楽天RPP広告のキーワード設定とは?キーワード別設定方法の概要や選定方法から設定のコツや注意点まで徹底解説!

更新日:2025/06/26
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弊社は楽天市場などのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、本記事では楽天市場のRPP広告のキーワード別設定方法について徹底的に解説をしていきます。

「RPP広告」は楽天市場で売上を伸ばすために欠かせない広告方法ですが、キーワード別に細かく設定することで、ムダな広告費を削減しより効率よく売上を獲得することができます。

本記事では、キーワード別設定方法の概要や選定方法から設定のコツや注意点までを詳しく解説していきます。

また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、楽天市場の外部コンサルティングとしてEC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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キーワード設定の重要性

楽天市場のRPP広告は、キーワード設定は非常に重要な要素です。

キーワードを設定しない場合、楽天の検索アルゴリズムは商品に登録されている「商品名」「キャッチコピー」「商品ページ内のテキスト」などから自動的にキーワードを判断し、関連性が高いと判断した場合のみ広告が表示されます。

このシステムは一見便利な仕組みに思えますが、同時に「たとえ良い商品でも適切なキーワードが含まれていなければ検索結果に表示されず、ユーザーに気付いてもらえない」といったリスクがあります。

このようなリスクを回避するためにも、RPP広告を行う際は自社で意図的にキーワードを設定し、ユーザーの検索行動としっかり結びつけることが重要なのです。

さらに、キーワードの具体性を高めることで、購買意欲の高いユーザーにピンポイントでアプローチすることが可能になり、結果として商品の売上最大化にも繋がります。楽天市場での成果を上げるためには、キーワード設定を「戦略的にやるべき施策」としてしっかり取りくむことが重要なのです。

設定するキーワード3種類

RPP広告を効果的に運用するには、キーワードの種類を理解し、商品に合ったキーワードを選定することが重要です。楽天市場での検索ニーズにしっかりと応えるために、キーワードは主にビッグキーワード・ミドルキーワード・スモールキーワードの3種類に分類され、以下で詳しく解説して行きます。

ビッグキーワード

ビッグキーワードとは、「バック」や「日傘」のような単一ワードで構成されるキーワードです。
特徴は検索ボリュームが非常に大きく、表示されれば多くの流入が見込めますが、その分競合も多く目安CPCが高くなる傾向があります。

ビッグキーワードは、販売実績がしっかりあり、広告費をある程度投下できる主力商品に絞って設定するのがポイントです。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、「バック 旅行用」「日傘 ワンタッチ」のように2語で構成されるキーワードです。

特徴はユーザーが少し具体的に商品を探し始めたタイミングでヒットするため、比較検討層にリーチしやすい傾向があります。

そのため販売実績がまだそれほど多くない商品でも、ミドルキーワードであれば現実的なCPCで戦いやすく、広告効果が出やすいため、積極的に活用したいキーワードです。

スモールキーワード

スモールキーワードは、「バック 旅行用 50L」や「日傘 ワンタッチ 軽い」といった3語以上の具体的なキーワードです。

このキーワードは、すでに購入意思が固まっているユーザーが検索するケースが多く、表示されれば高確率で購買に繋がるという非常に狙い目な特徴があります。

そのため販売実績がまだない新商品や、自然検索で上位表示が難しい商品は、まずスモールキーワードから攻めるのがおすすめです。これにより広告費を無駄にせず、ピンポイントでニーズに合ったユーザーを獲得できます。

キーワードの選定方法4選

RPP広告では単純に思いついたキーワードを登録するだけでは、十分な効果は得られません。
しっかりと分析し、戦略的にキーワードを選ぶことで、広告費を有効活用し、売上アップに繋げることができます。

ここからは、楽天RPP広告で成果を出すためのキーワード選定4つのコツをご紹介します。

転換率の高いキーワードを選ぶ

ビッグキーワードは検索ボリュームが大きく魅力的ですが、アクセスを集めても購入につながらなければ意味がありません。

そのためまずは、自店舗で過去に購買に繋がった転換率の高いキーワードを優先的に設定することが重要です。

この情報は楽天RMSのメニューバーより「データ分析」→「店舗カルテ機能」から実際に流入・購買されたキーワードを簡単に確認することができます。ここでは一度設定したキーワードが適切かどうかの判断にも活用できますのでぜひ合わせてご確認していただければ幸いです。

楽天サジェストをチェックする

楽天市場の検索窓でビッグキーワードを入力すると、楽天サジェスト(検索候補)が自動表示されます。ここに表示されるキーワードは、楽天に訪れたユーザーが実際によく検索しているワードです。

楽天サジェストでは、楽天市場内で検索回数が多いキーワードが上位に表示される仕組みになっており、ユーザーの「今まさに欲しい商品」を反映しているため、楽天サジェストからキーワードを選ぶことで検索されやすく、かつ売上につながりやすいキーワードを効率的に選定することが可能になるのです。

さらに効果を高める裏技として楽天市場の検索窓だけでなく、「ラッコキーワード」などのサジェストツールを活用することもお勧めです。

キーワードCPCの見直し

RPP広告を運用する上で、「入札したら終わり」になってしまうのは非常に危険です。

楽天市場の「目安CPC」は、楽天の広告システムが市場データをもとに算出しており、今日の適正入札価格と、明日の適正価格が変わることも珍しくなく市場の動きや競合の状況によって日々変動しています。

季節商品やトレンド商品では急激に目安CPCが上昇し、逆に数日後には競合の入札状況が落ち着き下がっているケースもあり、CPCを見直さないことで目安CPCが高い時期に低すぎる設定のままだと広告がほとんど表示されなくなる、反対に低い時期に高すぎる設定のままだと必要以上に高い広告費を払い続けてしまい、ROAS(広告費用対効果)が悪化するなどといったリスクが生まれてしまいます。

そのためこまめなCPCチェック・調整を習慣化し、適正な広告運用で利益をしっかり守りましょう。

出稿タイミングに注意する

RPP広告で成果を上げるためには、「いつ広告を出すか(出稿タイミング)」も非常に重要なポイントです。特に、ギフト商材・イベント商品・季節商品を扱っている場合、出稿時期を誤ると、クリック単価(CPC)が急騰し、無駄な広告費を使ってしまうリスクがあります。

特に「母の日」「クリスマス」「お中元」「お歳暮」などのギフト関連ワードは、需要期が近づくほど広告競争が激化し、目安CPCが高騰しやすいです。

もし、本格的な需要期に入ってから広告出稿を始めると、広告単価が高すぎて費用対効果が合わなくなる可能性があるため、「シーズンイン前」に広告を動かし、事前に検索順位を獲得しておくことが重要です。こうすることで、早期から露出を増やし、比較的安いCPCでクリックを集めることが可能になります。

キーワード設定を成功させる4つのポイント

楽天市場でRPP広告をしっかり成果につなげるためには、「キーワードの選び方」だけでなく、キーワードの”使い方”や”見せ方”にも工夫が必要です。

ここでは、実際に売上を伸ばしてきた現場目線のキーワード設定のポイント3つをご紹介します。

どれも、今すぐ取り入れられるテクニックばかりなので、ぜひ実践してみてください。

キーワードは商品名の頭に置く

楽天市場の検索結果では、商品名の最初の30文字くらいまでしか表示されません。つまり、どれだけ良い商品でも冒頭で伝わらなければスルーされてしまう可能性が高いのです。

特に、画像だけでは商品の特徴が伝わりにくい場合は、「検索結果画面でしっかり内容が伝わっているか」を意識することが重要です。また、商品名を登録した後は実際に楽天の検索結果で見え方を必ず確認しましょう。

ユーザーの興味を引く文言を入れる

ユーザーにクリックしてもらうためには、キーワードだけでなく「興味を引く訴求文言」を入れることも効果的です。

特に、期間限定キャンペーンやセール情報は、ユーザーの購買意欲を高める大きなきっかけになります。

またこういったセール・キャンペーン情報は商品名の冒頭に入れることで他社よりお得感が伝わり競合との差別化をすることもできるためぜひ取り入れてみることをお勧めします。

スモールキーワードを設定する

キーワード選定に迷ったら、まずはスモールキーワード(3語以上の複合キーワード)から設定するのが鉄則です。

楽天市場のユーザーは、
ビッグキーワード → ミドルキーワード → スモールキーワード
という流れで商品を絞り込む検索行動を取る傾向があります。

ビッグキーワードは確かに検索ボリュームは多いですが、「クリックはされても購買に繋がりにくい」ことが多いのが実情です。

一方、スモールキーワードは検索ボリュームこそ小さいものの、購買意欲が高いユーザーが検索するワードなので、クリック当たりの転換率が非常に高くなります。

キーワード設定で注意したい3つのポイント

ここまで解説してきた通り、楽天市場のRPP広告ではキーワード設定次第で広告の成果が大きく左右されます。成果を出すテクニックに合わせて注意するべきポイントも合わせ、広告費をムダに消費したり、最悪ペナルティを受けるリスクを回避することが重要です。

ここでは、RPP広告のキーワード設定で気をつけるべき3つのポイントを解説します。

関連性の低いキーワードを避ける

関係のないキーワードを無理やり設定すると、無駄なアクセスばかりが増え、売上には全く繋がりません。それどころか、クリック単価(CPC)がどんどん高騰し、広告費だけが消えていくという悪循環に陥る可能性があります。

さらに楽天の検索エンジンは「検索対策の不適切な行為(スパム)」も厳しくチェックしており、関連性のないキーワードを意図的に盛り込むと検索結果から除外されるリスクもあるため注意が必要です。

ユーザーに見えない「隠し文字」は厳禁

RPP広告に限らず、楽天市場ではユーザーに見えない「隠し文字」の使用は禁止されています。

たとえば、以下のような設定はNGです。

  • 背景と同じ色で文字を入力する
  • 意図的に極小サイズで文字を入れる
  • HTMLタグを使って画面上に表示されないテキストを仕込む

これらは楽天のガイドライン違反となり、場合によっては違反点数やペナルティ、最悪出店停止につながるリスクもあります。そのため、楽天出店をしている方は今一度楽天の表示ガイドラインを確認することをおすすめします。

記号を過剰に使わない

キャンペーンやセールを目立たせたいときに、「★」「!」「♪」などの記号を大量に使ってしまいがちですが、これも実は逆効果です。

記号を入れすぎると、

  • 商品名が見づらくなる
  • 楽天の検索エンジンが正しくキーワードを読み取れなくなる
  • ユーザーに不自然な印象を与えてしまう

というデメリットがあります。

記号は本当に目立たせたい部分だけに絞り、できるだけシンプルで読みやすい商品名を意識しましょう。

まとめ

本記事では楽天市場のRPP広告のキーワード別設定方法について徹底的に解説をしてきました。

楽天市場のRPP広告は、設定次第で売上に直結する強力な集客手段です。売上の向上に向、正しいキーワード選びとルールを守った適切な設定・見せ方を徹底し、広告効果を最大化、ムダなコストを削減して行きましょう!

本記事でご紹介差し上げた内容以外に関しましても無料にて相談会を実施させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

最後まで閲覧いただきありがとうございました。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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