【2024最新】AmazonのABテスト機能「比較テスト」の活用・作成方法から注意点も解説!

更新日:2024/06/27
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弊社はAmazonや楽天などのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウからAmazonのABテスト機能である「比較テスト(ABテスト)」について徹底的に解説をしていきます。

AmazonなどのECモール運営には正解がないため、商品名や商品画像などについてベストな状況を見つけるのに苦労されている担当者様も多いかと思います。

その様なときに便利なのが、Amazonの「比較テスト」の機能です。

Amazonの比較テストは2022年2月頃から実装されており、本機能によって1つの商品に対して2つのパターンで効果検証できるため、より効率的にAmazon運営ができるようになりました。

たとえば比較テスト(ABテスト)の機能を活用することで、転換率やクリック率の高いパターンなどをすぐに把握することが可能です。

比較テストの機能と活用法を基本から理解することで、効率的なAmazon運営をおこなっていけるよう今回は詳しくご紹介をしていきます!

Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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Amazonの「比較テスト機能(ABテスト)」とは

Amazonの比較テストの概要

まずAmazonの「比較テスト」とは、『特定の商品に対して、AとBの2パターンを表示することで、コンテンツを比較検証できる機能』を指しています。ブランド登録をおこなっている必要はありますが、登録していれば誰でも利用可能です。

2のパターンはAmazonユーザーにランダムで表示されるため、どの様なコンテンツだとしても客観的なデータを抽出することができます。比較テスト(ABテスト)の機能を利用することで、成果に結びつきやすいコンテンツの発見につなげることができるため、各種コンテンツの最適化に役立てることが可能です。

Amazonの比較テストで出来る効果検証には下記があります。

  • ブランドの商品名
  • メイン画像
  • 商品説明
  • 商品仕様
  • 商品紹介コンテンツ(A+)
  • ブランドストーリー

引用元:Amazon Seller central 比較テストの管理

先述している通り、比較テストでは転換率(CVR)の比較ができるため、商品名や商品画像に対してどの様に購買が変化するかということを確認することができます。

また上記の効果検証出来る項目ですが、Amazonの比較テスト(ABテスト)実装以来、徐々に検証できる項目が増えているため今後も増えていくことが見込まれています。

Amazon比較テストの実施可能期間

Amazonの比較テスト(ABテスト)ですが、下記の2つのパターンで期間を選択可能です。

パターン期間
有意水準へAとBで優れたコンテンツが明確になったタイミングで自動終了
期間を設定・4週間
・6週間
・8週間
・10週間

「有意水準へ」のパターンでは、統計的にAとBのどちらかのコンテンツで効果的かわかるデータ収集ができた時点で自動的に終了します。ある程度販売数がある商品などでおすすめです。

「期間を設定」はその名前のとおりですが、期間を設定してABテストを行うことができます。基本的には6週間前後で設定するのをおすすめしますが、すばやく結果が得たい場合は4週間でも特に大きな問題はありません。

比較テストを利用するメリット

ではAmazonの比較テスト(ABテスト)にはどのような利用メリットがあるのでしょうか?

  1. 効果検証の時間を短縮できる
  2. 正確な効果検証ができる
  3. Amazonでの成功パターンが理解できる

効果検証の時間を短縮できる

Amazonの比較テスト(ABテスト)を利用するメリットの1つ目は、効果検証の時間を短縮できることにあるでしょう。

通常のABテストで効果検証を行う場合、条件を揃えたうえで期間を変えて実行する必要もあります。その点Amazonの比較テストを用いることで、テスト用の商品ページを追加することなどを行う必要もなく比較検証を行うことができます。

比較テストではAmazon内で比較したいASINを選択して、後述する設定をいくつか行うだけで実施することが出来るので運営者側に大きなメリットになるでしょう。

正確な効果検証ができる

2つ目は正確な効果検証が出来ることにあります。先述している通り、ABテストは一般的に「一定期間条件を揃えたうえで実施を行う」必要があります。

Amazonでは2022年までは比較テスト(ABテスト)の機能がありませんでしたので、同じ期間で比較することが困難でしたが、比較テストの登場によって同じ期間で2つのパターンで消費者にランダムで表示されるようになったため、正確な効果検証が可能になりました。

Amazonでの成功パターンが理解できる

3つ目はAmazonでの成功パターンが理解できることです。Amazonの比較テスト(ABテスト)で得られた結果は、比較テストを実施した商品だけではなく、同じ様な商品にも当てはまることが多いです。

Amazonへは楽天市場や自社ECに続いて参入される店舗様も多いかと思いますが、どうしても他のモールやカートと特性が異なるため、成功までのパターンを見つけるのに時間がかかってしまいます。

その点比較テスト(ABテスト)を利用することで、たとえば商品画像を良い結果が出た商品のように統一するなどの工夫をいれることで、他の商品でも良い結果が出る可能性が高くなります。

様々な商品を取り扱っている場合には、金額や商品の用途などで分けたうえで、代表的な商品の比較検証を行ってみるのもオススメです。

比較テストを利用する際の注意点

少なくとも2,000以上のトラフィック獲得が必要

比較テスト(ABテスト)を利用するには一定数以上のトラフィックがなければ、良い結果を得ることは難しいです。

一般的にABテストでは、サンプル数(Amazonはトラフィック数)が少ない場合にはA/Bパターンの差が出ていたとしても、誤差や一時的な何かである可能性が高いためサンプル数が少ない段階では判断を行いません。

数字でお伝えすると、WebサイトならPVが2,000以上必要と言われていますので、Amazonに置き換えても同様の数値程度のトラフィックがなければ比較テストを行っても良い結果は得られないかと思われます。ただし、A・BでCVRにあまり差がない場合などについては、更に大きなPV数(トラフィック数)がなければ有意差のついた効果を得ることができないことも覚えておきましょう。

1ヶ月以上は比較テストを行って次の施策を考える

先ほど、4週間で比較テスト(ABテスト)の「期間設定」ができるとお伝えしましたが、実は1週間ごとに実証データが途中開示されます。

しかし注意点として、1~2週間で得られたデータを信用することは非常に危険です。もちろんたとえば以下のようなツールを利用して簡易的にでも有意差が出ている場合は別ですが、あまりに変数が大きいので少なくとも1ヶ月以上の結果を元にして次の施策を考えるようにしてください

▼A/Bテスト信頼度判定ツール(有意差判定)

https://cinci.jp/docs/ab-calculator

1つの商品(ASIN)ごとに複数テストは実行不可

比較テスト(ABテスト)では、1つのASINに対して2つ以上の項目テストを実施することができないことにも注意しましよう。商品説明のテストを行いながら、ブランドの商品名のテストを行うことができません。

複数の項目比較を行いたい場合には、1つの項目テスト(ABテスト)が終了してから、次のテストを別で実施する必要があります。

比較テスト(ABテスト)の期間中、売上が下がる可能性がある

これは当然ですが、比較テスト(ABテスト)の実施期間中、売上が一定数下がる可能性があります

たとえばABテストの「B」の方でCVRが低い場合、当然ですが売上にも直接的に影響してきます。

もしAmazon内で比較テスト(ABテスト)を実施する場合は、その旨を関連部署などにも伝えたうえで承認を得てから実行することをおすすめします。

Amazonの比較テストの作成方法

Amazonの比較テスト(ABテスト)は以下のステップで作成可能です。

  1. セラーセントラルから比較テストのページをクリック
  2. 「新規の比較テストの作成」から検証したい項目を選ぶ
  3. 比較テストを行いたい参照ASINを選ぶ
  4. 比較テストの作成画面からテスト情報の詳細を入力
  5. 承認後、ABテストが開始される

【STEP1】セラーセントラルから比較テストのページをクリック

まずは、 セラーセントラルのメニューから「ブランド > 実験の管理」を選択して、「比較テストの管理」をクリックしてください。ここから比較テストのページにログイン可能です。

【STEP2】「新規の比較テストの作成」から検証したい項目を選ぶ

次に右上の「新規の比較テストの作成」をクリックします。すると、ドロップダウンメニューが出てきますので、比較検証を行いたい項目を選択することができます。

※商品紹介(Aプラス)コンテンツ、仕様、商品画像 などが選択可能。

【STEP3】比較テストを行いたい参照ASINを選ぶ

比較テストを行いたい項目を選択した後は、今回ABテストを実施するASINを選択します(右側参照ASINを選択)

その後、ステップ4の設定画面に進みましょう。

【STEP4】比較テストの作成画面からテスト情報の詳細を入力

参照ASINの選択が終わった後は、比較テストを管理するためにテスト情報の詳細を設定していきます。

比較テストの詳細で入力できる項目は下記です。

  • 比較テスト名
  • 仮説 ※任意
  • 比較テストの期間
  • 開始日・終了日

【STEP5】比較対象のパターンを選択

比較対象のパターンは5つのコンテンツがあり、項目に合わせて設定を行う必要があります。

項目設定
商品名比較したい商品名を入力します
商品紹介コンテンツ(A+)比較したいコンテンツを選択します
商品画像比較したい画像をアップロードします
商品仕様比較テストを実施する商品仕様を入力します
商品説明比較テストを実施する商品説明を入力します

引用:Amazonセラーセントラル|比較テストの作成

【STEP6】承認後、ABテストが開始される

最後に設定した比較テスト(ABテスト)の内容をAmazonに送信をして、承認を得る必要があります。Amazon内で審査が行われ、問題がなければ比較テストが実施されるという順序になっています。

審査が通らなかった場合については不合格の理由が届きますので、コンテンツを修正したうえで再度比較テストを実行してみましょう!

比較テストでお困りの際はFinnerにご相談ください

比較テストは実行が比較的スムーズに行えるというメリットが有る一方で、先述している通り、一時的に売上を失ってしまうリスクなどもあります。

どの様な商品を比較テストにかければ良いのか?比較テストの内容(ABで何を変えればいいのか?)など、ご不明点も様々あるかと思います。

弊社にはAmazon出身メンバーなども在籍しておりますので、お気軽にご相談くださいませ!

Finnerへのお問い合わせは「こちら」から

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まとめ

本記事では「Amazonの比較テスト(ABテスト)機能」について解説しました。 

記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。

弊社では、比較テストのご相談はもちろんのこと、Amazonに関するほとんどの業務を代行可能ですので一度ぜひご連絡ください。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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