Amazonの在庫切れは超危険!6つのリスクと対処法を徹底解説!

更新日:2024/07/25
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弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、Amazonの在庫切れのリスクとその対処法について徹底的に解説をしていきます。

Amazonにおける在庫切れは自社ECサイトや他のECモールよりも非常に大きいリスクがあります。

通常、自社ECや他のECモールなどで起こしてしまうと、お客様が該当の期間商品を購入することができなくなるという機会損失は発生しますが、それ以上何か機会損失が発生するということはありません

ただAmazonでは「カート」を失ってしまったりと、ただの機会損失で終わる以上のリスクが発生してしまう可能性もあります。

基本から在庫切れに潜むリスクを理解していきましょう!

また弊社ではAmazonについて無料でご相談会を毎月5社様で承っています。是非なにかAmazonについて相談がある際はご連絡くださいませ!

Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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Amazonの在庫状況について振り返り!

まずAmazonの在庫切れリスクについて学ぶ前に、Amazonの在庫の種類を抑えておきましょう。

※特に必要がない方は読み飛ばしてください。

1. 在庫あり

少なくとも1つの物流センターに在庫がある商品の場合を指しています。その場合、数時間から数日以内に該当商品の発送準備を開始します。

2. 通常2-3日以内に発送

近隣の卸売業者から取り寄せる商品の場合が該当します。この場合、注文日から2 – 3日以内に該当商品の発送準備を開始します。

3. 通常○-○週間以内に発送 / 通常○-○か月以内に発送

近隣以外の卸売業者から取り寄せる商品の場合を指します。この場合、注文日から記載の期間以内に該当商品の発送準備を開始します。

ただし「通常○-○か月以内に発送」の場合、品薄のため取り寄せ期間が長期に渡る場合が多いです。

4. 発売前/予約注文可

最新の発売日情報がその商品詳細ページに表示されている商品の場合が該当します。該当発売日以降に該当商品を発送します。

5. 一時的に在庫切れ

現時点では「在庫がない状態」ではあるものの、ご注文自体は可能な商品の場合が該当します。この場合Amazonは、提供元から必要な情報が届き次第、お届け予定日をEメールにてお知らせします。

6. 現在お取り扱いできません(在庫切れ)

現時点では注文をお受けできず、在庫を再確保できない可能性のある商品の場合が該当します。 つまり物流センターにも仕入先にも商品がないという意味になります。

在庫切れで注文もできない場合については、該当商品が購入可能になると通知されるよう登録できます。

人気商品については同じ様に購入できるようになるのを待っているAmazonユーザーも多くいることが予想されるため、必ず購入出来るわけではないことに注意が必要です。

Amazonの在庫切れによる6つのリスクとは?

ではここからAmazonでの在庫切れで発生するリスクをご紹介していきます。

冒頭でもご紹介しましたが、Amazonでの在庫切れは「ただ購入でない期間があるという機会損失が発生して終わる」というわけではありません。

しっかりと在庫切れのリスクを把握していきましょう!

結論、以下が在庫切れのリスクになります。

在庫切れのリスク①:機会損失の発生

在庫切れのリスク②:カートボックス獲得権を失う

在庫切れのリスク③:広告が非表示になる

在庫切れのリスク④:商品ランキングが下がる

在庫切れのリスク⑤:Amazon SEOに悪影響になる

在庫切れのリスク⑥:信頼を失う

Amazonでの在庫切れが持つリスク①:機会損失の発生

とはいえ、1番はやはり「売上の機会損失の発生」でしょう。

お客様が商品を検索して見つけていただいても、在庫切れの場合売上に繋がりません。

在庫切れの場合、お客様からしても、自社からしても機会損失が発生してしまいます

また、興味が非常にある商品を除いて、お客様が再度自社のAmazonページに来訪してくださる可能性は低いです。特にリピート商品の場合は将来の売上を失うリスクもありますので、在庫切れに特に注意することが必要です。

Amazonでの在庫切れが持つリスク②:カートボックス獲得権を失う

2つ目は「カートボックスの獲得権を失うこと」です。これはAmazon特有かと思いますが、自社のAmazon運営において非常にクリティカルな問題になります。

多くの場合、Amazonでは同一商品に相乗りという形で複数の商品が販売されています。そしてほとんどの場合、Amazonユーザーは特に何も気にすることなく、1つ目のカートに表示されている商品から購入をしています。

つまりAmazonではカートボックスの取得ができるかどうかということが売上に大きく関わってくるのですが、在庫切れの場合上位に表示がされなくなってしまうため、売上が上がりにくくなってしまいます。

ちなみにですが「在庫数」についてもある程度カートボックス取得に関わっているとのことですので、在庫切れを起こさないのは前提だとしても、あまりに少ない数でAmazon在庫を管理するのは辞めたほうが良いです。

Amazonでの在庫切れが持つリスク③:広告が非表示になる

3つ目は「広告が非表示になってしまうこと」です。Amazonの広告ロジックの関係上、在庫切れの商品については広告の表示がされません

当然かと思いますが、Amazonからしても「広告を見てページに遷移したが、在庫切れで購入できなかった」というユーザーがいた場合、顧客満足度にも影響しますのでその様な仕様になっているとのことです。

在庫切れの商品については在庫を入れて少し時間が立つと再び広告は配信されますが、広告が配信できていない無駄な時間が発生してしまいますので、在庫切れを起こさないように注意しましょう!

Amazonでの在庫切れが持つリスク④:商品ランキングが下がる

4つ目は「検索順位が下がり、商品ランキングにも影響を与えること」です。

Amazonでは「人気の商品」や「売れ筋ランキング」など、商品の売上や売上件数によって変動するランキングが存在しています。

在庫が切れている期間はこのランキングに掲載される確率が限りなく小さくなりますし、もしランキングに現在表示されている商品がある場合、大幅に順位が下がってしまうことは間違いありません。

またAmazonには[ベストセラー]のタグが表示されることもありますが、このタグも競合に取られてしまうリスクが高くなります。ベストセラータグが付いている商品については他商品と比較しても転換率が高く、必ず保持していくことが重要です。

Amazonでの在庫切れが持つリスク⑤:Amazon SEOに悪影響になる

5つ目は「SEOにも悪影響を与えること」です。

Amazonは在庫切れの商品を検索結果に表示しません。そのため、再度在庫を入れたとしてもその間に販売実績を伸ばしている商品があった場合、SEO順位を戻すことが非常に困難になってしまいます。

また実はAmazon公式でも在庫数と検索結果アルゴリズムは関係していると公言されているため、在庫切れリスクを減らしていくことがAmazon運営で非常に重要になります。

Amazonでの在庫切れが持つリスク⑥:信頼を失う

そして最後はやはり「顧客の信頼を失ってしまうこと」です。

型番商品であれば他の企業から商品が購入できますので、その後の工夫次第でなんとかカートボックス再取得を目指すこともできますが、オリジナル商品であればそういうわけにはいきません。

一度の在庫切れであれば正直なところユーザーが思い出したタイミングで再度アクセスをすることがあるかもしれませんが、再度アクセスをした際に在庫切れが続いていると確実に同じ様な競合の商品を購入します

最近ではオリジナル商品と言っても、ほとんどの場合に競合がいることを改めて思い出し、Amazon運営をしていくことが重要です。

Amazonで在庫切れを起こしたときの対処法

在庫切れを起こさないことが最善ではあるものの、外部環境の変化や急遽爆発的売上が伸びてしまうなどで在庫切れを起こしてしまう可能性もあるかと思います。

その様な場合にはただAmazonを見ているだけではなく復活のための「対処」をしておく必要があります。

それは「入荷予定日」の入力です。

いますぐ該当の商品を購入したいと考えているユーザーが離脱してしまう事実は変わりませんが、急ぎではないユーザーからの購入を再度促すチャンスにもなります。

ただし、入荷予定日設定には条件もありますので、ここからご紹介をしていきます。

1. 入荷予定日の設定条件

入荷予定日を設定できる商品の条件には以下があります。

これらすべてを満たす商品のみが在庫切れの際に入荷予定日を設定することができます。

①30日以内の発送が可能であること。

②FBAを利用せず、自社で出荷できること。

③本・メディア・ビデオ・DVDに該当する商品でないこと。

本とメディアとビデオ、DVDについてはAmazonの規定の関係上、注文確定日から2 営業日以内の発送が必須であるため、入荷予定日の設定は することができません 

2. 入荷予定日の設定方法

入荷予定日は Amazonセラーセントラルより以下の手順で設定することができます。 

①在庫の「在庫管理」メニューを選択

②該当商品の「詳細の編集」を選択

③「出品情報」タブで、商品の「入荷予定日」欄に日付を指定

④「保存」して完了

Amazonでの在庫切れを防ぐ5つの方法について

ではここからは Amazon での在庫切れを未然に防ぐ 5つの方法をご紹介します。

結論、以下の5つで未然に在庫切れを防ぎましょう!

①売上予測

②在庫管理の仕組みづくり

③在庫コーチを活用する

④FBA以外に自社での発送も検討する

⑤在庫が無くなりそうなタイミングのみ広告配信を止める

①売上予測

まずは 売上予測をしっかりとしていきましょう。

 Amazonのセラーセントラルより昨年度の売り上げや過去数ヶ月の売上、イベント時の売上などをしっかりと分析していくことが重要です。

自社の製品がいつ、どれだけ売れるのかを予測していくことで、必要な在庫数も分かりますので、在庫切れのリスクを回避することが可能です。

②在庫管理の仕組みづくり

売上予測にも付随しますが、長期休暇やAmazonプライムデーの前には在庫を多めに補充しておくことが重要です。そして在庫が切れそうになったらすぐに補充できる体制を作っておくことも必要でしょう。 

また、Amazonでは「在庫補充通知」を設定することも可能ですので 積極的に活用していきましょう。

 

③在庫コーチを活用する

3つ目は 在庫コーチの活用です。 

在庫コーチでは以下の実績が調べられます。 

・過去30日間の販売数

・過去14日間の販売数

・現在の在庫数

Amazon に出店して間もない店舗様については上記の数字を目安に発注予測を立てておいて問題ないでしょう。

④FBA以外に自社での発送も検討する

セール期間中や売上が大きくなりそうなタイミングに限った話になりますが、 自社発送の手配も検討しておきましょう。

FBAだけだと、在庫切れが発生した際に倉庫に在庫発送をする日数もかかってしまうからです。 FBA の在庫が急になくなってしまう、そのようなリスクを事前に減らしていくことも重要です。 

⑤在庫が無くなりそうなタイミングのみ広告配信を止める

そしてあまりお勧めしませんが「在庫がなくなりそうなタイミングのみ広告配信を止めること」も検討して良いかと思っています。

前述もしていますが、 Amazon の在庫切れはSEO 順位にも大きく影響しておりますので在庫がなくなってしまうよりはまだマシという対応になります。

もちろん広告配信を止めるとしばらくは売り上げが下がっていきますが、在庫がしっかりと入ったタイミングで 改めて広告をかければ良いかと思っています。

Amazonで在庫切れした後には広告の強化が必須です

在庫切れした後は 広告を活用してしっかりと再度自社製品についてアピールしていくことが重要です。

スポンサープロダクト広告で、商品の露出を最大化

もし、まだ 広告を試されていない際には スポンサープロダクト広告に出稿してみることをお勧めしています。

スポンサープロダクト広告を用いることで Amazonで目立つ位置に商品を表示することができますので 商品露出に直結します。

在庫がなくなるということはその商品に多くのAmazonユーザーが興味を持っていただいている証拠になります。しっかり 広告を打っていくことでさらに 売上の拡大につなげていくことが重要です 。

Amazonの運営にお困りならFinnerにまずは相談!

Amazon 運営における在庫管理方法はもちろんのこと、売上が上がらない、店舗運営が効率的に回らない、そもそも リソースが足りないといった場合については是非 弊社にご相談ください。

FinnerではAmazon の売り上げを上げるために必要な施策をご提案させていただく コンサルティング業務 や Amazon 運営のすべてを代行することが可能です。

何かお困りごとがあればまずはFinner(フィナー)へご相談ください。

まとめ

本記事では「Amazonの在庫切れのリスクとその対処法」について解説しました。 

記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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