Amazonスポンサーディスプレイ広告とは?基本から特徴やメリデメを解説!

更新日:2024/10/24
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弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウからAmazonのスポンサーディスプレイ広告について徹底的に解説をしていきます。

Amazon広告については検索連動型広告が主流のように感じられるかと思いますが、スポンサーディスプレイ広告というディスプレイ型の広告も非常に有効な広告になります。

スポンサーディスプレイ広告は掲載場所も非常に多く様々なターゲティング手法を活用できますので、今までアプローチができなかった新規顧客へのリーチが可能です。

基本からAmazonのスポンサーディスプレイ広告を理解して、施策の一つとして活用できるようにしていきましょう!

弊社ではAmazonの新規出店や売上アップに悩まれている方を対象に無料で相談会を行っています。ぜひご興味があればお申し込みくださいませ!

また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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目次

Amazonのスポンサーディスプレイ広告とは?

Amazonのスポンサーディスプレイ広告の概要

Amazonのスポンサーディスプレイ広告とは、興味関心や過去の行動データをもとにターゲティングして配信を行うことができるディスプレイ広告になります。

Amazon内で言うと商品の詳細ページやカスタマーレビュー、商品検索結果ページ、おすすめ商品の下の広告枠や、Amazon以外でもTwitchやIMDbなどの外部アドネットワークにも表示される広告になります。

スポンサーディスプレイ広告は自社の商品に興味関心が高いと判断される新規のオーディエンスにアプローチすることができたり、過去に購入に至らなかったユーザーに対して再度購入検討を促すリターゲティング要素を持っています。

他のスポンサー広告との違いについては、主にターゲティング方法になります。スポンサーディスプレイ広告の特徴は「人」にフォーカスを当ててターゲティングすることが可能です。

一方でスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告は検索連動型となっており、検索されたキーワードや特定の商品でターゲティングを行います。

スポンサーディスプレイ広告を簡単に言うと「Amazonのユーザーが持っている興味や関心を過去のAmazonの行動や購買データなどをもとに推察し、購入確度が高いAmazonユーザーに広告を見せること」ができる広告です。

検索連動型のスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告は「爆発的な売り上げが期待できるという広告ではありません」が、スポンサーディスプレイ広告をうまく活用すると「爆発的な売上が期待できる」そんな広告となっています。

スポンサーディスプレイ広告の掲載箇所

前述している通り、スポンサーディスプレイ広告は以下のような様々な場所に掲載されます。

掲載場所についてはトップページや商品ページなど、Amazonユーザーがスポンサープロダクト広告を出稿した商品について「トップページで見ただけの興味が低い状態」から、「競合の商品を見ている際などのそのカテゴリーにある商品に対して興味が比較的高い状態の時」まで、幅広く自社商品を訴求することが可能です。

Amazonスポンサーディスプレイ広告の表示形式

またAmazonでスポンサーディスプレイ広告の表示形式は2種類で、画像か動画を選択することができます

引用:Amazon広告キャンペーンマネージャー>スポンサーディスプレイ広告設定画面

画像について

画像は常に同じ内容が表示されますが、1つ以上の商品ページをリンク先として選択することができクリエイティブに画像を用いる広告のフォーマットになります。

もちろん1つの広告に対して複数の商品を登録することも可能です。ただし、複数登録した場合は商品についてはランダムで表示されます。

利用可能な画像のフォーマットは以下の通りになります。

・画像サイズ:1200×628ピクセル以上

・ファイルサイズ:5MB以下

・ファイル形式:PNG、JPEG、またはGIF

・コンテンツ:画像にテキスト、グラフィック、ロゴが追加されていません

動画について

スポンサーディスプレイ広告は動画形式で配信することも可能です。スポンサーディスプレイ広告を動画で配信する場合については画像と比べて、使用する動画の仕様が以下のように細かく設定されています。

・アスペクト比:16:9

・サイズ:1920×1080(最小)

・最大ファイルサイズ:500MB

・ファイル形式:H.254、MPEG-2、MPEG-4

・長さ:6~45秒

・フレームレート:23.976、24、25、29.97、29.98、または30fps

・ビットレート:1Mbps(最低)

・動画ストリーム:1つのみ

Amazonディスプレイ広告の金額と掲載条件

Amazonスポンサーディスプレイ広告の課金方式は2種類です

Amazonスポンサーディスプレイ広告の課金方法は2種類になります。

1つ目はビューアブルインプレッションと言って「ユーザーの目に見える範囲に表示されたインプレッション1,000回あたりの費用がかかる形式」です。2つ目は「クリック課金」になります。

またそれぞれの広告配信には以下の3つの最適化方法があり、課金方法については選択した最適化によって異なります。入札額の最適化についてはキャンペーンを設定する際に入力するため、後ほどご紹介いたします。

①リーチの最適化を図る場合:インプレッション課金

スポンサープロダクト広告で「広告の表示回数の最大化を狙う」ためにはこちらを選択してください。

②ページの訪問数最適化を図る場合:クリック課金

スポンサープロダクト広告で「該当ページへの訪問数と広告のクリック数の最大化を狙う」ためにはこちらを選択してください。

③コンバージョンの最適化を図る場合:クリック課金

スポンサープロダクト広告で「広告からのコンバージョンの最大化を狙う」ためにはこちらを選択してください。

Amazonスポンサーディスプレイ広告の利用資格・条件

そしてスポンサーディスプレイ広告の利用にはいくつか資格と条件が必要です。

1つ目は大口出品であるかどうか、2つ目はブランド登録を行っているかどうかです。

Amazonでは大口出品と小口出品の2種類から選択することが可能ですが、スポンサーディスプレイ広告を利用するには大口出品を必ず選択しなければなりません。

また多少面倒ですが「ブランド登録」を行っていることも必ず必要です。商標登録を行っていない場合はブランド登録について数ヶ月から半年ほど時間を要する可能性がありますので、スケジュールをしっかりと把握しながら進める必要があります。

Amazonのスポンサーディスプレイ広告を活用するメリット

ここまでスポンサーディスプレイ広告の概要についてご紹介してきましたが、「実際に利用するメリット」や「どのような場合に利用を検討すべき」なのでしょうか。

過去のユーザー行動など細かくターゲティングができる

まずAmazonのスポンサーディスプレイ広告の最大のメリットとしては過去のユーザー行動をもとに広告配信ができることです。

過去のユーザー行動についてはスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告では設定することができませんので、スポンサーディスプレイ広告ならではの強みになります。

また冒頭でもお伝えしましたがユーザーのリターゲティングを行うことも可能ですので、休眠顧客が多い場合などにはおすすめの広告になります。

爆発的な新規顧客の獲得の可能性がある

Amazonスポンサーディスプレイ広告は、スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告と異なり、爆発的に新規顧客の獲得ができる可能性があります。

理由としてはこれまでアプローチすることができなかった新規顧客に対してもリーチすることができるようになることです。

すでにご紹介している通り、過去の行動履歴をもとにAmazonのトップページや商品ページにも自社商品の広告が掲載されますので、スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告を活用しても売り上げに限界が来ているような店舗様には有効な広告だと考えられます。

掲載場所が広く商品への認知拡大が期待できる

Amazonスポンサーディスプレイ広告は掲載場所が非常に幅広いほか、外部サイトにも広告を表示することができますので非常に広範囲に商品やブランドをアピールすることができるようになります。

そのためAmazon内外から大きなインプレッションを獲得が期待され、ブランド認知に大きく貢献してくれるでしょう。

例えば自社が新しくプロテインを販売すると仮定して、まだ認知が足りていない際にはスポンサーディスプレイ広告などを活用して、まずはブランド認知の強化を行うことをおすすめします。

Amazonのスポンサーディスプレイ広告のデメリット

広告費用が高くなる可能性がある

スポンサーディスプレイ広告のデメリット費用(費用対効果・ROAS)になります。

スポンサーディスプレイ広告はAmazon内外の様々な箇所に掲載されますので、インプレッションだけ伸びてしまい、商品ページなどを作り込んでいない場合は、コンバージョンに繋がらないというリスクも考えられます。

Amazonスポンサーディスプレイ広告の有効な使い方について

ターゲティングを広げすぎない

詳しくは後述しますが、Amazonスポンサーディスプレイ広告ではターゲティングを広げすぎないようにしましょう。

ターゲットを広く設定すればするほどマッチしないセグメントも増加してしまう可能性があるため、費用対効果が低くなってしまう可能性が高いです。

広告予算の設定を明確にする

Amazonスポンサーディスプレイ広告の広告予算設定は非常に重要な要素です。広告予算をどのように設定するかによって広告パフォーマンスが大きく変わる可能性が高いです。

おすすめとしては売れ筋商品や期間限定の商品について予算を大きく配分して、均等に広告予算を割り振るのはやめておきましょう。

また特定の曜日や時間帯、具体的には土日の午前中の時間や夕方以降の時間に予算を集中することも検討して良いかと思います。その他だと月初や給料日前などについてもおすすめです

成約率を高めるために「タイムセールを同時に行う」

またAmazonスポンサーディスプレイ広告を活用する際には、タイムセールを同時に行うことも検討しましょう。

以下の画像のようにAmazonスポンサーディスプレイ広告では値引き表記やタイムセール表記などが掲載されます

正直なところ、ただ商品をスポンサーディスプレイ広告に掲載してるだけでは効果が最大限発揮されないのも事実です

インプレッション数ばかり増えてしまっているような場合はタイムセールの同時活用を行っていきましょう。

成約率を高めるために「FBAに登録する」

その他FBAに登録してPrimeマークを取得することも重要です。

以下の画像のようにタイムセール同様、Primeマークが掲載されます。

Primeマークについてはスポンサープロダクト広告だけではなく、通常時にもコンバージョンに大きく影響してきますので、可能であれば登録をおすすめします。

タイミング的には自社の商品数が50を超えてきた時については、弊社ではFBAの利用をおすすめしております。

スポンサーディスプレイ広告は2種類のターゲティングが重要です

主にAmazonスポンサーディスプレイ広告のターゲティングには2つの重要要素があります。

1つ目はコンテキストターゲティング。2つ目はオーディエンスになります。

コンテキストターゲティング

Amazonスポンサーディスプレイ広告を活用するにあたって重要なターゲティングの1つ目は「コンテキストターゲティング」です。

コンテキストターゲティングの中には「カテゴリ」と「個々の商品」の2つ要素があります。

・カテゴリ:選択したカテゴリー内の掲載枠に広告表示可能

・個々の商品:個別商品の詳細ページに広告表示可能

もちろんそれだけではなく絞り込みを用いることで、ブランドや価格帯レビューの数、配送方法など細かく条件をつけて広告配信の設定することができます。

オーディエンス

すでにご紹介している通りAmazonのスポンサーディスプレイ広告ではオーディエンスと言われるユーザーの属性を活用してターゲティングを行うことも可能です。

オーディエンスは以下の3種類があります。

①Amazonオーディエンス

新規見込み客向けに「Amazon内の購買履歴をもとにセグメント指定して」配信することが可能です。

②閲覧リマーケティング

過去(最大30日間)に「広告対象商品や類似商品・特定のカテゴリーを閲覧したユーザー向け」に配信することが可能です。

③購入リマーケティング

過去(最大30日間)に「広告対象商品や類似商品・特定のカテゴリーを購入したユーザー向け」に配信することが可能です。

ここからさらにオーディエンスは下記4つの大カテゴリに分類されます。

①インマーケット

インマーケットオーディエンスを使用すると、「売場内」にいて、最近特定カテゴリーの商品を購入したオーディエンスに働きかけることができます。

②ライフスタイル

Amazon内でのショッピング、IMDbの閲覧、PrimeVideoやTwitchのストリーミングなどのさまざまな行動が反映された、特定のライフスタイルを持つオーディエンスに働きかけることができます。

③興味・関心

頻繁に閲覧および購入する商品に基づいて、継続的に特定のカテゴリへの興味関心があるオーディエンスに働きかけることができます。

④ライフイベント

休暇に出かける予定がある購入者の「まもなく旅行」などの人生の瞬間に基づいて、関連商品の認知度と検討を促進する機会を提供しています。

Amazonのスポンサーディスプレイ広告の活用手順

ではここまででAmazonスポンサーディスプレイ広告について概要やメリット・デメリットについてご理解いただけたかと思います。

スポンサーディスプレイ広告についてはコンテキストターゲティングとオーディエンスで多少広告開始の手順が異なりますので簡単にご紹介していきます。

コンテキストターゲティング利用開始・活用手順

コンテキストターゲティングの利用開始手順は以下のステップです。

・キャンペーンを作成する

・スポンサーディスプレイ広告を選択

・広告掲載する商品を追加

・ターゲティングで「コンテキストターゲティング」を選択

・入札方法を選択する

・コンテキストターゲティングを設定

・キャンペーンを作成でキャンペーンを公開して完了

もしロゴや見出し画像といったクリエイティブの設定が可能な場合は、インプレッション数やコンバージョンにも影響が出てきますので、設定しておくと良いでしょう。

オーディエンス利用開始・活用手順

オーディエンスの利用開始手順は以下のステップです。

・キャンペーンを作成する

・スポンサーディスプレイ広告を選択

・広告掲載する商品を追加

・ターゲティングで「オーディエンス」を選択

・入札方法を選択する

・オーディエンスを設定

・クリエイティブを作成する★

・キャンペーンを作成でキャンペーンを公開して完了

Amazonの広告で早期に効果を出したいなら「Finner(フィナー)」にご相談を

もし効果的にスポンサーディスプレイ広告などの活用によって、スピード感をもって売上向上を狙っていきたいと考えているのであればAmazonのコンサルティング会社に相談をしてみることもおすすめです。

また「リソースがなく施策の実行できない場合」にはAmazonの運用代行に相談してみても良いでしょう。

「Finner(フィナー)株式会社」もAmazonのコンサルから広告運用代行まで幅広くサポートを行っており、戦略立案や分析から制作・施策実行まで一気通貫でご支援しています。

Amazon運用で心配な際は、様々なサポートを提供しておりますのでぜひ一度Finnerまでご相談ください。

まとめ

本記事では「Amazonのスポンサーディスプレイ広告」について徹底的に解説しました。

記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。

弊社では、Amazonに関するほとんどの業務を代行可能ですので一度ぜひ何かあればご連絡ください。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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