今回は今回はQoo10の「配送遅延ペナルティ」についてご紹介いたします。
Qoo10運営にあたって、最も気をつけなければならないことの1つがこの配送遅延ペナルティです。ペナルティの違反を繰り返してしまうと最悪退店になってしまう場合もありますので、しっかりと理解を深めておく必要があります。
本記事では「知らない間にペナルティに引っかかっていて機会損失が生じしまった」というようなことがないよう、ペナルティの概要から回避するためのポイントまでを徹底解説して行きます。
ぜひ最後までご覧になってくだされば幸いです。
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初めに配送遅延ペナルティの概要について解説していきます。
Qoo10ではセール時期になると、通常よりも多くの注文が一気に集まる傾向があります。たとえば「メガ割」などの大型キャンペーンでは、販売開始と同時に注文数が急増し、事前に在庫を用意していたとしても、予想を上回るペースで商品が売れてしまうことがあり、その結果在庫切れや出荷対応の遅れが生じペナルティに繋がってしまう恐れがあります。
さらに見落としがちなのが、商品ごとに設定されている「発送可能日」の管理です。設定された日付を把握できていないと、意図せず遅延扱いとなり、ペナルティの対象になるケースもあります。
このようなトラブルを防ぐには、販売戦略だけでなく、在庫管理なども抜かりなく進めておくことが重要です。
まずは「配送遅延」と「配送遅延ペナルティ」の二つの単語について解説していきます。これらは似ているようで全く違う状況を意味している単語です。
「配送遅延」とは、お客さまからの注文を受けて、商品がいつ発送可能であるかをQSMの管理画面上で設定する日付である「発送予定日」を過ぎてしまった注文のことを意味します。「配送遅延」が発生した時点では、お客様が自由に注文のキャンセルを行うことができる期間となります。
このようにQoo10では単に発送が遅れた=即ペナルティというわけではなく、所定の条件に基づいて段階的にペナルティが科されてしまった状態を「配送遅延ペナルティ」と言います。ここでのペナルティの度合いは発送予定日から超過した日数によって変動して行きますので十分な注意が必要です。
Qoo10の配送遅延ペナルティは、最初は注意喚起、その後警告へと進み、さらに改善が見られない場合は「制限」措置といった段階的に強化される仕組みになっています。
まず初めの注意喚起ではQoo10から自動的にメールが送信されますので、この時点でできるだけ早く商品の発送を行うようにしましょう。
次にこの注意喚起を受信しても発送が行われなかった場合、警告の段階へと進みます。警告が出されてしまうと配送遅延ポイントとして発送ポイントが2点引かれてしまい、これにより翌月の販売者レベルが下がる原因にもなってしまうため、この段階には進まないように対策することがおすすめです。
そして最後に制限の段階に入ると、該当商品のプロモーション掲載が停止されるだけでなく、販売そのものが一時的に止まる可能性があり売上に直接的な影響を及ぼします。さらに一度販売停止になると、復旧までに時間と手間がかかるため、そもそも遅延を起こさない体制づくりが重要になります。
Qoo10の配送遅延ペナルティは、注文の入金日や発送可能日に対して実際にいつ発送処理がされたかを基準に判定され「一般商品」と「予約商品」でペナルティが適用される時期が異なり注意が必要ですので、以下で解説して行きます。
まず、一般商品とは「入金日+3営業日以内に発送」とされているものを指します。
この場合では入金日から3営業日後に「注意喚起」、5営業日後に「警告」、6営業日後に「制限」となります。
さらに入金日から3営業日以内に発送できた注文の割合を示す「入金日基準発送率」が95%を下回ってしまっている場合も制限の対象となります。
つまり一般商品は「入金日から5営業日以上経過&入金日基準発送率が95%以下」で販売停止となるのです。
予約商品とは「入金日から発送までに4日以上かかる」とされている商品を指します。
この場合では「予約日」が基準となり、予約日当日に「注意喚起」、3営業日後に「警告」、4営業日後に「制限」となります。
商品登録時に設定した発送可能日以内に発送できた注文の割合を示す「予約日基準発送率」が95%を下回ってしまっている場合も制限の対象となります。
つまり予約商品は「予約日から3日経過&予約日基準発送率が95%以下」で販売停止となるのです。
配送遅延によって「制限」ペナルティが適用されると対象商品の販売は一時的に停止されますが、この販売制限は解除されるまでに31日間かかります。
つまり、約1ヶ月間はその商品を販売できない状態が続くことになり、売上チャンスを大きく失うことになります。
セール期間や繁忙期にこのような制限がかかってしまうと、想定していた売上計画にも大きな影響が出てしまう恐れがあるため、あらかじめ配送体制や在庫管理を見直し、遅延が起きないよう日頃から注意を払うことが非常に重要です。
Qoo10で配送遅延ペナルティを回避するためには、日々の発送業務を丁寧に行うだけでなく、イベント時期や長期休暇などのタイミングにもしっかりと対応できる体制を整えておくことが重要です。
不要なペナルティを未然に防ぐためのおさえるべきポイントを以下で4つ解説して行きます。
基本的でありながら、見落としがちなポイントが「発送日」の管理です。Qoo10では、注文ごとに「発送可能日」が設定されており、その日までに発送処理が行われないと遅延として扱われる場合があります。
特にここでは、営業日ベースでカウントされる点に注意が必要です。入金日や予約日を基準に、正確にカウントして発送スケジュールを組むようにしましょう。日々の処理漏れや確認ミスがペナルティに直結するため、社内での管理体制を構築することもおすすめです。
また、QSMの管理画面でリードタイムを確認する場合には、配送管理画面から「配送要請(詳細を見る)」→「新規注文」で確認してください。
商品ごとに「お届け希望日」の設定ができる場合、それをうまく活用することでお客様との認識違いによるトラブルを防ぎやすくなります。
特に予約商品や、製造や取り寄せに時間がかかる商品の場合は、発送可能日とお届け希望日を適切に設定することで、無理なスケジュールによる遅延のリスクを抑えることができます。
「メガ割」などのイベント期間や、ゴールデンウィーク・年末年始といった長期休暇中は、注文数が急増する一方で、物流の混雑や仕入れ遅れも発生しがちです。
こうした時期には、通常時よりも余裕をもった発送計画を立てることが求められます。加えて、予約商品として登録している商品の「予約日」や「発送可能日」がズレていないかを事前にしっかり確認しておくことが重要です。
稀に「お客様の希望によるキャンセル」や「お客様の情報入力不足により連絡を取らなければならない」といったケースが発生することもあります。このような場合でも、正しく申告しなければ配送準備日としてカウントはされてしまいペナルティ対象とされてしまうことがあります。
実際に対応が間に合わずお客様都合のペナリティがついてしまった場合は、QSMの「Qoo10へお問い合わせ」画面から注文番号と趣旨を記載の上ご連絡ください。
本記事ではQoo10の「配送遅延ペナルティ」について解説しました。
Qoo10における配送遅延ペナルティは、ただの発送遅れでは済まされず、最悪の場合は販売停止という重大なペナルティに発展する可能性がありますので日常業務の中で本記事でご紹介したポイントを意識して運営を行って行きましょう。
本記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。
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