までの間に準備期間を設けることができるため、業務負担を時間的に分散させることができます。
通常注文と予約注文が並行しても、それぞれの発送タイミングが異なるため、一時的な業務の集中を緩和しやすくなります。ミスの防止や顧客対応の品質維持にも貢献します。
アパレルや季節の農産品など、需要の発生タイミングが決まっている商材では、競合よりも先に予約受付を開始することで顧客を自店に囲い込む効果があります。
例えば、ダウンジャケットなどの秋冬アパレルは8〜9月頃から予約受付を開始している店舗が多くあります。シーズン前に予約が入れば、競合他社の商品と比較される前に購入意思を固定できる可能性が高まります。
これが予約商品を活用する最大のメリットの一つです。予約販売では注文確定を特定の日時に集中させることができるため、楽天のデイリーランキングやリアルタイムランキングへの掲載を意図的に狙うことができます。
特に販売実績のない新商品は楽天内での検索順位が低い状態からスタートしますが、予約販売でランキングに掲載されればアクセスが増え、SEOにも好影響を与えることが期待できます。詳しい手順は後述のランキング攻略セクションで解説します。
予約商品を活用するうえで、事前に把握しておくべきデメリットと注意点も存在します。以下の3点は特に重要です。
予約販売は注文確定まで時間がかかるため、その間にユーザー側の都合でキャンセルが発生するリスクがあります。通常購入に比べてキャンセル率は高くなる傾向があるため、受注数から一定のキャンセルを見越した在庫・発注計画を立てることが重要です。
また、発売延期や発売中止が生じた場合はクレームに繋がりやすいため、変更が決まった際には速やかにユーザーへ通知し、誠実な対応を心がけましょう。
ユーザー心理として、「今すぐ買えない」「発送まで時間がかかる」商品は購買のハードルが上がります。そのため、予約商品は通常商品と比べてCVR(転換率)が低くなりやすい点は理解しておく必要があります。
商品ページ内に「〇月〇日発送予定」「予約受付中」といった明確な記載を行い、ユーザーが安心して予約できる状態を整えることが転換率の維持に繋がります。
※関連記事:楽天市場の転換率を上げるには?目標値の設計から改善の具体手段まで徹底解説
これは予約商品を活用するうえで必ず把握しておくべき制限です。楽天スーパーSALEやお買い物マラソンの「ショップ買いまわり」の対象商品にならないため、イベント期間中に予約商品を主力として売り込むのは得策ではありません。
また、スーパーSALEサーチやスーパーDEALもエントリー自体は可能ですが審査で不合格となるため、イベント期間中の予約商品への過度な依存は避けましょう。
※関連記事:【2024最新】出店者向け 楽天スーパーSALE対策について徹底解説
一言コメント
Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗
元楽天ECC・500店舗以上のEC支援実績
まず、楽天のランキングには大きく以下の種類があります。
重要なのは、いずれのランキングも「注文日ではなく注文確定日」を基準としている点です。予約商品は発売のタイミングでまとめて注文が確定するため、この仕組みを逆手に取ることでランキング掲載を意図的に狙えます。
デイリーランキングはウィークリーやマンスリーに比べ、上位入賞の難易度が相対的に低く、かつ掲載時のアクセス増加効果も大きいため、予約販売との相性が良いランキングです。ランキングへの掲載を狙う具体的な手順は以下の通りです。
なお、手動確定操作は「自動注文確定日の2日前まで」という制限があります。日程が詰まっている場合に操作できなくなるリスクがあるため、余裕を持ったスケジュール設計を心がけましょう。
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前述の通り、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどの大型イベント開催中は、各店舗が様々な販促施策を実施するため競争が激化します。予約商品でランキング掲載を狙う場合は、大型イベント期間中を避けることが鉄則です。
イベントとは無関係な通常月の「平日」に注文確定日を設定することで、競合が少ない状況でランキング上位を狙いやすくなります。イベントに頼らないランキング戦略として、特に新商品ローンチ時に有効な施策です。
※関連記事:【出店者向け】楽天お買い物マラソンで売上アップに繋げる11の施策について徹底解説
予約販売はどの商材・状況でも同じ使い方をするのではなく、シーンに合わせた設計が重要です。弊社が支援してきた店舗様のケースをもとに、代表的な活用パターンを解説します。
新商品は検索順位が低い状態からスタートするため、通常販売だと露出獲得に時間がかかります。予約販売期間中にRPP広告やメルマガで集客を行い、発売日の注文確定でランキングに掲載されれば、短期間でオーガニック流入を引き込む起爆剤になります。
発売前のティザー期間を設けることで「もうすぐ発売」という期待感を醸成し、購買意欲を高めた状態でランキング掲載に繋げることが理想的な流れです。
※関連記事:【2026最新】楽天SEO対策まとめ版!10の施策で検索上位を目指す〜元楽天社員監修〜
フルーツ・野菜・お米などの農産品や、ギフトシーズン向けの食品は、収穫・仕入れのタイミングが決まっているため予約販売との親和性が高い商材です。収穫時期の数ヶ月前から予約受付を開始することで、需要期に合わせた仕入れ計画が立てやすくなります。
父の日・お中元・お歳暮などのギフト需要は、需要期の数週間前から予約受付を開始している店舗が多くあります。ギフト購入者は早めに手配したい傾向があるため、早期の予約受付開始は集客面でも有利に働きます。
売れ筋商品が欠品してしまった際に、即座に予約販売へ切り替えることで機会損失を防ぐ活用法です。「在庫が入荷次第発送」と明記した予約設定にすることで、入荷待ちのユーザーをそのまま自店でキープできます。
ただし、入荷時期が不明確な状態での予約受付はトラブルの元になります。目安の入荷日や発送時期を商品詳細に明記し、ユーザーが納得した上で予約できるよう配慮することが大切です。
ダウンジャケットや春物アウターなど、季節感のあるアパレル商品では、シーズン開始の2〜3ヶ月前から予約受付を行うことで顧客の囲い込みが可能です。競合が本格的に販売を開始する前に予約注文を獲得しておくことで、シーズン序盤から優位なポジションを確保できます。
弊社がご支援した中堅アパレルメーカー様では、商品ページの全面リニューアルとSKU統合によるレビュー集約を実施した結果、転換率が1.2%から2.8%(約2.3倍)に改善されました(※社名非公開)。予約商品と商品ページ改善を組み合わせることで、集客とCVRの両面から売上を底上げすることができます。
一言コメント
Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗
元楽天ECC・500店舗以上のEC支援実績
「発売日に発送」なのか「発売日にお届け」なのかが曖昧だと、ユーザーの期待と実際の到着日がずれてクレームに繋がります。商品ページには「〇月〇日発送予定(お届けは発送日の翌日〜翌々日目安)」のように、発送日とお届け日の違いを明示することが重要です。
ランキング掲載を狙って予約販売を設定したが、お届け準備期間を「14日」のままにしていたため注文確定日が想定外の日になってしまった、というケースは珍しくありません。ランキングを狙う場合はお届け準備期間「1日」の設定を必ず確認しましょう。
また、手動で注文を早期確定させる場合は「自動注文確定日の2日前まで」という期限があります。操作を後回しにして期限を過ぎてしまうと手動確定ができなくなるため、担当者への事前リマインドをスケジュールに組み込んでおくことが重要です。
発売日を迎えたにもかかわらず予約商品のままになっていると、新たな注文を受け付けられなくなります。発売日当日または翌日には必ず通常販売設定への切り替えを行うようスケジュール管理をしておきましょう。担当者への事前リマインドや、RMSのメモ機能を活用するなど、対応漏れを防ぐ体制を整えることが大切です。
スーパーSALEやお買い物マラソン期間中に注文確定日が重なると、他店舗も大量の注文を処理しているためランキング上位への掲載が難しくなります。また、前述の通り予約商品はイベントの買いまわり対象外のため、イベント期間中の注文確定は避けるようにしましょう。
※関連記事:【出店者向け】楽天市場ポイント変倍の攻略法!効果の最大化について徹底解説!
本記事では楽天市場の予約商品(予約販売)について、基本的な仕組みから設定方法、メリット・デメリット、ランキング攻略の手順、活用シーン別の使い方、よくある失敗パターンまで徹底的に解説しました。
改めてポイントを整理すると、以下の通りです。
予約商品は正しく設計・運用することで、売上の底上げとランキング掲載という二つの成果を同時に狙える優れた施策です。今回の解説を参考に、ぜひ自店舗の販促計画に取り入れてみてください。本記事が少しでもお役に立てますと幸いです。
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Finnerの支援実績
弊社の支援先では、需要期の売上が昨年対比2.3倍に成長し、年間合計売上も前年比1.72倍まで拡大した実績がございます(合同会社NOL.dict様)。場当たり的な施策から脱却し、再現性のある運用体制を構築したことが成長の鍵でした。
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