弊社は楽天市場やAmazonなどのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の業務で培ったノウハウから、本記事では楽天市場の新規出店で最初にやるべき10のことについて徹底的に解説をしていきます。
「楽天市場に出店したものの、何から手をつければいいのかわからない」「出店直後に売上を伸ばすために、最初の数ヶ月でどんな施策を打てばいいのか?」といった悩みを抱えている店舗様も少なくないのではないでしょうか?
楽天市場は国内最大級のECモールであり、大きなポテンシャルを持つ一方で、出店後の初期段階でしっかりと基盤を固めておかないと、ランニングコストに利益が追いつかず撤退してしまうケースも見受けられます。本記事では、元楽天社員の知見をもとに、新規出店直後に優先的に取り組むべき施策を10項目に整理してお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください!
また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
楽天市場に出店した直後は、やるべきことが多岐にわたります。しかし、すべてを同時に進めるのは現実的ではありません。そこで重要になるのが、優先順位を明確にして段階的に取り組むことです。
弊社がこれまで500店舗以上をご支援してきた経験を踏まえると、新規出店直後に取り組むべきポイントは大きく以下の10項目に集約されます。

それぞれ詳しく解説していきます。
楽天市場に出店して最初に取り組むべきは、毎月発生するランニングコストの全体像を正確に把握することです。楽天市場では、月額出店料やシステム利用料のほか、楽天ポイント原資負担、アフィリエイト手数料、決済手数料など複数の費用項目が存在します。
たとえば、最もコストを抑えられる「がんばれ!プラン」で月商50万円を目指す場合でも、月額のランニングコストは約6万円程度が見込まれます。さらに出店時には初期登録費用(60,000円)に加え、月額出店料の年額一括払い(234,000円)が必要となるため、初月には約30万円の出費が発生します。
出店プランは「がんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」の3種類があり、目標月商によって最適なプランが異なります。以下に簡単な目安をまとめます。
| プラン名 | 月額出店料(税別) | おすすめ月商目安 |
|---|---|---|
| がんばれ!プラン | 25,000円 | ~100万円 |
| スタンダードプラン | 65,000円 | 100万円~500万円 |
| メガショッププラン | 130,000円 | 500万円~ |
重要なのは、「いつ黒字化するか」を逆算した収支計画を最初に立てることです。商品の利益率やランニングコストをもとに損益分岐点の売上金額を算出し、そこに到達するまでのロードマップを描いておきましょう。この計画がないまま運営を始めてしまうと、「いつの間にか赤字が積み重なっていた」という事態に陥りかねません。
※関連記事:楽天市場の出店プランの比較と選定方法を解説!
楽天市場は多くの店舗が出店しており、同じカテゴリ内での競争は非常に激しい環境です。出店直後から売上を伸ばしていくためには、「自店舗が市場の中でどの位置にいるのか」を明確にする競合調査が欠かせません。
まず、自店舗と類似した商品を扱う店舗や、狙いたいキーワードで上位表示されている店舗をリストアップします。そのうえで、販売規模や商品ラインナップが自店舗と近い店舗をベンチマーク(指標となる店舗)として設定しましょう。
ベンチマーク店舗に対して確認すべきポイントは以下のとおりです。
競合と同じ商品で価格勝負をするのか、それとも付加価値(セット組み、ギフト対応、オリジナル商品など)で差別化するのかによって、とるべき戦略は大きく異なります。安易な値下げは利益を圧迫するだけでなく、ブランド価値の低下にもつながるため、価格以外の要素で選ばれる理由を構築することをおすすめします。
※関連記事:楽天市場の競合分析とは?確認すべきポイントやおすすめツールも徹底解説!
楽天市場の店舗運営はすべてRMS(Rakuten Merchant Server)を通じて行います。商品登録、受注処理、売上確認、メルマガ配信、アクセス分析など、日々の運営に必要な機能がRMSに集約されているため、出店直後にまずRMSの基本操作に慣れることが重要です。
特に活用したいのが、RMSに搭載されている「店舗カルテ」機能です。店舗カルテでは、以下のような指標をひと目で確認できます。
これらのデータを定期的にチェックすることで、「何が足りないのか」「次に何をすべきか」が可視化されます。楽天市場の売上は「アクセス数 × 転換率 × 客単価」で構成されるため、どの指標がボトルネックになっているかをデータから特定し、優先的に改善していく姿勢が大切です。
※関連記事:【2024最新】楽天のRMSとは?活用マニュアルや売上の確認方法を解説!
楽天市場ではAmazonと異なり、店舗ごとにオリジナルの商品ページを作成できます。ユーザーは商品ページをじっくり閲覧してから購入を判断する傾向があるため、ページの完成度が転換率に直結します。
商品ページの作り込みにおいて、特に意識すべきポイントを以下に挙げます。
出店直後は全商品のページを完璧に仕上げることは難しいため、まずは主力商品(HERO商品)のページを徹底的に作り込むことに集中しましょう。主力商品の売上実績を積むことで、楽天市場内での評価が高まり、他の商品の露出にも好影響をもたらします。
※関連記事:楽天市場の売れる商品ページとは?商品ページのポイントや作成手順など徹底解説!
楽天市場ではサムネイル画像(商品画像1枚目)に関して独自のガイドラインが定められています。ガイドラインに違反した画像を使用していると、検索結果に表示されにくくなるなどのペナルティを受ける可能性があるため、出店直後に必ず確認しておきましょう。
商品画像1枚目(サムネイル画像)に適用される主なルールは以下のとおりです。
ガイドラインを守ったうえで、競合と比較してクリックされやすいサムネイルを意識して作成することが重要です。検索結果ページにはたくさんの商品が並ぶため、自店舗の商品がユーザーの目に留まるためには、商品の魅力がひと目で伝わる構図やコピーの工夫が求められます。
※関連記事:【2024最新】楽天の商品登録画像ガイドラインから売れるサムネイルまで徹底解説!
楽天市場における自店舗への流入のうち、大きな割合を占めるのが楽天市場内の検索です。つまり、検索結果で上位に表示されるかどうかが、アクセス数を左右する最大の要因となります。
楽天市場のSEO対策は、Google SEOとは異なる独自のアルゴリズムに基づいています。基本的に取り組むべき施策は以下のとおりです。
出店直後は販売実績が少ないため、ビッグキーワード(検索ボリュームが大きいキーワード)での上位表示は難しいのが実情です。まずはロングテールキーワード(ニッチな複合キーワード)で確実にアクセスを獲得し、実績を積み上げていく戦略が効果的です。
たとえば「プロテイン」というビッグキーワードではなく、「プロテイン ホエイ 1kg チョコ」のようなより具体的なキーワードを狙うことで、購買意欲の高いユーザーを効率よく集客できます。
※関連記事:【2024最新】楽天SEO対策まとめ版!10の施策で検索上位を目指す~元楽天社員監修~
楽天SEOで自然検索からのアクセスを増やすことは重要ですが、出店直後は検索順位がまだ低く、SEOだけではアクセスを十分に確保できません。そこで活用したいのが楽天RPP広告(検索連動型広告)です。
RPP広告は、ユーザーが楽天市場内で検索したキーワードに連動して検索結果の上部に表示されるクリック課金型の広告です。PC画面では最大3枠、スマホ画面では最大5枠が表示されます。
検索という「購買意欲が高い行動」を経たユーザーに直接アプローチできるため、クリック率やCVRが他の広告フォーマットに比べて高い傾向があります。出店直後の店舗にとっては、最もROASが見込みやすい広告手法のひとつです。
RPP広告を初めて運用する際に意識したいポイントは以下のとおりです。
RPP広告以外にも、クーポンアドバンス広告やTDA広告など複数の広告メニューがありますが、出店直後はまずRPP広告に集中するのが最も効率的です。
※関連記事:【2024最新】初心者必見!楽天RPP広告の基本とおすすめ運用
※関連記事:【2024最新】楽天市場 広告別効果と売上アップポイントを解説!
楽天市場では年間を通じてさまざまなセールイベントが開催されており、出店直後の店舗こそ積極的にこれらのイベントを活用すべきです。セール期間中は楽天市場全体へのアクセスが大幅に増加するため、新規出店の店舗でも短期間で販売実績を積むチャンスが広がります。
楽天市場で特に押さえておくべきセールイベントは以下のとおりです。
セールイベントで成果を出すためには、1〜2ヶ月前からの事前準備が不可欠です。具体的には以下のような施策を計画的に進めましょう。
新規出店の店舗ほど、セールイベントでの実績が今後の売上基盤を作る大きなきっかけになります。「まだ出店したばかりだから」と控えるのではなく、できる範囲でイベントに積極参加することをおすすめします。
※関連記事:【2024最新】出店者向け 楽天スーパーSALE対策について徹底解説
※関連記事:【出店者向け】楽天お買い物マラソンで売上アップに繋げる11の施策について徹底解説!
楽天市場においてレビューは転換率と検索順位の両方に影響する重要な要素です。レビュー件数が多く、高評価を得ている商品ほどユーザーの信頼を獲得しやすく、購入につながりやすくなります。
出店直後からレビュー獲得を意識して以下の施策に取り組みましょう。
レビュー獲得は一朝一夕で大量に集まるものではありません。しかし、出店直後から地道に取り組むことで、3〜6ヶ月後には競合と差がつくレビュー資産を築くことができます。
※関連記事:【2024最新】楽天市場でレビューを増やすには?クーポン活用など有効施策5+1選について徹底解説!
新規顧客の獲得だけでなく、リピーター(再購入顧客)を育てる仕組みを出店初期から整えておくことが、安定した売上を作るうえで非常に重要です。楽天市場では新規獲得にかかる広告コストが年々上昇傾向にあるため、1人のお客様に繰り返し購入いただくことが利益率の向上に直結します。
以下の施策は、出店直後の段階でも取り組みやすいものです。
リピーター施策は効果が出るまでに時間がかかりますが、新規獲得に依存しない安定した売上基盤を構築するためには不可欠な取り組みです。出店直後から仕組みを整えておくことで、半年後・1年後に大きな差が生まれます。
※関連記事:【2024厳選】楽天でリピーター獲得するための具体施策12選!
ここまで出店直後にやるべき10の施策を紹介してきましたが、あわせて知っておきたい注意点についても触れておきます。
出店直後はリソース(人員・予算・時間)が限られているケースがほとんどです。10項目すべてを同時に完璧にこなそうとすると、どの施策も中途半端になってしまいます。まずは「コスト把握」「主力商品のページ充実」「SEO+RPP広告」の3点に集中し、余裕ができたら残りの施策を追加するアプローチが現実的です。
楽天市場には独自のルールが数多く存在し、違反するとペナルティ(違反点数の加算)が課されます。悪質な場合は店舗の一時停止や退店につながることもあるため、出店直後にガイドラインと違反点数制度の概要を必ず確認しておきましょう。
※関連記事:【2024最新】楽天の違反点数制度(ペナルティ)とは?基本から解説 ~初心者におすすめ~
楽天市場への出店は投資です。初月から利益が出るケースはまれであり、多くの店舗は3〜6ヶ月かけて黒字化を目指します。「いつまでにいくらの売上が必要か」「広告費はいくらまでかけられるか」を事前に明確にしておくことで、出店後に焦ることなく計画的に運営を進められます。
※関連記事:【2024最新】楽天への出店は儲からない?その理由と失敗の特徴を元楽天社員が解説!
楽天市場の新規出店にあたって、社内にEC運営のノウハウや十分なリソースがない場合は、楽天市場に精通した外部パートナーに相談するのも有効な手段です。出店初期からプロの知見を活用することで、無駄な遠回りを避け、最短で売上を軌道に乗せることが可能になります。
弊社Finnerでも、元楽天社員を中心としたチームが楽天市場の新規出店支援から広告運用、商品ページ制作まで一貫してサポートしています。以下の事例のように、出店直後の垂直立ち上げに成功した実績もございます。
弊社でも同様の領域でご支援した事例がございます。ぜひご参照ください。
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本記事では、楽天市場の新規出店で最初にやるべき10のことについて解説してきました。改めて10項目を振り返ります。
楽天市場への出店は大きなチャンスであると同時に、初期段階で正しい方向に舵を取れるかどうかで中長期的な成果が大きく変わります。本記事でご紹介した10の施策を優先順位をつけて計画的に実行していくことで、出店直後の不安定な時期を乗り越え、安定した売上を実現できるはずです。
楽天市場の運営でお悩みの方は、ぜひ弊社Finnerにご相談ください。元楽天社員のノウハウと500店舗以上の支援実績をもとに、貴社に最適な戦略をご提案いたします。本記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。
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