弊社はECを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。
今回は日々の業務で培ったノウハウから、楽天のRPP広告について徹底的に解説をしていきます。
楽天市場にはさまざまな種類の広告がありますが、RPP広告は楽天市場運営にあたって必ず抑えておかなければなりません。
ただ一方でEC運営を初めて行われる出店者様からすると、面倒でわからないということもありなかなか手が出しづらいのではないでしょうか?
そこで今回は以下のような疑問をお持ちの出店者様向けに基本からRPP広告について解説をしていきます。
後半にはおすすめの運用方法や効果の出し方などご紹介をしていますので、ぜひ最後までご覧になっていだけますと幸いです。
また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
ではまずRPP広告とは何なのか解説をしていきます。
RPP広告とは(Rakuten Promotion Platform)の略称で、上記の画像の通り[PR]が付いている広告を指しており、楽天市場ユーザーが楽天市場内の検索窓から検索したキーワードに対応して表示される検索連動型広告のことです。
2022年7月から新たに始まった広告でクリック課金型での運用が必要なため、GoogleやYahoo!のリスティング広告とよく似ています。
また、上記画像の通り楽天市場ユーザーが「シャンプー」と検索した際に、ピンクで囲った4つの[PR]付きシャンプー商品がRPP広告です。
一方で検索連動型広告ですので、以下のように「リンス」と検索した際には別の商品が出てくるなど、ユーザーの検索したキーワードに応じて広告枠に露出される商品に変化があります。
ではここからは先述した内容も踏まえて、RPP広告の以下の5つの特徴を順に詳しく解説していきます。
結論、RPP広告の枠ですが現在、PCだと以下の2枚の画像のように4枠、モバイル・アプリだと上位6枠に露出されます。
皆様がECモールを活用する際にも2ページ目や3ページ目に遷移をほとんどすることなく、1ページ目の商品から購入する商品を選ばれるかと思います。
これは楽天市場でも同様で、検索結果として表示された1ページ目で商品購入を判断するユーザーが全体の7割といわれており、2ページ目以降が閲覧される可能性は3割とのことです。
RPP広告を用いて自社商品の検索順位を上げることで売上向上に直結してきます。
RPP広告は、表示された広告をユーザーがクリックしたタイミングで課金が発生します。
ただ表示されるだけでは広告の課金はされませんので、ROAS(広告対売上)としても高くなる傾向にあります。
リスクをあまりかけずに広告運用を行っていきたい場合には最適な広告だと言えます。
また予算としても5,000円からすることができますので、気軽に始められる広告です。
CPC(クリック単価)によって大きく予算設定は変わりますが、ミドルワードからスモールワードでキーワードを設定する場合は2〜3万円で最初は設定してみても良いかと思います。
予算がすべて消化されれば、再度追加で予算を設定することもできますので徐々にRPP広告の運用を行いながら感覚を掴んでいきましょう!
楽天RPP広告の最低クリック単価(CPC)は10円から設定をすることができます。
そしてRPP広告には以下2種類のCPC設定方法があります。
まずは商品を登録を行います。商品管理番号を活用して、最大5つまで同時登録が可能です。
その後、各商品のCPC設定やキーワードの入力画面に移ります。
キーワード毎(キーワードCPC)を設定する場合、CPCは40円に上がりますが商品CPCよりも、キーワードCPCの方が優先されるようになっていることも特徴です。
ではここで簡単にRPP広告の運用方法や仕組みの具体的な設定手順を見ていきます。
RPP広告は実はかなりシンプルな2ステップで作成できます。
まずはRMSのトップページ>広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)を選択します。
検索連動型広告(RPP)を選択するとRPP広告の設定ページに移動しますので、キャンペーンをクリックします。
キャンペーンをクリックして、左下の新規登録よりキャンペーンを新規登録していきます。
その他、このあとで除外商品の登録やCPC単価の調整、キーワードの選定に移っていくイメージです。
では、ある程度楽天RPP広告の概要をご理解いただけたかと思いますので、続いて具体的に運用する際のポイント4つを解説していきます!
ポイントの1つ目は「商品ごと」に「細かくCPC設定」することです。
最初は面倒に思われるかと思いますが先述している通り、楽天RPP広告ではキーワードCPCのほうが優先される仕様になっているため細かい運用が必要になります。
後述もしているパフォーマンスレポートでRPPの効果は確認できますが、翌日以降でしか確認できない点や実際にRPP枠の何番目に表示されているかなどは確認できません。
そのため自分自身で楽天市場に入り、自社商品が何番目に表示されているか目で見て確認する必要があります。
一例で以下の画像を載せておりますが、当たり前ですが他社が常に同じCPC単価、商品価格、同じ商品で運用しているわけではないため、日々RPPの順位も代わります。
では実際にどの程度のペースでCPC調整を行えば良いのでしょうか?
◯平常時のRPP運用 CPC調整◯
おおよそ1週間に1度程度で問題ないです。
◯イベント時のRPP運用 CPC調整◯
楽天スーパーSALE時には毎日運用を行うことをおすすめします。
お買い物マラソンの際には2〜3日に1度CPC調整をおこなってください。
イベント時には各社CPCを必ず上げてきます。
特に主力商品については高めに設定を行わないとRPP枠に表示されなくなってしまいますので、必ずCPCのチューニングを行いましょう。
ではここで少し寄り道をしてRPP広告表示順位の仕組み(ロジック)をご紹介します。
基本的には「商品の状況」と「入札単価」を組み合わせたロジックになっています。
具体的には以下がRPP広告の需要指標です。
実はRPP広告ではキーワードの設定を行わなくても、楽天のアルゴリズムが勝手に自社商品に登録した商品名やキャッチコピーなどを自動でピックアップして商品を表示させます。
ただし自社が狙っているキーワードで検索結果(RPP広告枠)に表示させたい場合は、先述の方法でキーワード登録を行う必要があります。
また最初から「シャンプー」と言ったビッグワードでキーワード登録を行うのではなく、「シャンプー ノンシリコン」や「シャンプー オーガニック」といった組み合わせワードで狙っていくようにしましょう!
RPPの仕様上、そもそもビッグワードだとCPCが非常に高くなってしまいROASが下がってしまうということもありますが、実績も連動しているためRPP枠に表示されない可能性もあります。
ではどの様なキーワードを選定すれば良いのでしょうか?
主には以下のような方法があります。
もしもキーワード設定にお困りの際は無料で貴社商品に合ったキーワードを弊社で探してきます!
ぜひご連絡くださいませ!
RPP広告は設定を行うと「全商品」が自動で対象になってしまいます。
もちろん例外として在庫切れの商品は表示されませんが、対象にしたくない商品がある場合には「除外商品登録」が必ず必要となります。
先述した方法でRPP広告の商品を登録して、CPC・キーワードの登録を行われるかと思いますが、登録した商品以外もすべて広告の対象になってしまいますので、繰り返しになりますが除外商品登録は必須で行っていきましょう!
RPP広告やその他の運用型広告を利用すると「パフォーマンスレポート」を取得することができるようになります。
パフォーマンスレポートで出力できるデータについて検索条件を以下に貼っていきます。
このパフォーマンスレポートで見るべきポイントは2つです
もしアクセス数に対して転換率が低い場合、ROASが低くなってしまう可能性もあります。その様な場合は商品LPの改善などでCVRを高めていくか、あまりに売れない場合は除外商品に設定をしましょう!
また、そもそもキーワードが合っていない場合、アクセスも取れていない傾向にあるかと思います。他キーワードに設定するのをおすすめします。
この様にすべての広告で共通ですがパフォーマンスレポートを確認して改善を図る(打ち手を考える)ことが非常に重要です。
RPP広告の目的に応じた形で自社の楽天市場店舗において「RPPと相性が良い製品(CPC調整やバナー改善など)」と「RPPと相性が悪い製品(除外する)」を特定してより効果的な運用を行っていきましょう!
とはいえ「正直それが簡単にわかったら苦労しない」というお話もあるかと思います。
(またレポートで抽出するのも面倒で時間がかかるのも理解しています。)
もし上記でお困りの際は弊社では無料診断も行っていますのでお気軽にお声がけください。
ではRPP広告が向いている商材はどの様な商品なのでしょうか?
まずはペルソナが明確になっている商材から選んでいきましょう。
おそらく主力商品についてはペルソナを作成しているかと思いますが、重要なのは「検索しそうなキーワード」を選定することです。
RPP広告ではキーワード選定が重要とお伝えをしましたが、購入を想定している楽天市場ユーザーからの検索がなければCVRも低くなる傾向にありますし、広告出稿をしている意味がありません。
設定できるキーワードにも縛りがありますので、効果の出そうなキーワードを選定していきましょう!
そして転換率がある程度高い製品もおすすめします。
ある程度転換率がわかっていることで広告費の策定もスムーズに行うことができます。
転換率には様々な要素が絡んできますが、中でも商品LPが「長く作られている商品ページ」のほうが楽天市場では転換率が高い傾向にあります。しっかりと商品ページを作られている商品を選んでみてください。
とはいえ「転換率が低いけど、RPPの出稿がしたい」というケースもあるかと思います。
その様な場合はポイント施策(できれば10倍以上)などと組み合わせてRPP出稿をしていくことで転換率の向上が期待されます。商品名やサムネイルなどにも文言の挿入をして、楽天市場ユーザーに魅力を訴求していきましょう!
最後はリピート率が高い商品です。リピート商材はRPPとの相性も良く、露出を強化することをおすすめします。
相性が良い理由ですが、端的に言うと、一時的にROASが低くなっても将来的な売上が期待できるからです。
実は弊社の事例でもシャンプーを販売されているお客様で、イベント時に「RPP広告」と並行して「値引き施策」を行い、前年対比130%を達成することができました。
シャンプーは元々リピーターが非常に多い製品であることに加えて、こちらのお客様のシャンプー製品についてはリピーターの割合が非常に高いという特徴もあり実施を行いました。
ただし、イベント時の利益としてはRPP広告への投資もあり、あまり大きいものではないことに注意をしてください。
もちろんその他の施策も行ってはいたのですが、1度大幅にRPP広告への投資を行い、SEO順位を多少なりとも無理やり上げて、将来的なリピーター獲得を目的としたRPP運用も非常におすすめです。
皆様の店舗でもリピーターの獲得が見込まれる場合には、将来的な想定効果も検討しながら実施を検討してみてはいかがでしょうか。
将来的な効果および利益の検討が難しい場合、一度ぜひご相談ください。
弊社では簡易的なPL作成を行い、楽天市場店舗が今後持続的な成長を測っていくためのシミュレーション作成をご支援しています。
もちろん無料の範囲で行わさせていただきますので、ぜひご相談ください!
本日はRPP広告の基本とおすすめの運用方法について触れてきました。
◇RPP広告の特徴5選◇
◇楽天RPP広告の運用ポイント4選◇
◇楽天RPP広告が向いている製品の特徴3選◇
RPP広告は効果的に活用することで必ず自社の売上向上に繋がります。
ぜひ取り組みを進めていきましょう!
ご質問やサービスについてのお問い合わせなど
なんでもお気軽にご相談ください
フォームに必須事項をご入力の上、送信してください。
担当者が内容を確認後、1営業日以内にご連絡いたします。