本記事ではAmazon(アマゾン)広告の必要性と具体的な施策について解説しております。
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まずAmazon(アマゾン)は世界No.1のECプラットフォームです。米Amazonが2月2日(現地時間)に発表した2022年度決算によると、売上高は前期比9.4%増の5139億8300万ドルだったそうです。
2016年度から2桁増収が続いていたことを考えると多少の鈍化はあるものの、これからも引き続いての成長が見込まれます。
基本的にAmazon(アマゾン)では出品と広告の運用はセットで考えていく必要があります。商品を出品するだけで売れるということはほとんどないと考えていただいても問題有りません。
さらにアメリカではAmazon(アマゾン)への広告費が激増しています。一般的にアメリカで起こった流れは2~3年後には日本でも起こりますので、今後はより「広告の運用が強い出店者」が売上を獲得する可能性が高くなってきます。
まず、利用者の数では、Amazonと楽天は拮抗している状況です。2020年まではAmazon(アマゾン)がトップの利用者でしたが、2021年には 楽天が約5,370万人とトップの座についています。
また年齢層の観点から見てみると楽天は年齢層が高く、オンラインショッピングをよく利用する「女性の35〜49歳の年代」と「男性の50歳以上」の利用が多くなっています。そしてyahooについては楽天と同じく女性の利用が多い一方で年齢層は楽天よりも低い20〜30代が主流です。
そしてAmazon(アマゾン)については「リアルな購買データ」が圧倒的な強みと言えるでしょう。また、購買データだけではなく、Amazon内での検索結果や商品への興味・関心についての膨大なデータも保有しています。
この強みを活かす形で「広告のターゲッティング」もかなり細かく行うことが出来るため、広告施策が容易かつユーザーにとって適切な情報を届けることが可能です。
ここで改めてAmazon(アマゾン)のメリットをより詳しく解説します。
前段でもご紹介したようにAmazon(アマゾン)の強みは膨大な顧客データです。
データに基づいたターゲティングが可能なので、購買意欲の高いユーザーに効果的に商品を見てもらうことができます。
Amazon(アマゾン)ではユーザーの中で「自社商品の購入実績はないがAmazon(アマゾン)で何度か購入実績のあるお客様であれば、好んで買っているもの、見ているもの」などを特定することができます。
この購入履歴などを活用して広告を配信することが可能なので、1to1で自社の製品と相性が良い(購入可能性の高い)顧客に絞って広告を配信することが実現できます。
Amazon(アマゾン)では15万を超える販売店があり、5億点を超える商品が出品されています。そのため自社のオリジナル商品を指名キーワードで検索してもらう以外では自社商品を検索から見つけてもらうことが難しくなっています。
もちろん「どこか」には表示されていますが、それがAmazon(アマゾン)内の最後のページであるとほとんどの場合見つけてもらえません。
自分自身がAmazon(アマゾン)で検索するときのことを思い出していただくとわかりやすいですが、ページを跨いでも2〜3ページ目までではないでしょうか?
一方でAmazon(アマゾン)広告を利用すれば、工夫次第で1ページ目に商品を掲載できます。広告の出稿により、自社製品を見つけてもらいやすい環境を作り出すことで売上向上(売上アップ)に繋げることが可能です。
Amazon(アマゾン)では他のECモールとは異なり「競合のページ」に「自社の広告」を出すことが可能です。これはAmazon(アマゾン)ならではの仕組みと言えます。
一例ですが、競合のページのサンダルを見ているユーザーに、自社のサンダルの広告を流すことが可能です。
もちろん、どんな商品でも広告へ掲載できるわけではありませんが規約に違反していない限り掲載が可能なので活用していきましょう。
Amazon(アマゾン)のアルゴリズムでは「購入金額」に応じて、商品が上位表示されます。Amazon(アマゾン)のAIから「人気商品」認定をされることを目標にしていきましょう。結果として、上位表示が維持されるため、売上の向上にも繋がります。
また、購入数が増えるとレビューの件数も増えてきます。Amazon(アマゾン)ユーザーの多くはレビューを意識して購入を判断します。Amazon(アマゾン)ではレビューが見やすい仕組みになっているので、件数が多く、評価が良いことがさらなる売上に繋がります。
Amazon(アマゾン)広告は仕組みは「リスティング広告」と似通っています。
クリック課金型であることやキーワードでの対策、入札単価制などは同じ要素です。
ではその広告にはどの様な種類があるのでしょうか?
Amazonには多くの種類がありますが、主に3つの種類がありますので、それぞれご紹介します。
スポンサープロダクト広告は検索結果画面のAmazonスポンサーブランド広告の次に表示される広告となっています。
課金体系としてはクリック課金型であり、広告費を大幅に抑えて出稿できます。最低入札額も2円からです。
ただし、上記の通り入札形式ですので最終的には競合との入札競争になります。入札価格の最低は2円ですが、最低価格だと広告枠に表示されなくなる可能性もありますので注意が必要です。
Amazonスポンサーブランド広告は、検索結果画面の最上部に表示される広告で、視認性が最も高い広告です。目的としては認知拡大で活用されることが多いです。
課金体系としてはこちらもクリックごとに課金されるので、広告が表示されるだけであれば広告費はかかりません。
スポンサーディスプレイ広告では検討段階の最初にいるAmazonユーザーに対して、自社商品やブランドの認知度の向上を図ることに活用できる他、直近で自社製品の閲覧があったが購入に至らなかったユーザーに対してリマケーケティング(リマケとも呼びます)への購入促進にも活用することが可能です。
ではどのようにAmazon(アマゾン)の広告を始めれば良いのでしょうか?
①Amazon(アマゾン)への出品申請
②Amazon(アマゾン)での商品登録を行ったあとに③広告の設定を行えば可能です。
ただしベンダー(Amazonに商品を卸している卸業者)とセラー(Amazonに出品している小売業者)で出稿方法が異なりますので、ご確認ください。
①セラーセントラルに入る
②広告→セラー広告をクリック
③広告設定画面をクリック
④キャンペーンの作成の順で画面をクリックください。
そしてターゲティングはオートにするかマニュアルにするか設定することが可能です。
ユーザーは入力した検索ワードまたは閲覧している商品詳細ページにの情報と自動的にキャンペーンに紐づいている商品情報に基づきマッチングし、関連性の高い広告を出稿する仕組みです
▼長所
・管理が非常に簡単
・ユーザーの検索、閲覧商品を幅広く網羅
▼短所
・細かいコントロールが難しい
・見込みの低いユーザーにまで拡張する可能性はある
同じく検索語句と関連商品に広告出稿を行うのですが、今回は広告運用者が事前にキーワードにまたは商品(カテゴリ)をターゲティングに設定する必要になります。
▼長所
・高い粒度でターゲティングをコントロール可能
・無駄な配信は少ない
▼短所
・キャンペーン管理はやや複雑
・ターゲティングの設定漏れによって機会損失するリスクあり
マニュアルとオートターゲティングにはそれぞれ得意な領域があります。一例として、戦略的に重要なビッグワードだけはマニュアルで管理し、未開拓な検索ワードをオートターゲティングに任せるなど、それぞれの得意分野を活かした体制で運用すると効果的だと思います。
広告の出稿ができたら、その後は以下の操作を行っていきます。
①入札額を調整する
②マニュアルターゲティングの場合はkeywordを追加・削除する
③キャンペーンや広告グループを停止する
Amazon(アマゾン)広告は出稿すれば終わりというわけではなく、出稿してからが非常に重要です。
そして広告運用(調整)は複雑となることも多く、最初は大きな損失を生む可能性もあります。自社のノウハウがない場合は、最初の数ヶ月だけでもAmazon(アマゾン)運用の強い業者に任せてみることで効果的に成果を上げられます。
代理店の選定には大きなポイントが2つあります。
人的作業が発生してくるので、どうしてもミスが多くなってきます。
そのため作業をマニュアル化している代理店は非常に強いです。
広告運用では簡易的な損益管理表を作ることが重要です。
広告を出すと売上は確実に上がってきます。ただし、利益がいつまでも増えていないというケースはよく弊社でも耳にするため、代理店にまかせている金額を含めて利益を可視化してください。
本記事ではAmazon(アマゾン)広告の必要性と具体的な施策について解説しました。弊社では貴社のAmazon広告運用について、無料でご相談に乗ることも可能ですのでぜひお気軽にお問い合わせください。
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