弊社はECモールのご支援を中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の業務で培ったノウハウから、SKUプロジェクト対応後の楽天内のCSV商品一括編集機能について徹底的に解説をしていきます。
対応前とは少しCSVファイルが変わっていたりするので、細かくご紹介をしてまいります。
Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
まずは楽天のCSV商品一括編集機能の概要など、前提からご紹介していきます!
楽天市場のCSV商品一括編集機能とは「楽天市場での業務(運営)を効率化するためのツール」で、出品している商品に関する情報をCSVファイルで一括編集できるようにする機能を指しています。
たとえば自社で「ポイント5倍になるセール」を行うときなどは以下の画像のように【ポイント5倍】と自社の該当商品名の冒頭に付けて他社の商品との差別化を図りたいと考えるかと思います。
その様な場合にCSV商品一括編集機能を活用することで一括で商品名などを変更することができます。
もちろん商品数が少ない場合は手動でも問題ありませんが、商品数が多くなるにつれて手動で行うことが手間で膨大な時間もかかってきます。
月額10,000円(税込11,000円)の利用料金がかかる有料サービスですが、個別での商品登録の手間などを考えると大幅に効率的に作業ができるようになりますので、非常にオススメのサービスです。
楽天のCSV商品一括編集機能には大きく3つに分かれています。
①商品更新用CSVファイル(normal-item.csv)
②商品削除用CSVファイル(item-delete.csv)
③カテゴリ登録用CSVファイル(item-cat.csv) ※継続※
過去には以下の3つに別れておりましたが、SKUプロジェクト対応後はCSVファイルが変更になりました。
・イベント時に商品情報を一括変更できる【item.csv】
・選択肢や注意書きを一括で追加できる【select.csv】
・商品のカテゴリを一括で付け替える【item-cat.csv】 ※継続※
新規での商品登録や、SKU登録、商品オプション登録を一括で行うことができたり、現在楽天市場内に登録している商品についてのSKUの販売価格や在庫数、商品の販売期間などを一括で更新することができます。
このファイルは非常にシンプルで楽天市場内に登録している商品について、そもそもの商品の一括削除や、SKU・商品オプションについても一括で削除することができます。
あまり活用されることはないかと思いますが、このファイルを用いることで楽天市場に登録されている各商品のカテゴリ登録や削除、カテゴリ内の優先順位設定などを一括で編集できるようになります。
ざっと確認できるように、楽天のCSV商品一括編集機能でできることとできないことを一括でまとめさせていただきました!ぜひ参考までにご確認ください!
CSV商品一括編集機能のメリットは大きく4つあるかと思います。
1. 商品情報が効率よく管理できる
2. セールやイベントに余裕を持って対応できる
3. 施策を楽に行い、効果検証時時間を充てられる
4. 使い慣れたExcelで作業をおこなうことができる
いずれにせよCSV商品一括編集機能を活用することで全ての「作業時間」が大幅に削減されることがメリットです。
EC運営は「運用作業」と「戦略立案」に大きく業務が別れますが、無駄な作業の時間を短縮して、戦略立案(および分析業務)に時間をあてられるようにしていくことが非常に重要です。
CSV商品一括編集機能のデメリットは大きく2つあるかと思います。
1. 年間12万円の利用料金がかかる
2. 一括での編集なので、商品情報が消える可能性がある
CSV商品一括編集機能の料金については触れてきたとおりですが、CSVでの作業時間削減は従業員の給料をシンプルに時給換算しても十分に元が取れる価格かと思います。
ただ注意が必要なのが、商品情報が消えてしまうリスクです。
このリスクの回避方法などは後述しております。
基本的にCSV(≒Excel)での操作になりますので普段慣れたツールということもあり、楽天市場のRMSを触ったことがない補佐で入ってくれている方がいる場合には「タスクとして非常に振りやすい」というメリットもあります。
弊社ではコンサルティング(ディレクション)と実運用を分けて分業制を行っているのですが、ディレクションの最終確認の際にCSVで一覧で見ることでミスを確認しやすく、現在まで大きなミスのない運用を行うこともできています。
また楽天以外のモールを複数運営しているケースにも非常にオススメです。各項目をまとめて管理ができますので、ミスが減り、より効率的なモール運用が可能になります。
ではここからは利用開始までのステップをまず見ていきます。
楽天のCSV商品一括編集機能を活用するにあたって準備するものは以下の大きく2つです。
ExcelやAccessなど、CSVファイルを編集できるソフトが必要になります。店舗ナビではAccessを推奨していますが、弊社でもExcelを使用しており問題有りません。
難しい言葉のように聞こえますが、要は「CSVファイルをダウンロード・アップロードするためのソフト」です。
CyberDuckなどが有名で、無料で利用することができます。先にダウンロードしておきましょう!
またその他当然ですが、先程ご紹介差し上げていたように月額で11,000円(税込)が必要になりますので会社で稟議が必要な場合などには事前に予算の確保を行っておきましょう。
※CSV商品一括編集の解約時※
申込後は以下のように画面が変わり、CSV商品一括編集機能についてはこの画面から解約を行うことが可能です。
前述しているように各種CSVのダウンロードやアップロードには「SFTPソフト」が必要になります。
簡単に以下設定できるので、お試しくださいませ。
◯転送プロトコル
SFTP
◯ホスト名とポート番号について
詳しくはこちらの店舗Naviをご確認ください。
ダウンロードしたソフトによって手順が変わります。
※要RMSログイン
CyberDuck(サイバーダック)の場合
https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046867?scid=wi_man_syncsearch
WinSCP(ウィンエスシーピー)の場合
https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046866?scid=wi_man_syncsearch
◯ユーザー名とパスワード
CSV商品一括編集機能の申込み完了時に表示されたユーザー名、パスワードを入力
ではこれで各種設定が終わりましたので実際にCSVファイルをダウンロードしていきましょう!
本画面でCSVに抽出したい項目を選択し、ダウンロードを行うことができます。
ちなみに、まだ商品の登録を行っていない店舗様は何かテスト的に1つ商品を登録して、CSV上にどの情報が反映されるか確認をしてみることをおすすめします。
ダウンロードしたファイルについてはExcelやAccessを使ってCSVの編集を行い、SFTPソフトを活用してCSVファイルをサーバーにアップロードするという流れです。
では実際に登録が終わり、活用できる状態になったところで、どの様に各種店舗がCSV商品一括編集機能を活用して業務効率化を行っているかご紹介していきます!
これはCSV商品一括編集機能の【normal-item.csv】を活用すると可能です。
イベント時の利用がやはり1番多くなるかと思います。
弊社でもこの機能は非常に活用していますが、イベント時にCSV商品一括編集機能を活用して一括で商品情報を更新しています。
例えばお酒を扱っている店舗様ですと、お花見の時期になると「花見」「はなみ」などの文言を全ての商品に挿入するケースもあるかと思います。
また楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどのイベント時には商品価格の変更やポイントの変更なども行うかと思いますが、一括でnormal-item.csvを活用することで変更することができます。
楽天はイベントも多く、いちいち商品情報を変更していると面倒なのであまり商品の変更や価格の変更がない場合にはイベントごとにCSVファイルを用意しておいて、差し替えるだけにしておくのもオススメです。
これもCSV商品一括編集機能の【normal-item.csv】を活用すると可能です。
基本の活用ですが、50点を超える商品を登録する際などは確実にCSV商品一括編集機能を活用したほうが良いと思います。
商品登録は場合にCSV商品一括編集機能を使っていない場合、平気で数日から数週間かかってしまいます。
もちろん専業で商品登録だけを行っていればそこまで時間もかかりませんし、慣れていれば問題ないですが、楽天市場の店舗運営を任された担当者様の業務は多岐に渡るかと思います。
もし商品登録にあまりに時間がかかっている場合は弊社でも商品登録作業の代行業務も行っておりますのでお気軽にお声がけくださいませ。
これはCSV商品一括編集機能の【normal-item.csv】を活用すると可能です。
CSV商品一括編集機能の活用で選択肢を一括編集することができますので、選択肢の活用によって自社の業務負担を減らしていくために活用している店舗様もいらっしゃいます。
いくつか参考までに問い合わせやキャンセルを減らすための選択肢を乗せておきます。
ただし選択肢が多すぎると、転換率にも影響が出る可能性がありますので、多くても3つ程度の選択肢に留めておきましょう。
これもCSV商品一括編集機能の【normal-item.csv】を活用すると可能です。
以下のような形でLINEクーポンへの誘導が可能です。
特にリピーターが多い商材では配置しておくことでLINE登録者の向上が期待されます。
こちらも転換率に影響が出る可能性があるため、商品選定やタイミングなどは考慮して配置する必要があります。
ただ、楽天市場ではメルマガ配信かLINE配信の基本的に2択しか直接的に楽天ユーザーにアプローチを行うことができませんのでLINE登録者を増やしておいて損はありません。
これはCSV商品一括編集機能の【item-cat.csv】を活用すると可能です。
基本的にはカテゴリの変更を行うことはないかもしれませんが、カテゴリの再編を行う際などには重宝される機能です。
よくあるケースとして美容系商材の「ビール」を取り扱っている店舗様で、「外国産クラフトビール」を自社商品に追加しようと考えている際に「国産クラフトビール」と「外国産クラフトビール」でカテゴリを分けようと考えているケースなどには活用できるかと思います。
CSV商品一括編集機能を活用することで、カテゴリ間の移動も楽になりますので非常にオススメです。
CSV商品一括編集機能を利用する際には『必ず商品情報のバックアップ』を行ってください。
方法は以下の2つでバックアップを取っておくことをおすすめします。
①あらかじめ全ての商品情報のバックアップを取っておく
②ダウンロードしたCSVファイルをコピーして保存しておく
CSV商品一括編集機能は一括で商品情報の変更ができるため、非常に便利な一方でたとえば価格など1行ずれてしまうだけで意図せず大きな変更になってしまいます。
ただ、バックアップがあれば再度アップロードするだけでもとに戻せるので、自社の作業マニュアルなどに必ず入れておいてください。
ただ情報の反映には多少の時間がかかるため、基本的には一瞬で変わるということはないのでご安心いただければと思います。(特にスーパーSALE時はおそらくサーバーの関係でその傾向にあります。)
本記事ではSKUプロジェクト対応版として「楽天のCSV商品一括編集機能」について解説しました。
記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。
弊社では今回ご紹介した商品情報の編集・管理運用代行はもちろんのこと、分析業務や戦略立案、運用の代行まで楽天市場に関するほとんどの業務を代行可能です。
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