楽天市場の39ショップって何?発送先が沖縄や離島、北海道だった場合の対策も解説!

更新日:2024/06/28
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弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、楽天39ショップについて徹底的に解説をしていきます。

楽天市場に出店してから間もない出店者の皆様からすると以下のような疑問も出てくるかと思います。

『39ショップに加盟となったけど配送料が高い沖縄とかはどうなるの?』

『他の店舗は沖縄や離島の楽天ユーザーに商品を買ってもらえる工夫はしてるのかな?』

39ショップは楽天市場ユーザーからすると非常にメリットがあります。39ショップの基本と概要を理解しつつ、うまく活用して楽天店舗の売上向上に繋げていきましょう!

では39ショップについてご紹介していきます!

Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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楽天市場の39ショップって何?

まず、沖縄や北海道の話に入る前に39ショップの基本から理解していきましょう!

もし『わかってるから必要ないよ!』と思われる方はこちらは読み飛ばしていただいて結構です。

楽天市場の39ショップって概要について

楽天市場における39ショップとは上記画像の通り『送料無料ラインが3,980円に設定されている楽天市場の店舗様』のことを指しています。

この39ショップですが転換率に大きく寄与するとのデータも有り、2024年2月現在では楽天店舗5.7店舗の内、約95%が39ショップに参加しています。

送料無料ラインに対応しているショップは「39ショップ」のアイコンが表示されますが、今ではほとんどのお店が39ショップに加盟済みのため、アイコンがついていない店舗を探すのが難しいくらいになりました。

基本的に新規で楽天市場に出店する場合には39ショップへの加盟は必須になっていると考えていただければと思います。

そもそも楽天39ショップができた理由を振り返り!

ともと楽天39ショップができた理由としては、シンプルに言うと上の画像左のように『楽天市場に出店しているそれぞれの店舗で送料無料のラインがバラバラだったためユーザーが混乱してしまう可能性があったから』です。これは転換率にも影響が出ていたとも考えられています。

そこで楽天はそのため3,980円という送料無料ラインを定めて、このプロジェクトに参加した店舗に対して「39ショップ」と認定を出すこととしました。

結果として前述している通り、現在では95%以上の店舗が39ショップに参加しているという状況です。

楽天39ショップ対象外になるパターン

ただし、39ショップの対象外になるパターンもあり、その場合には39ショップのアイコンが付きません。具体的には『クール便や大型便、特定送料、単品配送』である場合、39ショップのアイコンがつかなくなっています。

クール便や大型便は馴染みのある単語かと思いますが、特定配送とは何を指すのでしょうか?

ここでいう特定送料とは、39ショップに参加していない店舗の商品や一部の酒類、商品の発送元が沖縄や離島の商品、本・CDのことです。

「特定送料」設定がされている商品は、商品ページ、買い物かご、注文確認画面で「特定送料」と表示されますので、楽天ユーザーも不信感なく購入に進むと考えられます。

発送先が沖縄や離島、北海道だった場合39ショップはどうなるの?

では、ここから本格的に発送先が沖縄や離島、北海道、その他一部地域について、送料はどうなるのか見ていきたいと思います。

沖縄・離島・一部地域の発送は39ラインが異なる

結論、沖縄・離島・一部地域への配送は39ショップであっても3,980円で送料無料にはなりません

沖縄や離島、一部地域については送料負担が大きいことが理由で、例外としてショップ内の購入合計金額が9,800円(税込)以上の場合に、送料無料になります

一部地域とは、北海道の中でも奥尻郡や利尻郡などを指していますが、詳細は以下の楽天ヘルプよりご確認をいただくことをおすすめします。

↓↓一部地域の詳細については以下の楽天ヘルプをご確認ください↓↓

【送料無料ライン/39ショップ】楽天市場で「沖縄・離島・一部地域」として設定されている地域一覧(2023/7/31更新)

https://ichiba.faq.rakuten.net/detail/000013834

沖縄や離島、北海道(一部地域)の方々にも楽天で購入いただくための対策2選!

ただ店舗様や商品によっては沖縄や離島に住んでいる方々をターゲットにすることもあるかと思いますし、そもそもその様な地域の方々から100%購入がないとは言えません。

そこでここからは、自社で出来る『沖縄や離島、北海道の一部地域などにお住まいの方々にも購入いただけるような施策』をご紹介していきます!

対策1.  まとめ買いでオトクなセットを作っておく

対策の1つ目は「まとめ買い」のお得セットを作っておくことです。

39ショップの条件は『同一商品』であることと『同一ショップ』であることです。

少し文字だと複雑なので、図にしてみました。ぜひご確認ください。

前提として下記は39ショップ対象になりますが、

・当然ですが「9,800円を1商品で超えている際」

・同一ショップ内でAという3,300円の商品を3つ購入した際」

・セット(まとめ買い)商品合計が9,800円を超えている際

下記は39ショップ対象になりません

・同一ショップ内でAという3,300円の商品+Bという6,600円の商品を購入した際」

・Xという店舗でAという3,300円の商品+Yという店舗で同じAという3,300円の商品2つ購入した際」

・Xという店舗でAという3,300円の商品+Yという店舗でBという6,600円の商品を購入した際」

これらの理由から、もしも該当の地域への購入を促したい場合は『まとめ買い』もしくは9,800円(税込)を超える『セット商品』を作っておくことをオススメします。

上記の図のように靴ではさすがにセット商品がないかもしれませんが、化粧水の4本まとめ買いで安くなるセット商品などを1つ作っておけばよいでしょう。

対策2.  一部商品について送料無料設定を行う

2つ目は粗利が高い商品、入口商品、リピーター商品だけでも(自社独自で)送料無料にすることです。

もちろん一時的には送料が高い地域は特に損失になる可能性もありますが、しっかりとLINE登録で300円offなどのクーポン発行がされるキャンペーンなどを同時に打っておくことで、リピーターの獲得につなげていくことをおすすめします。

以下はスーパーSALE時のLINEクーポン発行からリピーターにつなげるイメージです。

沖縄・離島・一部地域の方からのクレーム防止のためにできること

1. 会社概要のページに送料の注意点を記載

これは購入いただくためのノウハウではないのですが、楽天市場店舗の会社紹介ページに以下の文言を入れておくことをオススメします。

沖縄・離島については別途追加料金を請求させて頂きますので、予めご了承下さい

一言入れておくだけで問い合わせも減りますので、まだ入れていない店舗様は入れることをおすすめします!

2.  LINE配信時に絞り込み配信を行う

例えば皆様の店舗でも「自社独自で送料無料キャンペーンを施策として行うこと」もあるかと思います。

その際におそらくあまりにも送料が高くなる地域には除かれることもあるかと思いますが、その様な場合には一括配信を行わない様に気をつけましょう!自店舗のイメージも下がりますし、該当の地域に住むお客様にとっても良い情報提供にはなりません。

R-SNSのLINE配信で絞り込めるユーザーの属性は以下ですのでぜひ参考にしてみてください。

・性別

・年齢

・都道府県

・友だちになってからの日数

・任意のメッセージの既読

・クリック有無 を選択できます。

楽天39ショップでよくいただくご質問

ここからは楽天39ショップでよく頂く質問をまとめました。

1. アクセス数と転換率の向上に直結するの?

結論、現在ではほとんどアクセスや転換への影響はなくなったと考えていただいて良いかと思います。

例えば以下の図は楽天市場内で『水』と検索した際の検索一例です。

この様に39ショップのアイコンが表示されるため、ユーザーからするとどの店舗が対象ショップなのか一目でわかるようになっています。ただ、この様にほとんどすべての店舗に39ショップのアイコンがついているため、アイコンがあったとしても他店舗との差別化にはなりません

一方で、逆に他のほとんどの店舗が39ショップであるため、39ショップでない場合にはアクセス数・転換率が大幅に下がってしまいます

参考:Amazon primeがもたらした送料無料の影響

最近では楽天市場ではAmazon(Amazon prime)を同時に使っているユーザーがほとんどです。

そのため楽天市場でもユーザーはECモール活用時に送料無料(かつ届く日が翌日など)を期待することが非常に多くなりました。

皆様も最初に商品を検索して、いざ購入画面に行ったとしても「うわ、送料かかるじゃん。結局合計すると高くなるじゃん」となった経験が一度はあるのではないでしょうか?おそらくその様な場合は、もう一度ページを戻って『送料無料』の商品を探すかと思います。

その様に送料が昨今Amazon primeの影響もあり、ECモールの転換率に多大な影響を与えています。

2. 39ショップ限定のキャンペーンってなに?

楽天39ショップ限定のキャンペーンとは、専用ページからエントリーすることと、39ショップ店で3,980円以上購入することを条件に、ポイントが2倍になるキャンペーンです。

本キャンペーンの開催時期については楽天お買い物マラソンや楽天スーパーSALEと同時に開催されることが多いようですが、基本的にはタイミングが不明です。

ただし、お買い物マラソンで言うと月の前半に開催されるマラソンの初日~終了日までと楽天スーパーSALEの2日目~終了日まで開催されているケースが多いようです。

まとめ

本記事では「楽天市場の39ショップ」について改めて詳しく解説しました。 

記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。

Finnerは元楽天の代表の元、ECモールの出店から集客、分析や戦略立案、作業代行までご支援を行っております。

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Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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