【出店者向け】楽天お買い物マラソンで売上アップに繋げる15の施策を徹底解説!

更新日:2026/03/05
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弊社は楽天市場などのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、本記事では楽天市場のお買い物マラソンで売上を伸ばすための具体的な施策について徹底的に解説をしていきます。

お買い物マラソンは楽天市場で毎月開催される定番イベントですが、「なんとなく参加しているだけで売上が伸びない」「何をどこまで準備すればいいのか分からない」といった悩みを抱えている店舗様も少なくないのではないでしょうか?

本記事では、お買い物マラソンの基本的な仕組みから、イベント前・イベント中・イベント後に分けた実践的な施策、さらにはリピーター獲得の導線設計や運用チェックリストまで網羅的にご紹介します。ぜひ最後までご覧ください!

Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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目次

楽天お買い物マラソンとは?

まずは楽天お買い物マラソンの基本的な仕組みや特徴について確認していきましょう。イベントの構造を正しく理解することが、効果的な施策設計の第一歩になります。

買い回りでポイント最大10倍の仕組み

楽天お買い物マラソンとは、楽天市場が定期的に開催する「ショップ買い回り」を軸としたポイントアップキャンペーンです。ユーザーが1,000円(税込)以上の買い物を複数の店舗で行うごとに、獲得ポイントが「2倍、3倍……」と段階的に増加し、最大10店舗の買い回りでポイント10倍(通常ポイント1倍+期間限定ポイント9倍)に達します。

この仕組みにより、ユーザーは「あと1店舗で倍率が上がる」という心理が働くため、普段は購入しないような商品や新しい店舗での購買行動が促進されます。出店者にとっては、自社でコストをかけずに楽天側の販促パワーを活用して新規顧客を獲得できる絶好の機会と言えるでしょう。

獲得ポイントの上限と注意点

ショップ買い回りで獲得できるポイントには上限が設定されています。多くの開催回では7,000ポイントが上限となっていますが、開催回によっては5,000ポイントや10,000ポイントに変動するケースもあるため、毎回のキャンペーンページで最新情報を確認することが大切です。

店舗運営者として注意しておきたいのは、高額商品(例えば10万円以上の家電など)を扱う場合、ユーザーが上限に早い段階で到達してしまう点です。上限に達するとそれ以上買い回りを続けるモチベーションが下がるため、高額商品はイベント前半に購入を促す設計が有効です。

また、買い回りのポイント原資は楽天側の負担となります。店舗側が負担するのは、自ら設定した「店舗別ポイント変倍」や「クーポン」の原資のみです。つまり、お買い物マラソンへの参加自体は店舗にとってコスト負担なく集客できる非常にお得なイベントと言えます。

楽天スーパーSALEとの違い

楽天市場の二大イベントであるお買い物マラソンとスーパーSALEは、開催頻度や性質が大きく異なります。以下の比較表で整理していきましょう。

項目お買い物マラソン楽天スーパーSALE
開催頻度ほぼ毎月(月1〜2回)3月・6月・9月・12月の年4回
主な訴求ショップ買い回りによるポイントアップ半額商品+サーチ申請+買い回り
主なターゲット楽天ヘビーユーザー・リピーター新規顧客からヘビーユーザーまで幅広い
店舗側の基本戦略ポイント変倍・クーポン・RPP広告目玉商品の値引き+サーチ申請
ポイント負担買い回り分は楽天負担買い回り分は楽天負担

スーパーSALEはテレビCMなどの大規模プロモーションが行われるため、新規顧客の流入が非常に多いのが特徴です。一方、お買い物マラソンは毎月開催されるため、楽天ヘビーユーザーやリピーターが定期的に買い回りをする場として位置づけられています。

出店者としては、スーパーSALEは「新規顧客獲得のための攻めの施策」、お買い物マラソンは「既存顧客のリピート促進と安定的な売上確保の場」として、それぞれ異なる戦略で臨むことがポイントです。

※関連記事:【2026最新】出店者向け 楽天スーパーSALE対策について徹底解説

開催スケジュールの傾向と2026年の予測

お買い物マラソンは原則として毎月1〜2回開催されています。多くの月で前半(4日頃〜11日頃)と後半(19日頃〜26日頃)の2回開催が定着していますが、スーパーSALEがある月(3月・6月・9月・12月)は1回のみの開催となることが一般的です。

正式な開催日程は直前の発表となりますが、過去のデータから高い精度で予測が可能です。多くの場合「4日 20:00」または「19日 20:00」に開始されるパターンが多いため、このタイミングを基準に販促スケジュールを組むことをおすすめします。

以下は2025年〜2026年のお買い物マラソン開催実績です。出店者の方は、このデータをもとに次回の開催時期を予測し、2〜3週間前から準備を開始するようにしましょう。

開催月開催期間備考
2026年3月3月21日(土)20:00〜3月27日(金)01:59(予測)スーパーSALE月のため1回開催
2026年2月(後半)2月19日(木)20:00〜2月23日(月)01:59確定済み
2026年2月(前半)2月4日(水)20:00〜2月10日(火)01:59確定済み
2026年1月(後半)1月24日(土)20:00〜1月29日(木)01:59確定済み
2026年1月(前半)1月9日(金)20:00〜1月16日(金)01:59確定済み
2025年10月(3回目)10月24日(金)20:00〜10月27日(月)09:59上限7,000pt
2025年10月(2回目)10月14日(火)20:00〜10月17日(金)09:59上限7,000pt
2025年10月(1回目)10月4日(土)20:00〜10月9日(木)01:59上限10,000pt
2025年4月(2回目)4月14日(月)20:00〜4月17日(木)09:59上限7,000pt
2025年4月(1回目)4月4日(金)20:00〜4月10日(木)01:59上限5,000pt
2025年3月3月21日(金)20:00〜3月27日(木)01:59スーパーSALE月のため1回開催
2025年2月(後半)2月19日(水)20:00〜2月23日(日)01:59
2025年2月(前半)2月4日(火)20:00〜2月10日(月)01:59
2025年1月(後半)1月24日(金)20:00〜1月29日(水)01:59
2025年1月(前半)1月9日(木)20:00〜1月16日(木)01:59

上記の実績を見ると、前半は「4日前後」、後半は「19日〜24日前後」に開始されるパターンが定着していることが分かります。2025年は年間で約20回開催されており、12月を除くほぼ毎月2回のペースが続いています。

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お買い物マラソン前に行うべき事前準備

お買い物マラソンで成果を最大化するためには、イベント当日からではなく、2〜3週間前からの事前準備が勝負を分けます。ここでは、イベント前に必ず押さえておきたい準備のポイントを解説していきます。

販促カレンダーの策定(イベント2〜3週間前〜)

まず最初に行うべきは、イベント期間を中心とした販促カレンダーの策定です。「いつ、何をするか」を一覧で整理しておくことで、イベント直前の抜け漏れを防ぎ、チーム内の認識を揃えることができます。

販促カレンダーには、以下のような項目を盛り込みましょう。

  • メルマガ・LINE配信のタイミングと内容(イベント1週間前・前日・開始直後・中盤・ラスト)
  • クーポンの発行タイミングと割引率(段階設計)
  • ポイント変倍の設定日と倍率(5と0のつく日を意識)
  • RPP広告の入札単価引き上げタイミング
  • 商品サムネイル・バナーの差し替えスケジュール
  • 在庫確認と追加発注の期限

商品の在庫確認と目玉商品の選定

お買い物マラソンでは通常時よりも販売数が大きく伸びるため、事前の在庫確認は必須です。特に過去のイベントで売れた実績のある商品や、買い回り対策の1,000円ぽっきり商品については、在庫切れが発生しないよう余裕を持った在庫の確保を行いましょう。

併せて、イベント期間中の「目玉商品」を事前に決めておくことも重要です。目玉商品はバナーやメルマガでの訴求の軸となる商品であり、集客の核になります。利益率だけで判断するのではなく、「新規顧客を呼び込む商品」「客単価を上げるセット商品」「リピートにつながるトライアル商品」など、目的に応じた役割分担を明確にしておくと施策の一貫性が高まります。

メルマガ・LINEによる事前告知

楽天市場でユーザーに直接情報を届けられる手段はメルマガとLINEの2つに限られています。お買い物マラソンの前にこれらを活用して「イベント開催のお知らせ」「おすすめ商品の先行案内」「限定クーポンの事前配布」などを行っておくことで、イベント開始直後の初速を大きく高めることが可能です。

特にLINE配信は費用対効果が高く、メルマガと比較して開封率が高い傾向にあります。イベント1週間前と前日の2回に分けて配信するのが効果的です。1回目で「〇月のお買い物マラソンが始まります」と認知を取り、2回目で「明日20:00スタート!限定クーポンはこちら」と具体的な行動を促しましょう。

※関連記事:【2024最新】楽天メルマガで売上UP!活用方法を徹底解説

※関連記事:【出店店舗様向け】楽天市場でLINE公式アカウントの活用方法を徹底解説!

荻野勇斗 一言コメント Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗 元楽天ECC・500店舗以上のEC支援実績
お買い物マラソンで成果が出ない店舗様の多くは、イベント当日から動き出しているケースがほとんどです。弊社の支援経験では、2〜3週間前から販促カレンダーを組み、メルマガ・LINEの事前配信まで設計しておくだけで初速が大きく変わります。準備の質がそのままイベント売上に直結すると言っても過言ではありません。

お買い物マラソンでアクセスを伸ばす施策

事前準備が整ったら、次はイベント期間中にアクセス数を最大化するための施策を実行していきます。お買い物マラソンではイベント期間中に楽天市場全体のアクセスが通常時の1.5〜2倍に増加しますが、何も施策を打たずに「待ち」の姿勢では競合に流れてしまいます。以下の施策を組み合わせて能動的に集客を行いましょう。

1,000円ぽっきり商品の活用(買い回り対策)

お買い物マラソンの買い回りでは、1店舗あたり1,000円(税込)以上の購入がカウント条件です。そのため、1,000円ぽっきりの商品を用意しておくことは、買い回り中のユーザーを自店舗に呼び込むための基本施策となります。

1,000円ぽっきり商品は利益目的ではなく、「新規顧客との接点を作る入口商品」として位置づけるのがポイントです。具体的には以下のような商品が相性がよいでしょう。

  • メイン商品のお試しサイズ・トライアルセット
  • 消耗品の少量パック(サプリ、調味料、コスメなど)
  • 送料無料のメール便対応商品
  • レビュー投稿を促しやすい低単価商品

特にリピート性の高い消耗品のトライアルを1,000円ぽっきりで出しておくと、お買い物マラソンで初回接点を作り→次回イベントでリピート購入という導線が成立します。

ポイント変倍の設定と「5と0のつく日」連動

お買い物マラソンの期間中に「5と0のつく日」が重なるタイミングは、ユーザーの購買行動が最も集中する最大の売り時です。楽天カード利用者はこの日にポイントが5倍になるため、買い回り倍率と合わせて非常に高いポイント還元率が実現します。

店舗側としては、この日に合わせてショップ個別ポイント変倍(例:ポイント5倍・10倍)を設定することが競合に差をつけるための重要な施策です。弊社がご支援した店舗様の実績でも、5と0のつく日にポイント変倍を適切に設定した店舗は、未設定の店舗と比較して転換率が大きく向上する傾向が見られています。

※関連記事:【出店者様向け】 5と0のつく日の概要と活用方法・施策について徹底解説!

※関連記事:【出店者向け】楽天市場ポイント変倍の攻略法!効果の最大化について徹底解説!

RPP広告のイベント時入札強化

お買い物マラソン期間中は楽天市場全体のアクセスが増加するため、RPP広告の費用対効果が通常時よりも高まる傾向にあります。検索するユーザーの母数が増え、かつ購買意欲の高い状態でのアクセスが多いため、同じCPCでもCVR(転換率)が上がりやすいのです。

具体的な運用のポイントとしては、以下を押さえておきましょう。

  • イベント開始に合わせてRPP広告の入札単価を引き上げる(通常時の1.3〜1.5倍が目安)
  • 5と0のつく日が重なるタイミングではさらに1.5〜2倍まで引き上げを検討する
  • イベント終了後は入札単価を通常に戻すことを忘れない
  • 商品ごとのROASを確認し、利益が出る商品に予算を集中させる

弊社の支援事例では、RMSデータを20を超える観点で分析し、潜在キーワードを踏まえた運用戦略を実施した結果、RPPのROASを2倍以上に改善した実績がございます。イベント時の広告運用は「全商品均等に配信する」のではなく、利益貢献度の高い商品に配信を集中させることが重要です。

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※関連記事:【2026最新】初心者必見!楽天RPP広告の基本とおすすめ運用

サムネイル・バナーのイベント対応

お買い物マラソン期間中は、商品サムネイルやトップページのバナーをイベント仕様に差し替えることで、検索結果やカテゴリページでの視認性を高めることができます。「お買い物マラソン限定」「ポイント〇倍」「期間限定クーポン配布中」といった文言を商品画像に盛り込むことで、クリック率の向上が期待できます。

ただし、楽天市場の商品画像ガイドラインに違反しないよう注意が必要です。テキスト占有率のルールや禁止表現を事前に確認した上で制作しましょう。

クーポン戦略(開始直後・中盤・終盤の段階設計)

お買い物マラソンは数日間にわたって開催されるため、1種類のクーポンを出しっぱなしにするのではなく、段階的にクーポンを切り替える戦略が効果的です。以下のような3段階の設計をおすすめします。

  • 開始直後(スタートダッシュ):開始2時間限定の高割引クーポン(例:15%OFF)で初速を最大化する
  • 中盤(中だるみ防止):「2点以上購入で〇%OFF」などの条件付きクーポンで客単価を引き上げる
  • 終盤(ラストスパート):「残り〇時間限定」の緊急性を打ち出したクーポンで駆け込み需要を取り込む

段階ごとにクーポンの割引率や条件を変えることで、イベント期間を通じてユーザーの購買意欲を持続させることが可能です。

※関連記事:【出店者向け】楽天市場クーポンの効果的な活用方法は?有料化についても徹底解説!

トライアル商品・お試しセットの活用

お買い物マラソンは新規顧客の獲得に最適なイベントです。買い回りの過程で「試しに買ってみよう」という心理が働きやすいため、トライアル商品やお試しセットとの相性が非常によいのが特徴です。

弊社がご支援した高級カシミアニットを販売する店舗様では、スーパーSALEのタイミングに合わせたRPP広告運用とページ改善のPDCAを実施し、翌月の実績が前月の約6倍に売上増加した事例があります。このように、イベント施策を起点に大きく売上を伸ばすことは十分に可能です。

スーパーSALE施策を皮切りに売上6倍!スピーディな提案とポジショニング分析が決め手

お買い物マラソンで転換率を高める施策

アクセスを集めても、訪問したユーザーが購入に至らなければ売上にはつながりません。ここでは、お買い物マラソン期間中の転換率(CVR)を高めるための施策を解説していきます。

商品ページの訴求強化(イベント用コピー・レビュー活用)

お買い物マラソン期間中は、普段とは異なるユーザー層(買い回りで初めて訪れたユーザー)が多くなります。こうした初見のユーザーに対して「買う理由」を明確に伝える商品ページになっているかどうかが、転換率を大きく左右します。

具体的には以下のポイントを見直しましょう。

  • 商品説明文にイベント限定の訴求(「マラソン期間限定ポイント〇倍」など)を追加する
  • レビュー件数と評価を商品ページの目立つ位置でアピールする(社会的証明)
  • 利用シーンが伝わる画像を追加し「自分が使うイメージ」を持たせる
  • 競合商品との差別化ポイントを明示する

弊社がご支援したアウトドア用品ブランド様では、スペック羅列型だった商品ページをユーザーの利用シーンを起点とした構成に全面改修し、主力商品のCVRが1.4%から2.9%(約2.1倍)に改善されました(※社名非公開)。イベント前に商品ページの訴求を見直しておくだけで、同じアクセス数でも売上が大きく変わります。

まとめ買い促進(セット商品・複数購入クーポン)

お買い物マラソンのユーザーは「買い回りでポイントを最大化したい」というモチベーションで動いています。この心理を活用して、1回の訪問でできるだけ多くの商品を購入してもらう「まとめ買い促進」の施策が有効です。

  • 関連商品のセット販売(例:シャンプー+コンディショナーセット)
  • 「2点以上購入で10%OFF」などの複数購入クーポン
  • 「〇〇円以上で送料無料」のラインを適切に設定
  • 商品ページ下部の「この商品を見た人はこちらも」エリアを活用した回遊導線

弊社がご支援した北欧デザインのインテリア雑貨メーカー様では、カテゴリ別の回遊導線設計とまとめ買いクーポンの導入を行い、客単価が3,800円から6,100円(約1.6倍)に向上しました(※社名非公開)。商品点数が多い店舗ほど、回遊導線の設計が売上に直結します。

送料無料ラインの最適化

送料はユーザーの購買判断に大きく影響する要素です。お買い物マラソン期間中は、送料無料ラインを通常時よりも引き下げることで、ユーザーの購入ハードルを下げることが可能です。

例えば、通常は「10,000円以上で送料無料」としている場合、イベント期間中だけ「3,980円以上で送料無料」に引き下げることで、1,000円ぽっきり商品と組み合わせた追加購入を促すことができます。送料無料ラインの設定は商品の利益構造に応じて判断する必要がありますが、「送料があるから買わない」という離脱を減らすには非常に効果的な施策です。

特集ページ・回遊導線の設計

お買い物マラソン専用の特集ページを作成し、トップページやバナーから誘導することで、ユーザーが「この店舗にはイベント対応の商品がある」と一目で分かるようにしましょう。

特集ページには「ポイント変倍商品」「クーポン対象商品」「1,000円ぽっきり商品」「まとめ買いセット」など、施策ごとにカテゴリを分けて掲載すると、ユーザーが目的に合った商品を見つけやすくなります。特集ページを作成する余裕がない場合は、ポイント変倍商品だけをまとめたカテゴリページを作り、バナーから誘導するだけでも効果があります。

イベント後のリピーター獲得施策

お買い物マラソンで新規顧客を獲得しても、一度きりの購入で終わってしまっては利益を最大化できません。イベントで獲得した新規顧客をリピーターに育てる「イベント後の施策」こそが、長期的な売上成長の鍵を握ります。

サンキュークーポン・LINE友だち追加の導線設計

お買い物マラソンで初めて購入してくれたユーザーには、購入直後のサンキューメールでサンキュークーポン(次回使える割引クーポン)を配布しましょう。「次回500円OFF」「次回10%OFF」など、次の購入につながるインセンティブを提供することで、リピート購入の確率が大きく高まります。

さらに、サンキューメール内でLINE公式アカウントの友だち追加を促すことも重要です。LINE友だちに登録してもらえれば、次回のお買い物マラソンやスーパーSALEの際にダイレクトに情報を届けることができます。

フォローメール(ステップメール)の活用

購入直後のサンキュークーポンだけでなく、購入後の段階的なフォローメールを設計しておくことで、リピート率をさらに高めることが可能です。

効果的なステップメールの設計例は以下の通りです。

  • 商品到着タイミング(購入3〜5日後):商品の使い方や活用方法の案内
  • 使用感の確認タイミング(購入2週間後):レビュー投稿の依頼+レビュー特典の案内
  • リピート促進タイミング(購入1ヶ月後):リピート購入向けクーポンの配布

弊社がご支援した健康食品メーカー様では、購入後のステップメール(商品到着→使い方→リピート訴求の3段階)とLINE友だち追加施策を組み合わせた結果、リピート購入率が12%から25%(約2.1倍)に向上しました(※社名非公開)。メルマガ経由の売上が全体の18%を占めるまで成長し、LINE友だち数も3ヶ月で4倍に増加しています。

※関連記事:【2026厳選】楽天でリピーター獲得するための具体施策12選!

次回イベントへの引き上げ設計

お買い物マラソンは毎月開催されるイベントです。今回のイベントで獲得した顧客を、次回のお買い物マラソンやスーパーSALEで確実にリピート購入させるための「引き上げ設計」を意識しましょう。

具体的には、次回イベント開始の1週間前にメルマガ・LINEで「前回ご購入いただいた商品の関連アイテムのご紹介」「前回の購入者限定クーポン」などを配信します。楽天市場ではユーザーに直接情報を届ける手段がメルマガとLINEに限られているため、これらの接点をいかに最大化するかが、イベント間をつなぐリピーター戦略の核心です。

荻野勇斗 一言コメント Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗 元楽天ECC・500店舗以上のEC支援実績
お買い物マラソンを「単発のイベント」で終わらせてしまうのは非常にもったいないです。弊社の支援先では、イベント後のリピーター施策を丁寧に設計したことで、通常月の売上のベースラインが底上げされたケースが数多くあります。「イベントで売って終わり」ではなく、「イベントで獲得した顧客を次のイベントにつなげる」サイクルを作ることが、楽天運営で安定的に利益を出すための最大のポイントです。

お買い物マラソン運用チェックリスト

ここまで解説した施策を確実に実行するために、イベント前・期間中・終了後の3フェーズに分けた運用チェックリストを用意しました。イベントのたびにこのチェックリストを活用して、漏れのない運用を心がけましょう。

イベント前(2〜3週間前)

  • 販促カレンダーの策定(施策の実行タイミングを一覧化)
  • 目玉商品の選定と在庫の確保
  • 1,000円ぽっきり商品・トライアル商品の準備
  • クーポンの設計と発行予約(開始直後・中盤・終盤の3段階)
  • ポイント変倍の設定(5と0のつく日を意識)
  • RPP広告のイベント用入札単価の準備
  • 商品サムネイル・バナーのイベント仕様への差し替え
  • 特集ページまたはイベント用カテゴリページの作成
  • メルマガ・LINEの事前告知配信(1週間前+前日の2回)

イベント期間中

  • イベント開始直後のクーポン配布・RPP入札単価の引き上げを確認
  • 売上・アクセス・転換率をリアルタイムでモニタリング
  • 5と0のつく日のポイント変倍が正しく設定されているか確認
  • 中盤のクーポン切り替え実施
  • RPP広告の予算消化ペースを確認し、必要に応じて予算追加・調整
  • 在庫切れが発生していないか確認
  • ラストスパート用クーポンの配布

イベント終了後(振り返り・PDCA)

  • RPP広告の入札単価を通常に戻す
  • 商品サムネイル・バナーを通常仕様に戻す
  • 売上・アクセス・転換率・客単価・新規/既存比率のデータを集計
  • クーポン・ポイント変倍の利用率と効果を検証
  • 目玉商品ごとの売上・利益を確認
  • 新規購入者へのサンキュークーポン・フォローメールの配信
  • 次回イベントに向けた改善点の整理

お買い物マラソンに関するよくある質問(FAQ)

毎月必ず参加すべきですか?

結論から言えば、可能な限り毎月参加することをおすすめします。買い回りのポイント原資は楽天側の負担であるため、店舗側にとって参加すること自体にコスト負担はありません。毎月のお買い物マラソンに継続的に参加し、データを蓄積してPDCAを回すことで、回を重ねるごとにイベント施策の精度が上がり、売上の伸び幅も大きくなっていきます。

買い回りのポイント原資は店舗負担ですか?

ショップ買い回りによるポイントアップ分の原資は楽天側が負担します。店舗側が負担するのは、自ら設定した「店舗別ポイント変倍」や「クーポンの割引原資」のみです。つまり、お買い物マラソンは店舗にとって「低コストで楽天側の販促パワーを活用できる」非常にお得なイベントです。

スーパーSALEとどちらを優先すべきですか?

どちらか一方を選ぶのではなく、両方に参加した上で、それぞれの特性に合わせた施策を使い分けることが理想です。スーパーSALEは新規顧客獲得に強く、お買い物マラソンはリピーターの定期購入促進に適しています。リソースが限られる場合は、まずスーパーSALEに全力を注ぎ、お買い物マラソンはスーパーSALEで獲得した顧客のリピート促進を主目的にするという優先順位の付け方が現実的です。

まとめ

本記事では、楽天市場のお買い物マラソンで売上を最大化するための施策を、事前準備・アクセス施策・転換率施策・リピーター施策・運用チェックリストの5つの観点から網羅的に解説しました。

お買い物マラソンで成果を出すために重要なのは、「イベント当日だけ何かやる」のではなく、イベント前の準備→イベント中の施策実行→イベント後のリピーター獲得という一連の流れを設計し、PDCAを回し続けることです。

特に、以下の3点は今すぐ取り組めるポイントとして押さえておきましょう。

  • イベント2〜3週間前から販促カレンダーを策定し、メルマガ・LINEの事前告知で初速を作る
  • 5と0のつく日にポイント変倍+RPP入札強化を連動させ、アクセスと転換率を同時に引き上げる
  • イベント後のサンキュークーポン・フォローメールでリピーターへの引き上げ設計を行う

弊社がご支援した美容機器メーカー様では、イベント3週間前からの事前告知設計とクーポンの段階戦略を実施したことで、スーパーSALEの売上が前回比4倍に成長しました(※社名非公開)。お買い物マラソンでも同様に、事前準備から事後のリピーター施策まで一貫した戦略を組むことで、大きな成果につなげることが可能です。

記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。

楽天のお買い物マラソン施策、こんなお悩みありませんか?

お買い物マラソンに参加しているが、思ったように売上が伸びない
イベント前の準備やクーポン設計に手が回らない
RPP広告やポイント変倍の最適な設定が分からない
イベントごとの振り返りやPDCAが回せていない

Finnerの支援実績

美容機器メーカー様のイベント施策を支援し、スーパーSALEの売上が前回比4倍に成長。イベント後のリピート率も15%から28%に改善しました(※社名非公開)。

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Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学商学部卒業。楽天グループ株式会社、株式会社セールスフォース・ジャパン、ECコンサルティング会社を経て現職。

楽天ではSOY受賞店舗を含む500店舗以上のEC事業者を担当し、売上拡大を支援。カテゴリー内で3度の表彰に加え、楽天賞も受賞。

その後、開業2期目のECコンサルスタートアップに参画し、責任者としてすべてのECモール・自社ECを横断した戦略設計から運用まで一気通貫の支援を推進。

これらの経験を経てFinner株式会社を設立。EC運営の実務とCRMの知見をかけ合わせた「商品・顧客起点のマーケティング設計」が強み。

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