弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の業務で培ったノウハウから、楽天市場のお買い物マラソンについて徹底的に解説をしていきます。
お買い物マラソンは少し前と比べて、獲得ポイントの上限が下がるなど多少の改変はあるものの、まだまだ楽天市場ユーザーが頻繁に活用するイベントになります。
主に楽天市場のヘビーユーザーは「楽天スーパーSALE」と「お買い物マラソン」、「5と0のつく日」を中心に目的の商品を購入することが多いので、楽天市場運営を行う上では必ず抑えておきましょう。
また、お買い物マラソンは今回ご紹介する施策を行っていくことで、更に売上アップに繋げることが出来る可能性がありますので、是非実践をおすすめします!
基本からお買い物マラソンを理解して、施策の一つとして活用できるようにしていきましょう!
また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
まず、お買い物マラソンとはどの様なイベントなのかというご紹介からしていきます。
お買い物マラソンとはショップの「買いまわり」を行うことで、獲得できるポイントの倍率が上がっていくイベントを指しています。
下記の画像を参考にいただければと思いますが、購入した店舗数がそのままポイント倍率になります。
(楽天市場公式ヘルプより引用:https://ichiba.faq.rakuten.net/detail/000006905)
お買い物マラソンが開催されるタイミングは毎年異なりますが、1年の間に10回程度開催されることが多くなっています。また基本的には楽天スーパーSALEの合間に開催される傾向にあります。
ちなみに、過去には買いまわりのポイント獲得上限が10倍でしたが、現在では下記のように変更されています。参考までに2024年4月開催分のお買い物マラソンのポイントをご確認ください。
また、どの様な商品でも買いまわりの対象になるわけではなく、1,000円(税込)以上の商品を購入したときのみが買いまわりとみなされることもお買い物マラソンの特徴になります。
お買い物マラソンの対策を検討していく前に、ユーザー
前提ですが、楽天市場のお買い物マラソンを利用するユーザーは「ポイントの獲得」を目的として参加します。
お買い物マラソンは購入商品数(店舗数)が多ければ多いほどポイントがアップするという性質がありますので、基本的には複数店舗で買い回りをおこなってポイントを獲得するために様々な商品の購入をしていきます。
ただし当然ですが、楽天お買い物マラソンが始まってから商品を探すというユーザーは少ないので、事前にメルマガやLINEなどを活用しながら自社商品のアピールをしておく必要があります。
後述もしますが、特に1,000円ポッキリ×リピート商材などがある場合については必ず楽天市場ユーザーに商品の存在をアピールしておきましょう!
また楽天のお買い物マラソンの参加するユーザーの特性としては楽天市場のミドルユーザー~ヘビーユーザーであることが非常に多いです。
もちろん新規でお買い物マラソンに参戦しようというユーザーもいるのですが、楽天市場のお買い物マラソンのルールをしっかりと熟知している、また楽天市場でそもそも複数店舗で購入しようという意志のあるユーザーなので、たとえばお買い物マラソン中に独自のセールが開催されている店舗があることもわかっています。
その様なユーザーの特性を理解しながら戦略を設計していくことが重要です。
また楽天のお買い物マラソンで主に購入される商品は1,000~3,000円程度の商品であることも理解しておきましょう。
すでにご紹介している通り、お買い物マラソンは買い回りを行うだけで手軽にポイントが手に入るイベントです。
そのため、楽天市場ユーザーからすると購入したい「主軸商品」があったうえで、買い回りをして気軽にポイントを獲得したいという心理が働いているわけです。
そのため基本的にはお買い物マラソンでは日用品や消耗品などが買い回りの一環として「ついでに購入される」ことも多く、対象となる1,000円程度の商品の購入傾向が高くなるというわけです。
そしてお買い物マラソンでは基本的に新規楽天ユーザーの獲得を目的として、施策を展開していく必要があります。
お伝えしているようにポッキリ商品など基本的に低単価な商材が売れる傾向にあります。そのため、「お買い物マラソンを活用して売上を大幅に上げること」を目的にするのではなく、買い回りを通じて新規顧客を獲得→リピーターに繋げることを目的にすることをおすすめします。
また、そのためお買い物マラソンで見ておくべき指標は主に『商品ごとの新規・既存ごとの購入金額』および『商品ごとの新規・既存ごとの購入割合』です。過去には購入人数などをひとめで把握することができましたが、現在では把握が難しくなっています。
ではここからは具体的に出店者様がお買い物マラソンで行うべき具体的な施策についてご紹介をしていきます。
まずはお買い物マラソンでアクセス数を伸ばすための施策を見てみましょう。主には以下の観点でアクセス数対策をおこなっていくことをおすすめします。
まず、買い回り対策として1,000円ぽっきりの商品を用意しておくことをおすすめします。
1,000円ぽっきりの商品を用意しておくことはmお買い物マラソンの対策として最も有効な施策の一つといえます。すでにご紹介している通り、お買い物マラソンの対象商品は1,000円以上の商品が対象になるため、ユーザーの立場からすると「気軽に購入ショップ数を増やすことが出来ること」が購入につながってきます。
入口商品などを対象に1000円ぽっきりの商品を出品することをおすすめはいたしますが、在庫があまってしまった商品などを出品しても良いかと思います。
また、1,000円ぽっきりの対象になる商品には商品名に「1000円ぽっきり(1000円ポッキリ・千円ポッキリ)」などと入れておくことでSEO上優位になりますので、必ず入れておきましょう!
1,000円程度でトライアル商品を作っておくこともオススメです。
前述している1000円ぽっきり商品にも関連しますが、トライアル商品の目的は「新規ユーザーを獲得して、本商品の購入に繋げること」です。
お買い物マラソンでは基本的に新規ユーザーの獲得を目的とすることをおすすめするとお伝えしましたが、その観点からいうとトライアル商品との相性もいいイベントになります。
また、可能であればLINE登録などで「次回使えるクーポン」などの発行をしておくことをおすすめします。
楽天には直接ユーザーに情報を届けることができる方法はメルマガとLINEの2つしかありません。その中でもLINE配信は費用対効果も優れており、リピーター創出とも相性が良いので是非活用してみることをおすすめします。
詳しく楽天市場でのLINE活用について知りたい場合は以下の記事よりご確認くださいませ!
先ほども簡単にお伝えしましたが「商品名変更によるSEO対策」は必ず行っておきましょう!
お買い物マラソンでは目的とする商品がある一方で、買い回りによるポイント増加を狙って楽天サーチ(検索窓)から商品を検索するユーザーが多いという特徴もあります。
楽天のSEO対策では商品名が最も検索連動しやすいと言われているため、イベントごとにしっかりと商品名の更新をおこなっておく必要があります。
先ほどご紹介した「1000円ぽっきり(1000円ポッキリ・千円ポッキリ)」などというキーワードはもちろんのこと、「お買い物マラソン」や「買い回り(買いまわり)」なども商品名に挿入しておくことをおすすめします。
そしてイベント用のバナーを作成しておくこともおすすめです。基本的に内容については使い回しで構いませんが、日程やカラー、装飾(春ならサクラ、冬なら雪など)だけ変えても良いかと思います。
まずは以下のようなバナーを作成してみましょう!バナーを設置することで他のページに来ていただいたユーザーからの回遊率向上(≒客単価向上)にも繋がる可能性があります。
楽天バナーについて詳しく知りたい場合は「こちらの記事」よりご確認くださいませ!
また、お買い物マラソンでイベントを行う際には、既存ユーザー向けにメルマガやLINEなどで告知をしておくことを忘れないようにしましょう!
メルマガ、LINE送付のタイミングとしては、開催の1週間前・開催初日・終了間近のいずれかに送付することをおすすめします。
ただし、何度もユーザーに送付してしまうとメルマガ解約やLINEブロックされてしまう可能性もありますので、注意してください。
またもし可能なら、クーポンなどを配信するようにしてください。
SEO対策ではどうしても限界がある場合は、広告を活用して露出を上げることもおすすめします。
SEOとは異なりどうしてもコストがかかってしまいはするものの、広告を上手く活用することでスピード感を持って売上向上に繋げることが可能になります。
お買い物マラソン中については基本的はRPP広告(+広告費に余裕があればクーポンアドバンス広告)の運用を行ってみることが良いでしょう。
理由としては先ほどもお伝えしましたが、目的買いだけではなくポイントアップのために「ついで買い」するユーザーも一定数いますので、ある程度検索時に露出しておくことで購入につながりやすいからです。
ただし、お買い物マラソン期間中は「CPCを5~10円」程度上げておかなければ広告露出がされなくなってしまう可能性がありますので、必ず運用型広告の活用時は細かなCPC調整をおこなっておくことをおすすめします。
ここまではお買い物マラソンでアクセス数を上げる具体的な施策をご紹介してきましたが、ここからはお買い物マラソン中に転換率を高める方法についてご紹介します。
主な転換率向上施策としては下記です。
まずは店舗でも独自でポイントアップをおこなっておくことをおすすめします。
お買い物マラソンでは基本的に競合店舗も店舗独自のポイントアップについてのキャンペーンをほとんどの場合おこなってくると思っておいてください。
以下は「割引シール」の例ですが、恐らく最初にこの画像を目にしたときに目についたのは割引シールのある商品かと思います。
このように楽天市場では割引同様、多くのユーザーがポイントを見て商品を購入する傾向にあるため、ポイントアップの該当商品が選ばれる傾向にあります。
ただし当然ですが自社原資のポイント運用になるため、お買い物マラソン期間中すべてでポイントアップを行えるとは限らないかと思います。
そのような場合には、お買い物マラソンと「5と0のつく日」が重なるタイミングだけでもポイントアップキャンペーンを実施してみることをおすすめします。イベントが重なるタイミングについては、ユーザーのアクセス数と購入率が上がる傾向にあるため、効果的に施策の運用が可能になるでしょう。
上記の独自キャンペーン同様に、送料無料のキャンペーンを行うことは転換率に大きな影響を与えます。
むしろ送料が高い商品については購入されないと思っていただいてもいいくらい、楽天では送料が転換率に強く影響をしてきます。
入口商品だけなど、広告費用だと割り切って送料無料の設定をしておきましょう。
そしてお買い物マラソン期間中に使えるクーポンを発行しておくことも有効な施策です。
クーポンを発行しておくことで、ポイントに加えてお得感を演出することができますので、自社将補員の魅力を訴求できるほか。発行するクーポンによってはリピーター獲得にも繋げることができます。
主にお買い物マラソン期間中におすすめなクーポンは以下になります。
また商品名(SEOには関係ありません)や商品画像を変更しておくこともおすすめです。
商品名にはキーワードを入力するだけではなく、以下のような記号をいれることで目に付く訴求を行うことができますので、入れておきましょう。
また商品画像についてはお買い物マラソン期間中のみ、マラソンの文言が入った商品サムネイルに変更するなどの工夫を行っておいても良いかと思います。
本記事では出店者様むけに「楽天市場のお買い物マラソン対策」について解説しました。
記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。
弊社では、お買い物マラソンなどのイベント運用はもちろんのこと、楽天市場に関するほとんどの業務を代行可能ですのでお困りの際は一度ぜひご連絡くださいませ!
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