弊社はAmazonや楽天などのECMallを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の業務で培ったノウハウから、Amazonのベンダーセントラルについて徹底的に解説をしていきます。
おそらく本記事をご確認いただいている方の多くは以下のような状況かと思います。
「Amazonからベンダーセントラルに招待された」
「セラーセントラルとベンダーセントラルってなにが違うの?」
「セラーセントラルとベンダーセントラルって結局どっちがいいの?」
今回はその様な方を対象に、Amazonのベンダーセントラルについて詳しくご紹介をしていきます。基本からベンダーセントラルを理解していきましょう!
また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
まずAmazonベンダーセントラルとは何なのでしょうか?
Amazonのベンダーセントラルとは、Amazonに商品を卸し、Amazonに販売を任せる方式の販売プログラムを指しています。
簡単に言うと、以下のような出品から販売までのプロセスをAmazon側で決定して、代行してくれるサービスです。
ではよく目にするAmazonセラーセントラルとは何が違うのでしょうか?主な違いは以下の通りです。
項目 | ベンダーセントラル | セラーセントラル |
---|---|---|
利用条件 | Amazonからの招待を受ける | 特になし 自由に参加可能 |
販売形態 | Amazonに商品を卸して、 Amazonがユーザー側に販売する | 事業者側がユーザーに販売を行う |
料金 | 無料だが、商品価格の約40~70%で Amazonへ商品を卸す必要がある ※手数料は無料 | 大口出品と小口出品で価格が異なる |
Amazonベンダーセントラルは、Amazonから招待を受けた出品者のみが利用可能です。
また販売形態に大きな違いがあり、セラーセントラルの場合は事業者側が直接Amazonユーザーに商品を販売することに対して、ベンダーセントラルの場合はAmazonが出品者となり、販売を行います。
その他の特徴としてはAmazonのベンダーセントラルの場合は、卸すことが基本なので販売手数料などがかかりません。
Amazonのセラーセントラルセントラルについては詳しく以下の記事で解説をしていますので、是非ご確認くださいませ。
ではAmazonのベンダーセントラルを活用するメリットはどの様なものがあるのでしょうか?
主には以下のようなメリットがあります。
まずは競合が少なくなることは大きなメリットになります。すでにご紹介している通り、Amazonのベンダーセントラルは招待制ですので、Amazonのセラーセントラルに比べて数が限られています。
ベンダーとして出品することでセラーに比べて、カートボックスの獲得にも繋がりやすくなります。
Amazonのベンダーセントラルを利用すると、下記の画像のように販売元がAmazonに変更されるため、消費者からの信頼を得やすくなるのも大きなメリットになり、転換率にも影響があると言われています。
そして3つ目のAmazonベンダーセントラル活用メリットは「固定費」がかからなくなることです。
すでにご紹介している通り、Amazonのベンダーセントラルは固定費がかかりません。Amazonセラーセントラルでは大口出品の場合、毎月固定で4,900円(税別)がかかりますし、FBAを利用している場合は更に上乗せで金額もかかってきます。
その点、Amazonベンダーセントラルを利用することでその様な固定費を減らすことが出来ることもメリットになるでしょう。
そしてAmazonのベンダーセントラルはカートボックスの獲得率が高くなります。
カートボックスが獲得しやすくなる理由としては、Amazonのベンダーセントラルでは「Amazonが独自のシステムで価格を決定して販売すること」だと言われてます。当然ですが、カートボックスの獲得は売上に直結してきますので、この点も大きなメリットになります。
もし、セラーセントラルを利用中でカートボックス獲得施策を検討している場合は、下記の記事をご確認いただけますと幸いです。
Amazonのベンダーセントラルを利用することで、Amazon運営の手間がほとんどかからなくなることもメリットになるでしょう。
ベンダーセントラルでは商品をAmazonへ卸したあとは、価格設定や販売促進の活動もAmazonが対応してくれるため、基本的に受注の有無を確認するだけになります。
セラーセントラルでは当然販促の手間もかかりますので、空いた時間を自社でしか行えない商品開発などの時間に充てることでより商品のクオリティアップなどを図ることが可能になります。
またAmazonでカスタマーサポートの業務も代行してくれますので、販売後についても安心して任せることができます。
そしてAmazonベンダーセントラルでは、広告宣伝費がかからないこともメリットになります。
Amazonの広告運用は慣れていなければリソースが多くかかってしまうことは間違いありませんし、広告にかかる費用でマイナスになってしまう月も一定数あるかと思います。その様な問題を解決してくれるのもAmazonベンダーセントラルの魅力の1つでしょう。
こちらは付加的な価値になりますが、ベンダーセントラルを利用することでAmazon Vineなども利用できるようになるため、メリットだと言えるかと思います。
ではAmazonベンダーセントラルを利用・活用する注意点はどの様なことがあるのでしょうか。
主なベンダーセントラル利用時の注意点は下記になります。
まずは価格が自由に調整できないことが大きな注意点になります。基本的にAmazonのベンダーセントラルでは販売価格=Amazonの最低価格になる傾向があります。
そのため、自社で本来販売したい価格と乖離が出てしまう可能性があることを覚えておきましょう。
2つ目のAmazonベンダーセントラルの注意点ははAmazon卸売価格が安くなる傾向にあることです。
各ベンダーや商品によっても異なりますが、主に小売価格の50~60%程度でAmazonに卸すことが多くなるため、利益率の低下が懸念されます。1つ目の注意点通り、販売価格もAmazonに決定権があるため、希望する利益を得られるとは限りません。
3つ目のAmazonベンダーセントラルの注意点は、自社で売りたい商品を売れるわけではないことです。
それぞれセラーでは入口となる商品や、最新の商品など、売りたい商品を決めて販促をおこなっていたかと思いますが、Amazonベンダーセントラルでは販促活動もAmazonに委託する形になるため、そういうわけにはいきません。
また、付帯する懸念点として、あまり在庫を確保していない商品などが急に売れる可能性もあるため、在庫管理にも注意をする必要があります。
そしてAmazonベンダーセントラルでは支払いサイクルの締めが3ヶ月後になることにも注意をしてください。Amazonセラーセントラルでは2週間後なので、大きな差があることを覚えておきましょう。
そして最後のベンダーセントラルの注意点は、セラーセントラルと違い、納入サイクルが自社で決定できないことです。
Amazonからの受注次第にはなりますが、あまりに小ロットでの受注が多くなってしまうと送料負担が上がってしまう可能性もあり、利益率の低下に繋がりかねません。
ベンダーセントラルの招待を受けた場合、セラーとしてAmazonで販売をおこなうか、ベンダーとしてAmazonで販売をおこなうか迷われるかと思います。
結論、弊社では取り扱う商品によってセラーセントラルとベンダーセントラルのどちらがいいか、最初の判断を行っています。
自社商品が「単価が比較的低い日用品」の場合、需要としても高いほか、リピーターにつながりやすく、次の購入までの期間が短いため、ベンダーセントラルとも相性が良いです。
また反対に単価が比較的高く、独自の戦略(たとえばブログを読んでもらい、理解してから購入頂く必要があるなど)の場合はセラーセントラルでの販売を継続することをおすすめします。
ベンダーセントラルではお伝えしているように、価格設定だけではなく、販売戦略もAmazonが立案しますので、セラーセントラルで売れている商品がそのまま売れるとは限りません。
もしAmazonのベンダーセントラルに招待をされて、どちらにすればいいか迷われている際は
本記事ではAmazonのベンダーセントラルの概要やセラーセントラルとの違い、メリットなどについて解説しました。
記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。
弊社ではAmazonに関するほとんどの業務を代行可能ですので一度ぜひご連絡ください。
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