楽天ECコンサルタント(ECC)とは?元楽天社員が考える上手い活用方法を解説!

更新日:2024/07/21
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弊社は楽天市場やAmazonなどのECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

今回は日々の業務で培ったノウハウから、楽天ECコンサルタント(ECC)について徹底的に解説をしていきます。

楽天市場には弊社のような外部のコンサルティング会社のほかに、内部に楽天市場コンサルティングの専門部隊があります

一般的には「楽天ECコンサルタント(ECC)」と呼ばれており、出店はしたものの思ったように売上が伸びないときや専門家に相談したいときに非常に助けになります。

しかし、以下のような疑問もあるのではないでしょうか?

  • 楽天ECコンサルタントって実際どんなサポートをしてくれるの?
  • 出店している店舗すべてのサポートをしているの?
  • 上手な付き合い方や活用方法を知りたい!

正直なところをお伝えすると彼らもECコンサルタントと銘打ってはいるものの、営業部隊ではあるので一定うまく付き合っていく方法があります

基本から楽天ECコンサルタント(ECC)について理解して、売上拡大に向けて協業できる仕組みを自社内で作っていきましょう。

また、Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、楽天市場の外部コンサルティングとしてEC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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楽天ECコンサルタント(ECC)とは?

まずは楽天ECコンサルタント(ECC)の概要についてご紹介をしていきます。

楽天ECコンサルタント(ECC)の概要

楽天に在籍するECコンサルタントとは、楽天市場のオンラインショップに特化・精通したProfessional集団です。

地域によって異なる部分はありますが、店舗が扱う商品ジャンルによってそれぞれ内容を熟知した担当者が在籍しており、店舗ごとに合わせた提案を行ってくれます。

基本的には広告の提案がメインとなりますが、例えばどうすれば店舗が取り扱う商品が売れるようになるのか?もっと違う魅せ方はできないか?などそれぞれの担当が価格設定や販売促進、企画立案までサポートしてくれます。

特に楽天市場に出店が初めての方やEC未経験の方には心強い味方になってくれるケースも多いです。

実際に私が見てきた企業様でも楽天市場内で売上を順調に伸ばしている企業様は楽天ECコンサルタント(ECC)とWin Winな関係を築いていることが多く、うまく活用して楽天店舗の運営を行っています。

地方支店も多く、対面での相談も可能!

そして楽天の支社は全国にあるため、対面で相談を行うことも可能です。ただし、最低でも100店舗は1人の楽天ECコンサルタント(ECC)が担当しています

そのため会社まで来店してくれるかは担当や状況にもよりますが、都内からのサポートだけではないので初めての出店などで不安な際は心強いかと思います。

また最近では地方銀行との連携も強化しているため、地方創生や地方活性化などを応援する取り組みも行っています。

楽天ECコンサルタント(ECC)の業務内容

ではここからは楽天ECコンサルタント(ECC)の具体的な業務内容についてご紹介をしていきます。しっかりと担当ECCの業務内容を理解しておきましょう。

主に楽天ECコンサルタント(ECC)が行ってくれるサポートは以下です。

  • 広告選定や活用法、販促方法の提案
  • SEO対策(楽天内の検索エンジン最適化)に関する相談
  • サムネイルやページ修正に関する相談
  • 各種イベントの告知
  • 新機能・仕様変更などの共有

ではそれぞれ簡単に内容を見ていきましょう。

広告選定や活用法、販促方法の提案

まずは広告選定や活用法の相談です。基本的に楽天ECコンサルタント(ECC)は広告を重視しており、顧客が多数流入してくれるタイミングでの広告活用方法や、理想的な広告の選定方法などを熟知しています。

SEO対策(楽天内の検索エンジン最適化)に関する相談

楽天市場ではGoogle等と同様で検索窓があり、楽天市場に応じた形での検索エンジン最適化が求められます。1ページ目に自社の商品が掲載されるかということは売上に大きく関わってきますので、楽天ECコンサルタント(ECC)との協業や情報提供の元、作業を進めていきましょう。

サムネイルやページ修正に関する相談

一般的にはLPO修正とも呼ばれますが、ランディングページの最適化の支援を楽天ECコンサルタント(ECC)が行うこともあります。LPは購入に直接的に関係してきますので、転換率を高めたい場合は楽天ECコンサルタントへ相談をしてみるのも手です。

各種イベントの告知

楽天内には楽天スーパーSALEだけではなく、ブラックフライデーやお正月、母の日などさまざまなイベントが用意されています。新規のイベント告知や、ある程度売上がある店舗様限定ですが特集への参加券などオトクな情報を届けることも楽天ECコンサルタント(ECC)の業務内容です。

新機能・仕様変更などの共有

また他ECモールと比較しても楽天市場は機能追加や修正が多い傾向にあり、そのような新機能の導入やマイナーチェンジに関する情報提供もミッションになります。最近だとSKUプロジェクトへの対応などが大きな変更です。

注意!外部の楽天コンサルタントとは異なります!

ここで注意をいただきたいのが、弊社のような楽天市場の外部コンサルタントと楽天ECコンサルタント(ECC)の違いです。

もちろんゴールはそれぞれの店舗の売上拡大と共通していますが、大きく違うのは重視する支援内容対応店舗数です。

支援内容の違い

基本的に楽天の外部コンサルタントは総合的な支援(コンサルティング)を行いつつ、自社ではリソースがない・ノウハウがないような業務を契約内容によっては巻き取って運営の代行まで行ってくれる企業がほとんどです。

一方で楽天ECコンサルタント(ECC)は、自分自身で手を動かして店舗をサポートすることはありません。また広告の提案を非常に重視しているので、店舗が行いたいこととのズレが一定発生してしまう可能性もあります

対応店舗数の違い

そしてすでにご紹介しているように楽天ECコンサルタント(ECC)は最低でも100店舗以上の担当をしています。そのためECCのリソース(シンプルに時間)の観点から考えると当然ですが、広告をよく購入してくれる店舗や売上が非常に上がっている店舗などへのサポートを手厚く行うなど、サポートに濃淡をつける傾向にあります。

一方で外部のコンサルティング会社は1人につき、非常に多くても20店舗程度の担当になるため、しっかりと売上をあげるための提案にフォーカスしてくれる傾向にあります。

ただし、後述もしますが楽天ECコンサルタント(ECC)しか持っていない・持つことの出来ない情報などもあるため、それぞれにメリットがあります。

また、弊社は元楽天の私が立ち上げた会社ですが、楽天時代からECのコンサルティング会社で事業責任者を勤めていた経験を活かして、すでに成果が実証されたノウハウからご支援しています。

楽天ECコンサルタント(ECC)への相談でもなかなか売上が上がらない場合などはEC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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楽天ECコンサルタント(ECC)との上手な関わり方3選

ではここからは楽天ECコンサルタント(ECC)を活用する3つのメリットをご紹介していきます。

主に下記の3点が具体的に上手に楽天ECコンサルタント(ECC)を活用する方法です。

  • 豊富な成功データを提供してもらう
  • ECC経由でしか購入できない広告枠を購入する
  • 楽天市場の最新トレンドを正確にキャッチできる

楽天ECCの上手な活用方法①:豊富な成功データを提供してもらう

まず何と言っても楽天ECコンサルタント(ECC)の最も上手な活用方法は「成功データの提供をしてもらうこと」です。

もちろん直接的に提供してもらうことはできませんが、楽天ECコンサルタント(ECC)は楽天市場の豊富なデータベースにアクセスすることができるため、楽天市場で売れる商品に関する情報やノウハウを持っています。

また特定のジャンルの商品が売れるタイミングや、金額帯、市場規模なども熟知しているため、そのようなデータに基づいて、自社が注力すべき商品やジャンルを特定することが可能です。

また楽天市場での流行などもあるため、しっかりとアドバイスを受けて楽天市場店舗を運営することをおすすめしています。

楽天ECCの上手な活用方法②:ECC経由でしか購入できない広告枠を購入する

そして2つ目の楽天ECコンサルタント(ECC)の上手な活用方法は「楽天ECC経由でしか購入できない広告枠を購入すること」です。

実は楽天内の広告には「見分け枠」と呼ばれるECC経由でしか購入できない広告枠があります

具体的にはお買い物マラソンや楽天スーパーなどの大型イベントの広告は基本的に楽天ECコンサルタント経由でしか購入できません。

そしてもちろんですが、すべての店舗が広告を購入できるわけではなく、店舗のレビュー数や販売状況などの事前審査があるため、楽天ECCへの審査依頼が必須になります。

広告の効果を最大限発揮させるためには見分け枠は非常に重要ですのでECCとの継続的な関係値を築いておく必要があります

楽天ECCの上手な活用方法②:楽天市場の最新トレンドを正確にキャッチできる

「正確に」と記載しましたが、楽天に関する情報は弊社を含めてさまざまnコンサルティング会社が発信しています。

当然その中には「事実と少しずれた内容での解釈や発信」などもある一方で、楽天市場の楽天ECCからは正確で正式な情報をキャッチすることが出来ます。

たとえば今後開催がされるイベントに関する情報や今後の楽天市場開発ロードマップや追加機能など、細かい変更も受け取ることが可能です。

もちろん定期的な連絡を取っていない場合は難しいため、売上があまり上がっていない場合はViberなどを利用して積極的にECCへ自社から連絡してみることも重要です

Viberとは?

Viberとは楽天グループが提供している通話・チャット・メッセージが無料で行うことのできるアプリケーションです。スマートフォンのアプリなどもあるため、気軽にECCとのコミュニケーションを取ることが可能です。

楽天ECコンサルタント(ECC)と関係構築をする際に気をつけたい注意点3選

ここまで楽天ECコンサルタント(ECC)と関係構築を行っておくメリットなどについてご紹介をしてきました。

ただ当然ですが、楽天市場にはさまざまな要素があり、市場環境の変化が激しいEC業界なので楽天ECCと常にコミュニケーションを取って対策を打ったとしても売上が上がらない可能性もあります。

そのため、関係構築を行う前に以下の注意点を覚えておくようにしましょう。

  • 忙しいため連絡がつかないこともよくある
  • 担当者のスキルが偏っていることも多い
  • 担当者が頻繁に変わる

楽天ECCの注意点①忙しいため連絡がつかないこともよくある

すでにお伝えしている通り最低100の店舗をサポートしていますので、非常に忙しく連絡が取れないこともよくあります。

もし機能的な相談などがあれば、楽天市場にはチャットでのサポート機能などもあるため、チャットの活用のほうがスムーズに行くケースもしばしばあります。

また特に出店初期や売上の低い店舗(≒広告を使わない店舗)については返信がない、挨拶がないなど苦しむ場面が出てくる可能性があります。そのため、売上がなかなか上がらず困っている場合などは弊社のような外部のコンサルティング会社に連絡をいただくというのが一般的です。

楽天ECコンサルタント(ECC)との関係を構築する際は、このような可能性もあることを抑えておいてください。

楽天ECCの注意点②担当者のスキルが偏っていることも多い

2つ目の注意点は担当者のスキルが偏っている場合が多いことです。もちろん基本的なスキルセットを持っていることは間違いありませんが、楽天ECCは新卒から担当します

そのため、当然広告に関する知識などは自分たちのほうが上であるというケースが発生してくるのも事実です。

もちろん中にはシニアコンサルタントクラスの方もいらっしゃいますが、自社でコンサルタントについては選ぶことが出来ませんので、データについての情報をうまくもらいながら付き合っていくと良いでしょう。

楽天ECCの注意点③担当者が頻繁に変わる

そして3つ目は楽天ECコンサルタント(ECC)の担当は変わりやすいということにも注意が必要です。

早い場合数ヶ月で担当が変わってしまうということもありますし、もちろん長ければ数年の担当になるケースもあります。楽天グループは転勤や転職が多い企業ですので、関係構築をしっかりしていく前に覚えておくようにしましょう。

ただ前向きに捉えるのであれば、あまりサポートをしてくれない担当や相性の悪い担当がついてしまっている場合などはすぐに変わると思っていれば良いでしょう。

楽天ECCではなく楽天の外部コンサルに依頼するタイミングは?

ここまでで楽天ECCの概要や上手な関わり方についてある程度ご理解いただけたかと思います。では楽天のECCではなく、楽天の外部コンサルティング会社に依頼するのはどの様なタイミングなのでしょうか

具体的に弊社に弊社(の様なコンサル・運営代行会社)に依頼をいただくのは下記のようなケースが多いかと考えております。

  • 楽天市場に出店したいがノウハウがない
  • すでにコンサルティング会社に依頼しているが売上が上がらない
  • ECCとはあまりコミュニケーションを取っていない
  • そもそも運用のリソースがない

楽天市場のコンサルティング会社については以下の記事でもまとめていますので、ぜひご確認ください。

まとめ:楽天ECコンサルタント(ECC)の活用は手段の一つです

本記事では「楽天のECコンサルタント(ECC)」について解説しました。 

記事を最後まで見てくださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。

弊社では、楽天市場に関するほとんどの業務をご相談・代行可能ですのでもし売上にお悩みの際は一度ぜひご連絡ください。


Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。
楽天では関東地方や中部地方を中心に商材ジャンルを問わず、SOY受賞店舗を含めて約500店舗のコンサルティングを経験。
楽天卒業後、株式会社セールスフォース・ジャパンに入社し、CRMを中心としたBtoCマーケティングご支援の経験。

その後、急成長のECコンサルティングスタートアップ企業の開業2期目に事業責任者として参画。同社にて楽天市場だけではなくAmazonやYahoo!ショッピング、自社ECサイトなど様々な形態・商材ジャンルのEC店舗の立ち上げ〜コンサルティング事業に従事。
現在はECコンサルティング・運営代行事業を中心としたFinner株式会社を設立し、クライアントのECコンサルティングや運営代行を担う。

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