AmazonのFBAとは?メリット・デメリットや手数料まで基本から徹底解説!

更新日:2024/06/27
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弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、AmazonのFBAについて徹底的に解説をしていきます。

Amazonのフルフィルメント by アマゾン(FBA)は、Amazonに出店している事業者や個人販売者がAmazonの物流システムを利用し、商品の保管、梱包、発送、カスタマーサービスまでを委託できるサービスです。FBAは、購入者に対して出品者からの手厚いカスタマーサポートを提供しながら、より効率的に商品をお客様に提供できるように設計されています。

ただし、ご認識の通りFBAを活用するには手数料がかかるため、その詳細を把握してメリットとデメリットを慎重に評価する必要があります。

FBAのメリットは以下の通りです。
1. 作業時間の節約になる
2. 顧客からの信頼度向上につなげることが出来る
3. プライム会員からの流入が期待でき、転換率も高い
4. 代金引換が決済方法に追加される
5. 海外発送対応でより広い市場へアクセスできる

FBAのデメリットは以下の通りです。
1. 保管料金や配送手数料がかかる
2. 直接的な在庫管理が難しくなる
3. ECサイト運営の知識蓄積が難しい

そしてFBAの手数料は主に保管料金と配送手数料の2種類に分けられます。保管料金はAmazonの倉庫に商品を保管する費用であり、月ごとまたは四半期ごとに徴収されます。配送手数料は、その名前の通りで商品のピッキング、梱包、出荷、カスタマーサービス、返品処理にかかる費用です。

FBAプログラムは多くのメリットがありますが、事業の性質や販売戦略に応じてデメリットが目立つこともあります。手数料や在庫管理の課題を理解し、販売計画に適切に組み込むことがAmazonで成功するポイントです!

また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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FBA(フルフィルメント by Amazon)とは

FBA(フルフィルメント by Amazon)を基本から解説していきます。

Amazonで販売を考えている事業者様や個人販売者様については、すばやく商品を顧客に届けるためには効率的な物流が欠かせません。

ここで重要な役割を果たすのがAmazonのFBAです。FBAプログラムを利用すれば、商品の保管から配送、顧客対応に至るまでをAmazonが一手に担ってくれます

FBAの利用によって、販売者側は在庫管理や配送の手間を大幅に削減していくことで、自社でしか行うことが難しい商品開発やマーケティングなどビジネスの核心の部分に注力することができます

しかし、FBAを始める前には、そのメリットとデメリットを把握し、そもそも自社に適しているかを検討することが重要です。

FBAは非常に便利なサービスですが、利用には手数料も多く発生してしまうほか、すべての商品で利用可能ということではありません。

この記事では、Amazon FBAの仕組み、メリットとデメリット、手数料の詳細、そしてFBAを最大限に活用するための方法について、事業者様や個人販売者様に向けて具体的で詳細な情報を記載していきますので、皆様にとって参考になれば幸いです!

Amazon FBAを利用する際のメリット

ここからは具体的にAmazon FBAを活用することで得られる主なメリットをご紹介していきます!

Amazon FBAを利用するメリットは多岐にわたります。ご紹介するメリットを最大限に活用して、Amazon内で効率的かつ拡大可能なモデルを構築していきましょう!

1. 作業時間を減らし、効率化が図れる

1つ目のメリットはやはり自社での配送業務をなくせることでしょう。

自己発送については担当者も時間がかかり正確性を求められる作業のため大きな負担になりますし、カスタマーサポートの業務も大きな時間を要してしまうことは言うまでもないかと思います。

その点、FBAを活用することで、すでにご紹介しているようにAmazonに在庫管理、注文処理、梱包、配送などの物流業務や配送についてのサポートも丸投げすることができます

またFBAを用いて削減したリソースを商品開発やマーケティング活動など、自社でしか行うことが難しい業務などに時間と労力を割り当てることができるため、間接的でありますがAmazon内だけではなく、事業全体の売上向上につなげることが可能です。

そしてAmazonFBAを利用することで、Amazonの「広大な配送網」と「迅速な配送サービス」をAmazonユーザー利用できるようになることも魅力でしょう。

当然、プライム会員向けの無料配送サービスの提供も可能になりますので顧客のリピート購入を促す重要な要素となります。

事業の効率化を図るためには、物流業務の負担を軽減することは欠かせません。もし出荷業務が負担になっている店舗様は早期にFBAの活用を検討することをオススメします。

2. Amazonからの発送のためユーザーからの信頼感も得られる

Amazon発送でユーザーからの信頼感を得られるのもメリットの1つです。

Amazonユーザーからの顧客満足度を高めるためには、商品を迅速かつ正確に商品を届けることが非常に重要です。その迅速性と正確性を兼ね備えているのが、FBAになります。

FBA(Prime)はAmazonユーザーからの信頼感の向上に直結しており、他社のPrime対象の商品でなにかの商品を購入したことがあるユーザーからすると、配送品質において一定の水準を保証されていることをすでに理解していますので、ブランドや自社商品への信頼感が自然と高まります。

さらにこのPrimeへの「信頼」はリピート購入などの顧客関係の構築へと繋がりますので、短期的ではなく長期的なAmazon店舗成長の基礎を築いていくことができます。

3. Amazon Prime対象でアクセス数と転換率の向上が期待できる

3つ目のFBAの魅力は商品が「Amazon Primeの対象」になることです。Amazon Prime対象の商品については、対象外の商品と比較してもアクセス数・転換率が非常に高く、直接的なメリットになります

Amazon Primeユーザーは年会費を支払っていることもあり、Amazonの利用率(購入率)が高く、Amazon Prime対象商品から商品を選ぶ傾向にあります

先述もしていますが、リピーター商品との相性も非常に良く、単価が高くない商品については高い確率でPrime対象商品がユーザーに選ばれます。

そしてAmazonでは「カート獲得」ができるかということが非常に重要ですが、公式サイトからもFBA導入後にはカート獲得率が約3倍まで伸びたという事例もあるようですので、FBA導入とカート獲得は関係していると考えられます。

この様な点も考慮して、FBA活用の検討をしてみると良いでしょう。

4. 代金引換が決済方法に追加される

4つ目は代金引換が決済方法に追加されることです。

Amazonが提供する決済方法には、クレジットカードやデビットカード、Amazonギフトカード、最近ではAmazon Payなどがありますが、お客様の好みや利便性に合わせて最適な支払い方法を選べるため、購入プロセスがスムーズになり結果として顧客満足度の向上につながります。

そしてAmazonFBAを利用することで上記の決済方法に加えて、代金引換が決済方法に追加されるため、さらにAmazonユーザーの購入プロセスをスムーズにすることが可能になります。

5. 海外発送対応でより広い市場へアクセスできる

最後は海外発送が容易になることです。

AmazonFBAを利用することで国内だけでなく世界中のAmazonユーザーに商品を提供できるようになります。

実際、自社で海外発送の対応を行おうとすると言語の違いや税関手続き、配送コストなどの問題が発生する可能性がありますがFBA(FBA海外配送プログラム)を利用することで、越境ECに簡単にチャレンジをすることができます。

国際販売(越境)では、市場の拡大が特に重要です。AmazonFBAを通じて海外市場に参入することで、広範囲な顧客層にアプローチが可能になり、売上の増加が期待できます。

Amazon FBAのデメリット

1. 保管料金や配送手数料がかかる

まずFBAで最大のデメリットは追加の手数料が発生してしまう点でしょう。

具体的には、保存料、出荷手数料、梱包費用、そして商品が一定期間在庫として保管される場合の長期保管料など、様々な形態の手数料が加算されるため、これらの追加コストは最終的に販売価格に転嫁しなければならず、利益率の低下が懸念されます。

特に、少量多品種を取り扱う販売戦略を採用している場合、これらの手数料の影響はより大きく、収益性に直接的な影響を与える可能性があります。

したがって、AmazonのFBAプログラムを有効に活用しようとする販売者は、手数料がビジネスモデルにどのような影響を及ぼすかを事前に正確に理解し、商品の価格設定や販売戦略を慎重に計画する必要があります。

2. 直接的な在庫管理が難しくなる

FBAを用いる2つ目のデメリットは商品を倉庫に送った後の商品状態の確認が難しくなる点です。

商品状態を確認できない場合、は顧客の返品や交換要求につながり、結果として追加コストが発生する恐れがあります。これは、Amazonでの販売における顧客満足度にも大きく影響するため、十分な配慮が必要です。

また、自社での対応が難しくなる点として配送プロセス中に商品が紛失するリスクも存在します。事前にAmazonのサポートや対応策を確認すること、品質保証のプロセスを理解することなど、慎重な準備と情報収集を行っていきましょう。

3. ECサイト運営におけるナレッジが蓄積できない

Amazon FBAすることで商品の配送や在庫管理などの物流関連業務をAmazonに任せることができ、販売活動に集中できます。

しかし、これらの業務をAmazonに委ねることで、ECサイト運営の実践的な知識や経験の蓄積が難しくなるというデメリットも存在します。

ECサイト運営では、配送や在庫管理の業務も非常に重要で、自社で管理することによって顧客サービスの質の向上やコスト削減など、様々な運営スキルを身に付けることができます。

特に、将来的にAmazon以外で自社ECサイトを立ち上げる計画がある事業者や、運営スキルを高めたい個人販売者にとって、Amazon FBAだけに頼ることは配送業務や在庫管理に関するナレッジが蓄積できなくなってしまうというデメリットが大きいかと思います。

この点に留意し、FBAを利用する際はAmazonからのレポートやフィードバックを活用し、物流業務に関する理解を深めることがおすすめです。また、可能であれば一部の商品を自分で配送管理するなどして、ECサイト運営の知識と経験をバランス良く蓄えることも有効な戦略です。

Amazon FBAの手数料について

ではAmazon FBAの手数料について具体的にご紹介をしていきます。

先述もしていますがAmazonのFulfillment by Amazon(FBA)プログラムは大きなメリットがある一方でFBA利用の手数料を理解していない場合、「いくら売っても損失」で終わってしまう可能性もあります。

ここからFBAの手数料の種類と計算方法、これらの手数料をどう効率的に管理し、販売戦略に活かせるかを詳しく解説していきますので、是非ご確認ください。

主なFBA手数料には次のものがあります。
1. 在庫保管手数料
2. 配送代行手数料
3. 追加サービス手数料

在庫保管手数料と配送代行手数料はFBA利用によって、必須で請求がされる手数料です。

在庫保管手数料については毎月平均在庫容量に応じて請求がされます。つまり預けている商品の数が多くなれば多くなるほど、請求される金額大きくなるという仕組みです。また、実はFBAの在庫保管手数料については、時期によって販売手数料が異なりますので、実際に活用を検討する際はシュミレータを使ってみましょう。

そして発送代行手数料についても、基本的には以下のシュミレーターを活用することをおすすめします。この場で明確にできない理由としては、自社商品のサイズやひと月の販売点数などを入力して算出していくため「一概にこの値段です」と明言できないからです。

(画像引用:https://sell.amazon.co.jp/fulfill/fulfillment-by-amazon)

まとめ

本記事ではAmazonのFBAサービス利用を検討している事業者や個人販売者の方へ、FBAサービスの概要についてご紹介をしてまいりました。

FBA活用には、業務効率化につながる点やAmazonプライムの対象商品となり、購入者からの信頼を得やすくなることなど大きなメリットがあります。

本記事を通して、Amazonでのビジネス拡大を目指す皆さんがFBAプログラムを最大限に活かし、成功へと導く手助けとなっていれば幸いです。

弊社ではFBA利用に関するご相談や、現在Amazon出店をご検討している方々からの無料相談を承っています。Amazon関してはECのプロがご相談に乗っていますので、一度ぜひご連絡ください。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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